#43 世界遺産訪問記(百舌鳥古市古墳群・2023/11/5)(5)
5回にわたってご紹介してきた百舌鳥・古市古墳群ですが、今回でようやく最後になります
33.誉田丸山古墳(ごんだまるやま)
応神天皇陵古墳の北側の堤上に築造された、墳丘径50mの円墳です
裾の円筒埴輪列のほかに、家や盾などの形象埴輪も出土しています
ここから発見された金銅透彫鞍金具などの遺物は国宝に指定されています
34.応神天皇陵(誉田御廟山)古墳(おうじんてんのうりょう)
古市古墳群で最大規模の前方後円墳で、墳丘長は425mあります
百舌鳥古墳群の仁徳天皇陵古墳(墳丘長486m)に次ぎ国内第2位の規模となります
3段で築かれた墳丘の高さは36mにも及び、盛り土の陵としては全国一となる約143万㎥と推定されています
35.はざみ山古墳(はざみやま)
3段で墳丘長103mの規模を持つ前方公園墳で、くびれ部の両側には造り出しが設けられています
後円部の頂上には盗掘坑ががあり、ここから石棺が発見されたと伝えられています
36.仲哀天皇陵(岡ミサンザイ)古墳(ちゅうあいてんのうりょう)
3段で墳丘長245mの規模を持つ前方後円墳で、造り出しはくびれ部の東側にのみ設けられています
室町期に城として利用されたため墳丘は改変を受けています
こちらに治定されている仲哀天皇は、日本武尊の第2子で、その皇后は神功皇后、応神天皇の父である方です
37.鉢塚古墳
仲哀天皇陵古墳の北側100mほどのところに位置する前方後円墳で、墳丘長6mほどの小規模な古墳です
一方で墳丘の高さは6.5mと腰高な形状をしているのが特徴的です
■おわりに
と、今回の百舌鳥・古市古墳群訪問はここまでです
一日でどこまで回れるものかとチャレンジしてみたのですが、百舌鳥古墳群21件全件と、古市古墳群は24件中13件にて日没タイムアップとなりました
正直なところ、平面的に見る古墳群はどれもこんもりとした森/林でしかないのですが、あらためてここまで巨大な築造物をこんなにも広範囲に作り上げたという先人の事蹟に感服です