<どこまでつづく?>電気料金の値上げについて考える
こんにちは。ワイズネット教育事業部のべんとです。
本日は電気料金の値上げに関して、お話しします。
みなさん電気料金が値上がりするってことは、何となく耳にしているとおもいます。
電気料金に限らず、ありとあらゆる物が値上がりしておりますので、
「またか。まぁ仕方ない」といった漠然とした気持ちが強いのではないでしょうか。
本日は電気を生業にしている者として、この電気料金の値上げに関して紐解いていきたいとおもいます。
それではいきましょう。
電気料金値上げの原因は??
電気料金値上げの要因はいろいろありますが、次の3つが挙げられます。
燃料費が高くなっている
皆さんが思っているように、ロシア-ウクライナ情勢の影響が大きいですね。ロシアは天然ガスの輸出額が圧倒的No1ですので、それを燃料としている火力発電は多大な影響を受けます。国内電力の供給力が減少している。
こちらに関しては原子力発電所の停止が大きな要因ですね。
古く、老朽化した火力発電所の休廃止が進んでいる事も挙げられます。
需要と供給の関係によって供給量が落ちるとJEPXという電力の取引市場によって電気料金は高くなってしまうんですよね。再エネ賦課金の値上げ
再生可能エネルギー導入支援の為の制度FITの事になります。再生可能エネルギーを導入した方への支援をみなさまの電気料金から賄っている制度です。このみなさまの負担金額が値上がりしており、
2012年の0.22円/kWhから年々上がり続け、2021年では3.36円と15倍の増加です。
みなさんどうでしょうか。値上げされてしまう事は仕方の無いことであるように感じてしまいませんか?
当然ながら、電力会社は大変頭の痛い思いをしていますね。。
東京電力1,433億円の赤字
11月1日に東京電力2022年第2四半期の決算がプレスリリースされました。
こちらを覗いてみると。。。
東京電力は1,433億円の損失となっております。
昨年度の同期間では886億の黒字との事なので、この度の情勢がどれほど厳しいのかという事がヒシヒシと感じてきます。
ちなみにみなさんは、「燃料調整額の上限設定」
という言葉を聞いたことがありますでしょうか。
資源エネルギー庁が電力会社に対して
「燃料費が上がって電気料金を上げたいのはわかるけど、
消費者の事を考えたらこれ以上上げたらだめだよ!」
という上限金額が定められているという事ですね。
しかし驚く事に、大手電力会社10社全てが既にこの上限金額に達してしまっている状態なのです。
これはどうゆうことかというと、
「高騰してしまった分の燃料費は電力会社が負担するしかない」
ということですね。
これは何ともしんどいのではないかと思います。
上限金額設定の撤廃
とはいえ、この上限設定は2022年12月までになくなるようです。
という事は、電力会社はさらに値上げが可能となり電力会社の経営状況は改善されますが、今後さらに電気料金が値上がりするということです。
およそ2割ほど値上がりがすると推測されているようです、
3人世帯の電気代平均10,932円ですので、13000円とかになってしまうかもしれませんね。(´;ω;`)
本日は少しだけ固いお話となってしまいましたが、
早く落ち着いて欲しいものですね。
それではまた!
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