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レンタカーで行く一週間アメリカ横断の旅!その12:Day8-② ニューヨークニューヨーク!ゴール‼ 編

It's complete

ついにニューヨークに到着した我々。これまで泊まってきたモーテルと比べて……いや、比べるのはやめよう。とにかく、値段は数倍、広さは数分の一というニューヨークのホテルにチェックインしました。でも驚くなかれ、この旅初めての「エレベーター付きホテル」です!部屋からの眺めはというと……「うん、大都会だね」。ひとまず荷物を解き、一息ついたら、お腹を満たしに街へ繰り出すことにしました。

ニューヨークと言えば、やっぱり熟成肉のステーキでしょう!そう思い立ち、ネットで有名店を検索してみると、どの店も予約が必須。おいおい、そんなシステム、旅人には厳しいじゃないか。でも諦めきれず、近くの人気店「Keens Steak House」に突撃してみることにしました。高級店です。敷居が高いのは承知の上です。

ホテルの部屋から見える眺め悪さもなんかカッコいい笑

店の前に数人の人影がありましたが、それが行列なのかどうかも分からない。とりあえず店内へ突入すると、きっちりスーツを着た洗練された女性がスッと現れ、「予約はお済みですか?」と優雅に尋ねてきます。「いえ、予約はないんですが、なんとかなりませんか?」とお願いしてみたところ、店内の席は予約でいっぱいだけど、隣のパブのカウンター席なら料理を提供できるとのこと。即答で「それで大丈夫です!」と返事し、念願のステーキにありつけることに。

Keens Steakhouse

席についてメニューを開くと、そこには高級店らしい値段の文字がズラリ。「そりゃそうだよな」と苦笑いしながらも、ここまで来たら気にせず注文しよう、と腹を決めます。薄暗く落ち着いた店内はシックで、足元のペニーラウンドタイルの装飾もおしゃれ。そんな上質な雰囲気の中で、旅のゴールを祝う祝杯をあげました。ビールが、これまた最高にうまい。

「Prime Rib of Beef, King’s Cut(プライムリブ・キングスカット)」

そして、ついに運ばれてきたステーキ!その芳醇な香りと、絶妙な焼き加減の肉の旨みに舌鼓を打ちながら、「ここまで来た甲斐があった」と心の底から思いました。大都会ニューヨークの片隅で味わうご馳走と祝杯――旅のフィナーレにふさわしい、至福のひとときでした。

タイムズスクエア

満腹でご機嫌な三人、次なる目的地はおなじみの「タイムズスクエア」です。テレビや映画で何度も目にしたあの光景が、目の前に広がります。無数の巨大スクリーンが眩しく輝き、人々が行き交うエネルギッシュな広場――これぞニューヨーク!感慨深く立ち尽くす我々の背後からは、さりげなく観光客向けの「アイ・ラブ・ニューヨーク」Tシャツを売る声が聞こえてきます。

そして、ここタイムズスクエアが我々のアメリカ横断ドライブの終着地となりました。ロサンゼルスを出発してニューヨークまで、約6,500kmの道のりを駆け抜けた大冒険。その締めくくりとして、三人並んで記念撮影をパシャリ。そして固い握手。「お疲れ様でした」と、いかにも日本人らしい控えめな挨拶が交わされます。

三人で撮影と同じ場所で各々撮りました

ロスで出会い、ニューヨークで解散。なんだか映画のラストシーンのようですが、そこに大げさな演出は一切ありません。それぞれが行きたい場所へと、自然と散っていくのです。その肩の力の抜けた感じがまた良い。派手さはないけれど、なんだかそれが、この旅の締めにふさわしいように思えました。
走りも走って約6,500㎞!寄り道しながらも何とか7日間、一週間で走破できました。ほとんど一人で運転したけど、助手席や後部座席で座っているのもさぞ疲れたことと思います。本当にお疲れ様でした!
またどこかの空の下、楽しいことやりに行こうと思います!
おしまい!

完走!6,500㎞!

おまけのニューヨーク一人散歩。
タイムズスクエアから歩いているとニューヨークの老舗ホール「ラジオシティ」の前に来た。カミングスーンのポスターを何気なく眺めていると、目に飛び込んできたのは「YOASOBI」の文字。え、ここでやるのか!日本の未来を感じるな。

ラジオシティ

そこからロックフェラーセンターを経て、グランドセントラル駅へ。世界の交差点と呼ぶにふさわしいニューヨークの街を、歩いて肌で感じながら進む。そしてたどり着いたのは、あのエンパイアステートビル。1931年竣工、キングコングがよじ登ったニューヨークの象徴だ。

ロックフェラーセンター
NYPD!

展望台に上るチケットを買ったものの、案の定1時間待ち。歩き疲れていたので、1階にあるスターバックスで小休憩することにした。ニューヨーク限定デザインのマグカップを手に取ってみると、これがまたなかなかの値段。アイスラテと合わせて約6,000円!高級ブランドでも買った気分になりつつ、カウンターで笑顔を作る。

店内を見渡せば、各国からの観光客たちがカラフルな飲み物を手に談笑している。まるで世界の縮図だ。日本人は少なかったけれど、かえって異国感が強まってよかったかもしれない。

そして、ようやく時間になりエレベーターへ向かう。移動の途中、展示やモニュメントが目を楽しませてくれるのも、さすが「見せる国」アメリカだ。エンタメ精神が隅々まで行き届いている。

展望台は86階、高さ320メートルの屋外スペース。窓越しではなく、直接ニューヨークの景色を360度見渡せるのが嬉しい。外に出ると、ニューヨークの風が肌を撫でる。

ちょうど夕暮れ時。オレンジ色に染まるマンハッタンを目の当たりにすると、胸がぎゅっとなる。そして、ゆっくり日が沈み、街は光の海へと変わった。目の前に広がる夜景は、写真では到底伝えきれない美しさだった。

エンパイアステートビル!

どれくらいの時間、ここにいたのだろう。気づけば感動に包まれながら、旅の終わりを迎えていた。この壮大なアメリカ横断を共にしてくれたTさんとMさんには感謝しかない。一生忘れられない思い出ができたことに、心からありがとうを伝えたい。


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