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2021/12/26 サカナクション アダプトツアー ライブレポ
2021/12/26のサカナクションのライブがあんまりにも良かったので思いつくままに感想を書いてみます。
随時加筆修正していきます。
・セットがいかつい。ステージが2階建てになってた。舞台みたい。
・最初の曲がmultiple exposureは渋すぎるw イントロが徐々に会場に浸透してくる様子が心地良い。
・なんてったって春のサビ、”南南西から鳴く風なぜか流れた涙なんてったって春だ” がライブだと映える。重低音が強化されて化ける感じ。「な」で怒涛に韻を踏む歌詞に思わず体が同期してしまう。
・今回はオンラインでも楽しめるよう演出にめちゃくちゃ力が入っている。雪降る歌詞のスローモーションが流れると同時に会場前方でゆっくりと雪が降る演出。
ステージ2階では今回のヒロイン(?)を務める女性がベンチで佇む。その様子が大画面に映されてMVのような雰囲気を醸し出す。演奏者も演者も映像もどこを取っても絵になる。
・新曲はもちろん良かった。自分の語彙力と記憶力が不足しているので良かったとしか言えない。早くリリースして欲しい。
・相変わらず曲から曲への繋ぎが完璧。シームレス。盛り下がる瞬間が1秒たりとも無い。
・ティーンエイジの演出が最高。今回の演出の中で1番好き。鋭くて怪しげな赤いライトアップで始まったイントロはまるでこの星じゃないかのような空気感。浮遊感と期待感を歌唱と演奏と赤ライトで徐々に高めつつ、それが最高潮に達したところでカオスなアウトロへ。
赤とモノトーンのライトと映像、カメラに向かって狂ったような泣き笑いの表情をつくる演者。ホラーでサイコな恐怖映像かのよう。
ティーンエイジのアウトロで描かれた(と個人的に思っている)葛藤、鬱屈、発散を、こんな形で映像化してくれるとは思わなかった。演出がドンピシャでハマってて最高。
・そこから壁→目が明く藍色の流れ。死や闇を意識させ気持ちを落とした後、目が明く藍色の大サビで青春ドラマのエンドロールのような晴れやかな映像が流れてハッピーエンド。
カオスな鬱屈に陥るティーンエイジ、自殺を匂わせる壁、生と死が裏テーマとして存在する目が明く藍色。この曲順この演出じゃないと成立しないドラマを体感出来て最高。
・ライブの流れとしてはココで一区切り。
・いつの間にかサカナクションがステージ2階で機材(PC?)の前へ。インスト曲DocumentaRyの音に合わせてサカナクションの背後の映像がメタリックかつスタイリッシュに変化し、ライトも同期して会場をロック。
以前のライブではダンスホールを意識した演出をしていたけど、今回はダンスホールじゃない何かを目指した演出。こっちの方が視覚的に格好良くて好き。オンラインだとどう見えてたんだろう?
・ここからはキャッチーでポップ寄りなアガれる曲の連打。印象的な演出やダンスもいくつかあったけど純粋に楽しんでしまってあんまり覚えてない。流れに隙が無さすぎて今回はMCやらないのかと思ったw
・アンコール後にMC。一郎さん自ら物販に立ったのにグッズがあんまり売れてないエピソードは笑ったw
寒い中物販に並んでくれた人を丁寧に労いつつ、「だがしかし!!!………売れてないぞ」「これからライブするバンドのボーカルが立ってたのに…」発言は面白すぎる。
・MC後の3曲は演出を抑えて歌にフォーカス。三日月サンセットも白波トップウォーターもナイトフィッシングイズグッドもちゃんとポップス性を備えた「歌もの」だなあ、と思った。
・ラストは新曲フレンドリーに合わせてエンドロールが流れる。これだけの大作を締めるにはエンドロールが必要だよね。うんうん。
・「目が明く藍色」までがストーリー性の強い第一部、「忘れられないの」までがとにかく盛り上げて踊らせる第二部、「フレンドリー」までが歌を聴かせる第三部。そんな見方も出来るかも。