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寄生虫と虫下し
まず、トップ画が不適切であることをお詫び申し上げます。
猫を保護した、犬を飼い始めたなど、新しいペットを迎えた時は、お腹の中にいる寄生虫が気になるところです。
特に外で生活している猫には多くの寄生虫リスクがあります。
猫の内部寄生虫
猫回虫
猫鈎虫
犬糸状虫(フィラリア)
瓜実条虫
猫条虫
多包条虫
マンソン裂頭条虫
ウェステルマン肺吸虫
つぼ型吸虫
コクシジウム
ぱっと思いつくだけでもこれだけの寄生虫がいます。
レア度は異なり、どれもこれも最初から検査する必要はありません。
しかし、頻繁にみる寄生虫の検査は動物病院で行いましょう。
検便の信頼度
検便ひとつ取っても、その寄生虫にあわせたやり方があります。
多くの方法をここでは詳しく解説しませんが、ひとつの方法だけで検便をしても、一部の寄生虫の検出率は低いです。直接糞便を顕微鏡で見る方法は一番簡単な方法で、有意義な検査でもありますが、やはり見つけることができない場合も少なくありません。
また、その虫に適した検査方法であっても、検出率100%ではありません。(これは何の検査でもそうですが)
見つかればいるとわかりますが、見つからなくてもいないとは断言できない面が強いのが、糞便検査です。
これは、数が少なくたまたま検査した糞便中に入っていない場合や、寄生虫の成長段階の関係で見つかりにくい時期であることが主な要因です。
例えば、糞便中の卵を探しているのに、その虫が卵を産んでいない期間であれば勿論見つかりません。
駆虫の頻度
虫がいれば駆虫する。
見つからなくてもルーチンで駆虫薬を投与する。
そのようにしている場合がほとんどだと思います。
しかし、1回だけつければOKではありません。
さきほど、寄生虫の成長段階によっては糞便検査で検出できないと記載しましたが、同じ理由で薬が効かない期間があります。
その代表例が卵です。
卵は単純に硬いからに保護されていて、薬が効かないということです。
薬により死んだ幼虫が糞便にまじって出てきているのを見て安心するのは早いです。薬の効果が切れてからふ化した幼虫が、元気に育ってしまいます。
以上のことから、一定期間をあけて、2回、3回と複数回の駆虫薬が必要になります。
この期間や回数はその寄生虫により様々です。
「1回だけの駆虫で安心」はありえません。
複数回の適した投薬、適した検便。わからないことは必ず獣医師に聞き、最適な駆虫をお願いしましょう。
やまがた不妊去勢クリニックでは、猫を保護している個人や愛護団体、福祉事業者を対象に多頭飼育や野良猫について助言を行っています。下記より問い合わせください。
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