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エビ網漁の修繕作業をしました。
先日、和歌山県すさみ町にエビ網漁の修繕作業のお手伝いに行ってきました。この周辺は、近くにコンビニもスーパーもない小さな小さな漁村です。
昨年(2024年)11月末に第一次産業の課題解決を行う研修で訪れてから2度目の訪問です。
この地域は伊勢エビのエビ網漁やウツボ漁で生計をたてている地域です。
前回訪問した時に、エビ網漁水揚げのお手伝いをさせていただきました。
漁場はボコボコとした岩底になっていたり珊瑚が引っかかったり、ヒレやエラの鋭い魚に引っかかったりして網が切れてしまうので、都度都度修繕が必要になってきます。
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エビ網漁も高齢化が進み、以前は修繕を請け負う専門の人がいたのですが、エビ網漁をする人も少なくなり、修繕する人もいなくなってしまいました。今は、漁から帰ってきた漁師さん自ら修繕をしています。
エビ網漁の際に、網に引っかかってしまう未利用魚の問題もありますが、私が興味を持ったのは、この網の修繕作業でした。切れた網を菱形になるように切ったり繕ったりひっかけたり…。
簡単そうに作業していますが、なかなか難しいのです。
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糸はキラキラと綺麗です。道具箱や、竹製網針も美しく、どうしても修繕作業を修得したくて、前回お世話になった漁師さんご一家にお願いして教えてもらってきました。
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糸の繕い方やひっかけがパズルみたいで、頭が混乱してくるのですが、1日がかりでようやく修得。
いよいよ!
っというところで日暮れになり今回は終了。
もう少し時間があれば、ちゃんと身につきそうです。
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当日は、2月とは思えない暖かさに恵まれて、一日中、外で作業をしていても全く寒さを感じず、作業に集中できました。
ご自宅の庭先で繕いをしていると、近所の人が声掛けてくれます。おじいちゃんとも話に花が咲いて、話題が実家のある香川県の井戸端と同じだな〜と、なんだかほのぼのします。
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この地域は近くに食事する場所もなく、ご近所さんから良い魚が水揚げされたとのことで、夕飯までご馳走してくださいました。後継者問題など、日々の課題も多く、エビ網漁や地域の未来について、いろいろ話すことができました。