シノビガミ探訪帖 ハグレモノ②
だいぶ体調が楽になった。
最近はTLで戦術的なエクソシストが流行っていますね。
※この記事はシノビガミに登場する設定や忍法の元ネタを探る一種のメモみたいなものです。「確実にこれが正解」のようなものを押し付けるものではないということだけご了承ください。
昨日は火曜日だったので火曜会というセッション定例会があった。
火曜会は身内5人で集まって主にシノビガミをする会で、多分今抱えているセッションの中でいちばん何をしても許される空間扱いされている。
最近は「獄」で働く屍衣をしています。もうすぐボス戦も終わるので、その真価を見せるのはきっとそこからですね。
本作は、「河嶋陶一郎」「冒険支援株式会社」「株式会社新紀元社」が権利を有する『忍術バトルRPG シノビガミ』の二次創作物です。
(C)河嶋陶一郎/冒険支援株式会社/株式会社新紀元社
解説範囲
今回の記事では基本ルールブックに登場するハグレモノの秘伝忍法を解説していこうと思う。
継続は力なりとは言うがあんまり力になっている気がしない。
あと力よりカニとかになって欲しい。美味しいもの食べたい。
例のごとくサムネイルは写真AC様から。
画像は「クナイと手裏剣」。
ハグレモノの話をするならストレートなこういう画像以外にないだろう。
秘伝忍法
・【友吊】ともづり
【友吊】の元ネタは鮎釣りに用いられる技法のひとつ、「友釣り」だろう。
これはアユの習性を利用して、アユを使ってアユを釣る方法である。
【友吊】も他の人の【秘密】を餌に自分の【秘密】を守ることができる。
目的を達成するため同種のものを囮にするという点が共通点と言えるだろう。
・【囮方】おとりかた
【囮方】に特に元ネタはない。
語源としても自分が囮になる忍法だから囮となっていることしか分からない。
方の部分がどこからやってきたのか、果たして別作品に元ネタがあるのか。
見つけた方はご連絡ください。
・【孤狼】ころう
元ネタは比喩でよく用いられる「一匹狼」だろう。
孤独な狼で【孤狼】である。
組織に属していない単独犯のことを「ローンウルフ」と呼ぶらしい。
抜け忍が多く所属しているハグレモノはまさにその通りの存在だろう。
・【凪鎖】なぎさ
音としての由来は「渚(なぎさ)」から、
文字としての由来は「逆凪した者を苛む鎖」だろう。
実際の効果や描写も逆凪した者をさらに苛むようなものとなっており、恐らくは先の推測通りだろう。
・【波濤】はとう
「波濤」とはうねる大波のことである。
波状攻撃という戦術がある。
これは寄せては返す波の如く、一定の間隔をあけて一斉攻撃を繰り返すことである。
【波濤】は《分身の術》を駆使してそれを一人で行うということなのだろう。
集団戦ダメージが付随しているのもそこから来るものと推測される。
・【白波】しらなみ
「白波」には通常の「泡立って白く見える波」以外にもうひとつの意味がある。
それが「盗賊」である。
もともと中国で黄巾の乱の残党たちが白波谷(はくはこく)にこもったことから、白波賊(はくはぞく)と呼ばれており、それを訓読みした形になる。
フレーバーの描写では「持てるものを奪い尽くす」と書かれており、効果でも戦果を増やすものなので、【偸業】ともかけて盗賊のイメージを持つこの言葉を選んだのだろう。
・【双影】ふたつかげ
ふたつの実体を持つ【影分身】だから【双影】だろう。
前回の記事でも書いたが、白土三平が初めて書いた「分身の術」には実体はない。これは残像を用いた術であるからだ。
どちらかというと『NARUTO』の「影分身の術」が近いだろう。
こちらはチャクラによって複製体を生み出すことで分身を成立させているからである。
【双影】を同時に攻撃した際に二倍ダメージが通るのは類感呪術の要領だろうか。それとも本体が定められていないからだろうか。
・【風来】ふうらい
フレーバーでも書かれている「風来坊」とは「どこからともなくやってくる人」、「身元も知れず、一か所に留まっていない人」のことである。
一か所に留まっていないから【居所】がころころ変わるのだ。
「風来」というと風来のシレンを思い出す。最近新作が出ましたね。
不思議のダンジョンシリーズも階層が変わると周りのマップがリセットされる。もしかしたらその要素も入っているのかもしれない。
・【蟇仙】がません
元ネタは江戸時代から伝わる架空の忍者「自来也」からだろう。
実在しない忍者の中ではトップクラスに有名な忍者だ。
自来也は妖術によって大蝦蟇を口寄せしその上に乗ったり、大蝦蟇に変身するという。
その後者を忍法としたのが【蟇仙】である。
修得制限の階級がやけに高いのも納得できる。
・【即興】そっきょう
「即興」とは下準備なく、その場でつくりだすことである。
つまりは【絶対防御】の突破方法をその場で閃くという訳である。
まぁだいたい「百発のスリケンで倒せぬ相手だからといって、一発の力に頼ってはならぬ。一千発のスリケンを投げるのだ!」ということである。
ローシ・ニンジャも言ってる。
・【業力】ごうりき
「業力」とは仏教用語でカルマによってはたらく力である。
悪いことをした人間は悪い結果に、いいことをしている人間はいい結果に物事が働く。
描写を見る限りはどちらかというと強い意志で望む結果を引き寄せる忍法ということなのだろう。
要するに【宿星】と同じく《物語》からの補正力とでも言うべきだろうか。
・【飛龍】ひりゅう
飛龍という名前の忍者はあまりにも多く、元ネタを同定することはできなかった。
同名の航空機、船舶も多数存在しており、竜が特別なものとして扱われていたことがよくわかる。
元ネタが分からずともその威容は健在である。
飛龍、なんて強い忍法なんだ……。
あとがき
そういうわけであとがき。
他作品のネタが多かった流派忍法に比べて、察知できていないだけかもしれないが比較的忍者そのものの歴史やあり方に迫る内容が多かった気もする。
個人的には【白波】が一番びっくりした。元ネタあるんかい。
次回は夜顔。
ものすごくサボれそうで気が楽である。
なんせ忍法はたったの三つ。
とはいえ複数流派をまとめて更新します~ってことはないのでまぁおやすみの週とでも思って欲しい。
そしておまけはない。タスクが山積みだからね。
あばよ、今回はここまで。
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