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レンタカーで行く一週間アメリカ横断の旅!その5:Day3  モニュメントバレーで感動!でも長居しすぎてその後がヤバい編!

Wandering around Monument Valley

カエンタの朝は、爽やかな空気に包まれて始まった。
本日最初の目的地は、映画や写真で誰もが一度は目にしたことがあるであろう モニュメントバレー。透き通る青空と赤茶けた広大な荒野のコントラストが美しい、「アメリカの原風景」とも称される場所なのです。

この地の象徴とも言える赤色の巨大な岩柱は、高さ1,000フィート(約300m)にも達します。その圧倒的な姿は、ただの景色ではなく、自然の歴史が語る物語そのものです。風と雨、そして気温の変化という自然の彫刻家たちが、5,000万年以上もの長い年月をかけて地層を削り続け、この地形を生み出したのです。

なんだかすごい景色となってきました

モニュメントバレーへの道のりは、まるで壮大なプロローグを奏でるかのようです。遠くに見え始めた巨大な岩山が、近づくにつれその圧倒的なスケールで視界を支配します。そして公園に到着したのは朝の8時半。入場ゲートで料金を支払い、いざビジターセンターへ。朝早いにもかかわらず、すでに多くの観光客が訪れていました。この場所にはクルマやバスでしか来られないのに、これだけの人々が押し寄せる理由がわかります。魅力が桁違いなのです。

ビジターセンター

モニュメントバレーの敷地内には、全長17マイル(約28km)の未舗装ループロードがあり、自分の車で走ることも可能です。しかし、普通のセダンでは少々厳しい悪路。乗り心地という言葉はここでは忘れた方がいいでしょう。

ビジターセンター前の急な坂道をグッと下ってバレードライブと呼ばれるループロードへと入ると、いきなりのガタガタ悪路が待っています。「スタックしたらどうしよう…」と心配しながらも、進むしかありません。しかもこの道、交互通行で対向車もやってくるのです。「譲り合い精神、ここでも発揮せねば」と、自分に言い聞かせながらハンドルを握る。冒険の始まりをひしひしと感じるひとときでした。

4WDの威力がさく裂!
写真だと小さく見えるけど、かなり大きな岩

ループコースを進むと、いくつもの名所が次々と現れます。ただし、ナバホ族ガイドの同行が必要なエリアもあり、そこは普段立ち入り禁止。今回はバレードライブで楽しめるポイントをしっかり押さえることにしました。

まず訪れたのは「ジョン・フォード・ポイント」。ここは、西部劇そのままの風景が広がる絶景スポットです。名前の由来でもある映画監督ジョン・フォードが、最も愛した撮影地のひとつ。代表作「駅馬車」をはじめ、多くの西部劇がこの場所で撮影されました。見渡す限りの荒野と岩山が、まるでスクリーンの中に迷い込んだような気分にさせてくれます。

次に訪れたのは「スリー・シスターズ」。細長くそびえ立つ3本の岩が並ぶこの景色は、まさに自然が彫刻家となって作り上げたアートです。ナバホ族ガイドによれば、この「シスターズ」は修道女を指しているとのこと。姉妹ではなく、カトリック教会の「シスター」というわけです。なるほど、立ち姿の厳かな感じが確かに修道女っぽい。

これらの風景が持つ魅力は、映画の中でも余すところなく発揮されています。「バック・トゥ・ザ・フューチャー Part III」や「フォレスト・ガンプ」にも登場するこの地は、スクリーン越しに何度も目にしているはず。それでも実際に訪れると、そのスケール感と圧倒的な存在感にただただ圧倒されるばかりです。

ジョンフォードポイント!
「ノースウィンドウ」は「バック・トゥ・ザ・フューチャー Part III」で、タイムトラベルしたマーティーとデロリアンが先住民族に追われるシーンで使われました。
スリーシスターズ「三人の修道女」左側に立つ手を組んだ1人の修道女が、2人の弟子に教えを説いている様に見える、そうです。
・左からウェストミトンビュート標高6,176feet(1,882m)、イーストミトンビュート標高6,226feet(1,898m)、メリックビュート標高6,206feet(1,892m)
広いのでポイントにしか人いない

モニュメントバレーの敷地面積は約91,696エーカー、つまり約371平方キロメートルです。この広さを日本で例えると、東京23区の約6割、または山手線の内側の6倍程度に相当し、さらに京都市の半分弱、または沖縄本島の3分の1程度の広さです。なんか知らんがとにかく広いと言う事ですね。

モニュメントバレーを満喫し尽くした我々がビジターセンターに戻ってきたのは、気がつけば午後。朝一番に出発したはずが、実質ほとんど進んでいない!これはいかんと車に飛び乗り、再スタートを切りました。

スタート地点に戻ってきました。お日様はすっかり真上に来ています。

次の目的地をどうするか車内で作戦会議を始めたところ、「ホワイトサンズ」という名前が挙がります。白い砂漠が広がる幻想的な場所だとか。ただし、地図を見ると現地点から東南方向で、道のりはかなりの遠回り。普通ならスルーする距離ですが、「せっかくだし行けるところまで行こう!」ということで、方向転換。午後はひたすらドライブデーに決定です。

何もないー

道中は砂漠地帯。景色は美しいものの、立ち寄る場所もなくひたすら直線を走る、走る、走る。途中、ギャラップ (Gallup)という小さな町に立ち寄り、ファミレスで遅めの昼食をとったら再びエンジン全開で走り続けます。「寄り道」というにはスケールが大きすぎる旅路。でも、これもアメリカ横断の醍醐味ですよね。

ファミレス
おすすめ聞いたら店の名前の付いたサンドウィッチでした。BLTじゃん。

ひたすら走り続けた末、この日のゴールはホワイトサンズ少し手前、ニューメキシコ州アラモゴード(Alamogordo)。正直、これまで聞いたことのない名前の町ですが、旅に出るとこうした未知の場所に出会えるのがまた楽しいものです。

宿泊先はモーテル「Satellite Inn」。名前の響きだけはやけに近未来的ですが、実際にはほのぼのとした素朴なモーテルです。到着したのは夜9時。走行距離は870km、しかしながらモニュメントバレー内でもそこそこ走っていたので、実質移動したのはもっと少ないはずです。明日からの移動が少し心配になりました。でも、無事にたどり着いた達成感と、ベッドで横になれる喜びに心からホッとします。今日はこれでおしまい。お疲れさまでした!

あまり進んでない気がします。


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