拝啓、上の階に住むチンパンジー様

明日は朝〜夕と夕〜夜のダブルなのに、なかなか眠れない。その原因は上の階に住むチンパンジーだ。

上の階の住人はとにかく生活音がうるさく、深夜だというのにいきなり爆音で音楽を聴いたりする自由人で、何度か管理会社を通して、注意してもらっているのだが、残念ながら全く効果が無い。

他の住人からもクレームをもらっている常習犯のようだが、おそらく話が通じないタイプなので、全く改善が見られない。まぁこればかりは家賃が激安なマンションに住んでいるので仕方ないと諦めている。

これまで騒音トラブルで何度か腹が立つことがあったのだが、同じ人間だと思うから腹が立つのであって、チンパンジーが(チンパンジーの方が賢いと思うが...)住んでいると思うことにしたら、いくらか怒りは軽減された。

ちなみにそのチンパンジーさんは推定年齢が自分よりも年上で恐らく40代前半くらいのおじさんだ。しかも彼女と思われる女性もそれくらいの年齢で、いつも20年くらい前に流行ったダボダボなスウェットのセットアップをお揃いで着用している。

そんなある意味ノスタルジックな中年のバカップルに加え、今日は何人か仲間が来ているようだ。上の階から複数人の大爆笑する声がちょくちょく聞こえて来る。その笑い声を聞きながら(1ミリも聞きたく無いが)、そういえば最後に爆笑したのがいつだったのか、全く思い出せないレベルで笑いの無い生活を送っていることに気づいた。

中年になっても、まるで少年時代のように無邪気に大笑いしているチンパンジーさん一味に多少嫉妬しながら、寝たいのに眠れないことへの怒りが増長していく。

直接、注意しにいこうと思ったが、やはり向こうは複数人なのに対して、自分は1人。正直怖いし、気が引ける。また話が通じないタイプなことは濃厚なので、高確率で一筋縄に生かず、逆恨みでもされたら、もっとめんどくさい事態に陥ってしまう。

なので悔しいけれど、今はじっと我慢するしかない。自分以外の勇気ある隣人が注意してくれないかな、なんて淡い期待を寄せていたが、どうやら周りの人も自分と同じ考えなのだろう。そんな気配は全くない。

今は質の良い高価な耳栓を持っていないことに対して、猛烈に自分を責めながら、noteを書いているのだが、頭を使っているうちに少し眠気を感じ始めた。とりあえず、いつも迷惑だと感じているチンパンジーさんのおかげで、今日もnoteの毎日投稿を更新できそうだ。怒りを感じている時こそ、創作意欲が湧くのだろう。

なので、拝啓チンパンジー様。
これからはあなたに対して怒りを感じる度にnoteに愚痴を書いていきますね。

そう思えば、これまでただただ不快だったチンパンジーさんだったが、自分の中で何かしらの存在意義が見出せそうだ。

でも夜中にいきなりL'Arc〜en〜Cielを爆音で聴くのは辞めてくれ!



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