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レンタカーで行く一週間アメリカ横断の旅!その6:Day4-① 見渡す限りまっ白!ホワイトサンズで感動!そしてピスタチオランド突入編!
Amazing WhiteSand!
素晴らしきホワイトサンズ!
アメリカ南西部、ニューメキシコ州に広がる「ホワイトサンズ国立公園」は、まるで雪原のように真っ白な砂漠が続く、不思議な絶景スポットなのです。その正体は石膏(ジプサム)でできた世界最大の砂丘地帯。きらきらと光を反射する純白の砂が、青空とともに織りなすコントラストはまるで異世界!期待に胸躍らせ早朝に宿を出発する三人でした。
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国立公園の入口にあるビジターセンターに到着したのは、朝の7時。早起きは三文の得と言いますが、得よりも早すぎて施設はまだシャッターが降りたまま。公園案内の看板を眺めながら、これからどうするかを検討します。どうやら、砂丘の中を貫く道路を進めば奥に駐車場があるらしい。ならば行ってみよう、とエンジンを再始動。
ゲートも無人で静まり返っています。早朝の特権で、するりと入場。道の両脇にちらほらと白い砂が見え始めましたが、期待していた「真っ白な砂漠」というよりも、砂の間に草がぽつぽつ生えている「まだら模様の丘」。
「写真やテレビで見たあの景色って、ちょっと加工入ってたんじゃない?」と思いながら、テンションがほんの少し下降気味。とりあえず目の前の小さな丘に登ってみることにしました。きっとあの上からは、あの夢に描いた白銀の世界が広がっているはず。
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しかし、現実はというと――白い砂は確かに広がっているものの、草があちこちに顔を出していて、期待していた壮大な光景とは少し違う。「これが現実ってやつなのか」と車に戻り、さらに奥へと進むことに。
すると、どうでしょう。だんだんと草が少なくなり、道の色までもが白く染まってきました。「おやおや、これはもしや…」と期待が膨らむ。車窓からの風景が徐々に変わり、いつしか周囲は見渡す限りの真っ白な砂丘!
「これだ!これが見たかったんだ!」と思わず声が漏れるほどの絶景に、車内の空気も一気に高揚感で満たされます。真っ白な砂の上を伸びる「デューンドライブ」と名付けられた道を、一番奥まで走り抜けました。この瞬間、3人の旅人はホワイトサンズの魔法に完全に魅了されてしまいました。
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ここホワイトサンズは、ただの自然公園では終わりません。近くにはホワイトサンズ・ミサイル実験場(White Sands Missile Range)や、NASAのスペースシャトルが着陸した滑走路があったりするのです。とくにこのミサイル実験場は、世界で初めて核実験が行われた地として歴史にその名を刻んでいます。実はホワイトサンズ国立公園そのものも、この実験場の敷地内に位置しているため、ミサイルの発射テストがある日は安全確保のために閉鎖されることがあるそうです。その頻度は週に1~2回ほど。「美しい砂丘があると思ったら、空を切り裂くミサイルも飛んでくるエリアだった」と思うと、どこかシュールな光景が頭をよぎりますが、これもホワイトサンズならではの一面。運が良ければ(?)、そんな非日常感を少しだけ味わえるかもしれませんね。
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Pistachios calling me!
ピスタチオが呼んでいる!
ホワイトサンズの美しさに心奪われ、ついつい記念のTシャツまで購入してしまった私たち。砂丘でのアメージングな体験を胸に、再びニューヨークへの進撃を再開です。もっとも、メキシコ国境近くまで壮大な寄り道をしてしまったおかげで、ここからはひたすら走りに徹することになります。できればオクラホマシティあたりまでたどり着きたかったのですが、1,000km以上もある道のりを考えるとちょっと無理がありそう。どこまで行けるかは未知数ながら、方角だけはしっかり東へ定めて出発です。
荒野を突っ切る一本道を進む中、ふと視界に飛び込んできたのは路肩の巨大な看板。「LARGEST!」「Pistachioohhh!」と書かれた、アメコミ風の賑やかな文字がこちらを誘っています。「何だこれは…?」と思いながら車を走らせていると、ついに「PistachioLand」の文字が登場。おやおや、これは寄らずにはいられません。
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期待を膨らませて車を進めていると、目の前にそびえ立つ巨大なピスタチオのオブジェが!どう見てもここが噂のピスタチオランドに違いありません。車をくるりとUターンさせ、駐車場へスムーズに滑り込む私たち。まるで砂漠に現れたオアシスのようなこのスポット、果たして何が待っているのか――旅の小さな寄り道はまだまだ続きます。
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さて、結論から言いましょう。ピスタチオランドの正体、それは――よくある土産物屋さん!畑の横にある産直ショップのような雰囲気で、特別感というよりは地元感が漂う場所です。ただし、ピスタチオ畑が裏手に広がっており、その様子を間近で見ることができるのはなかなか新鮮。目の前に広がるピスタチオの世界に、「へぇ~、こんな風に育つのか」としみじみ感心してしまいます。
建物の中に足を踏み入れると、そこはまさにピスタチオ天国!味付ピスタチオ、ピスタチオTシャツ、ピスタチオぬいぐるみにピスタチオキャンディー…と、ピスタチオ関連の商品が所狭しと並んでいます。「これでもか!」という量とバリエーションに圧倒されながらも、冷静に考えてお土産は厳選することに。最終的には、会社へのお土産用にピスタチオを一袋だけ購入。軽やかに財布を守りつつ、この地の名産をしっかり堪能しました。寄り道も楽しみつつ、旅はまだまだ続きます!
つづく