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#51 マイスター試験の直前に

2024年7月の検定は7月7日に実施予定ですから、この記事を書いている6月16日はちょうど3週間前になります
いずれの級を受検される方もいよいよ追い込みという時期に入ってきていることと思います

今回はマイスター受検に絞って、少し記事を書いてみようと思っていますのでお付き合いください
なお、以前に細かい項目については別の記事にて触れていますので是非そちらもご覧ください

■様々な誘惑

誰しも経験することだとは思うのですが、マイスター試験は出題範囲に限定がなく、また1級以下の試験のように豊富な過去問があるわけではないので、何から手をつけたらいいのか途方に暮れることとなります
とはいえ、検定受検日が近づく頃になると、問1と問2についてはかなり準備が進んで、過去問に出ているようなものであればスラスラと書ける自身がついてきているのではないでしょうか
結局、受検者の皆さんの不安の根源はどのように対策していいのかが分かりにくい問3の1,200字論文なのかなと思います

論文の書き方やプロットの作り方といった基礎的なテクニックの部分については、複数ある指南書やWebサイトなどでしっかり身につけることが肝要なのですが、どうしてもこの時期になるとどんな問題が出るのか「予想」してそれに沿った「対策」をしてみたくなります

情報源としては、今であればSNSが中心になるのでしょうね
多くの方が予想問題を発表していますし、世界遺産検定の公式ブログや研究員ブログ、アカデミー関連の書籍なども気になるところです
これ以外にも第46回世界遺産委員会の直前の時期ですので、諮問機関の勧告のニュースや危機遺産の動き等々気になりだしたら切りがないトピックスが溢れています

この辺りを網羅しようと思ったら、時間がいくらあっても足りないですし、個別の項目を論文の材料とできるレベルまで練り上げようと思ったら相応に深く調べる必要も出てきます
そして、結局肝心の所までたどり着くことができなくて余計に不安になったりもします

我々のような一般人であっても入手可能な情報が非常に増えていることで、それらをより深く知りたいという知識欲の誘惑と、試験前の不安な気持ちを少しでも緩和したいという安心感を求める誘惑とで貴重な学習時間を浪費してしまうこともあるのではないでしょうか

■思い切って

検定までの期間に様々な知識を詰め込むのが決して無駄という訳ではないのですが、せっかく自分の物にした知識が応用できそうな設問が出題されるとどうしてもそれを使ってみたくなるのが人情ですよね
「完全」に自分の物になっているものであれば論文の内容を深めたり、肉付けしたりするのに有効であることは間違いないのですが、短期間に表面だけなぞったようなものであった場合には論文の信頼性を損なう危険性も合わせ持っています

新しい情報をまったく入れないというのも精神衛生上よろしくないと思うのですが、この時期に至っては、思い切って新しい情報を一定期間シャットアウトするという方法も悪くないと思います
論文を書くにあたって誰しも「核」となるものを持っているはずで、それは自身の職務上の経験であったり、旅行先での体験であったり、趣味として深く知っている知識であったりするのではないでしょうか
新しい知識を自転車操業的に盛り込んだ論文ではなく、自身の考えを得意なものや強みの部分を交えながら展開する論文を書くことで、他者にしっかりと内容を訴えられるような文章になるはずです

■オンライン模試

この先は宣伝なのですが、講師として参加しております、passwordの「みんなで勉強会」では直前にオンライン模試の開催を予定しています

検定受検前の力試しとして受検されてみてはいかがでしょうか


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