多様性って、難しい。
多様性を認める、多様性を受け入れる。
そんなこと当たり前だと思っていた。多様性はあって当然で、それは受け入れるべき、認めてみんなで前に進むべきだ、と。
ただ、実際は、かなり難しいと思った。
特に仕事など、結果が求められる場合。
結果が求められながら、多様性を受け入れ、多様な人と同じ方向に進む。それは言葉で言うほど簡単ではないと痛感した。
チームは今、5名。上司二人と、アルバイトさんと、新人社員さんとインターンの私。アルバイトさんは旦那さんのお仕事の関係で10年以上海外でずっと過ごした、わたしの母と同じくらいの年齢の人。新人社員さんは、30歳くらいの韓国の方。日本で働くのは初めて。私はいま、そんなアルバイトさんの管理と新人社員さんへの引継ぎを行う。
しかし、ふと考えてみたら、みんないろいろ違う。
働くスタイル。アルバイトさんは時間に対しての対価。社員さんは、結果に対しての対価。わたしは、結果+学びが対価。
過ごした環境。アルバイトさんは10年以上ヨーロッパの生活。働くのは10数年ぶり。一方新人社員さんは、韓国出身、韓国でも台湾でも少し働いて3か国語できる。(日本語はまだ少し苦手)私はずっと東京育ち。
私が8月から働いて、10月にアルバイトさんが入って、1月に社員さんが入った。それぞれの引継ぎ・管理を頼まれていた。
アルバイトさんが入ったすぐは私とアルバイトさんの違いに気が付けなかった。だから、私の仕事をそのまま託そうとした。そしたらアルバイトさんがキャパオーバーになって、上司から見直すように誘導された。
そこから多様性について考えるようになった。そして1月に社員さんが入ってからなおさら。アルバイトさんの選択した働き方を尊重しながら、輝けるための業務をお願いして、社員さんは社員さんとして責任を全うしながら働けるように業務を引継ぎする。そしてそれぞれのバックグラウンドが輝くように意見を言える環境を目指す。
ただ、きれいごとだけで終われない。チームとして必要なスピード感もあれば、チームとして至急でやらないといけない業務もある。チームとして目線を合わせ、同じ方向に進むときは、「一様」の方がやりやすいと本気で思った。
なんでそのスピード感が必要なのか、なんでこの業務をやらないといけないのか、私が「普通」だと思ったことも彼らにとっては「普通」でなかった。その説明をしないといけなかった。バックグラウンドも違えば説明する時間も想定以上にかかる。その時間に正直いらいらしたこともあった。
本当に忙しい時、なんでこの状況でアルバイトさんを帰らせないといけないのか。そんなジレンマに苦しんだこともあった。働くスタイルを尊重しないといけないと頭ではわかっているのに。
それでもやっぱり、チームには「多様性」が必要だと思う。わたしのようなずっと東京で過ごしてきた人たちだけだと気が付けないことをたくさん教えてくれた。それで結果楽になったことも、成果があがったこともたくさんあった。
ただ、「多様性」を受け入れるには、受け入れる側の余裕がないといけない。余裕がないと、自分の考えを押し付けてしまい、折角の良い考えが共有されず、結果表現できなくなり一様のチームになってしまう。5%の余裕を持って、明日からも彼らと仕事がしたい。
多様性を受け入れる。そんな当たり前のことを当たり前のようにただ叫ぶのはやめよう。ちゃんと心を込めて、叫ぼう。
多様性は、必要だ。
#インターン #記録 #多様性