動物愛護を主張する際に想像すべきこと
「福祉現場に獣医師を」を合言葉に、野良猫や多頭飼育問題の蛇口を絞めにいくスぺイクリニック、やまがた不妊去勢クリニックです。
今回は、先日行われた兵庫県弁護士会主催『ペットの流通問題を考える』での浅田美代子氏の発言や考え方に焦点を当てて、考察したいと思います。
浅田氏以外の発言や議論はYouTubeや別の記事で発信していますので、そちらをご覧ください。
https://note.com/ysnc/n/n1a313b994268?sub_rt=share_pb
浅田氏の話は初めて聞いて同氏の考え方について初めてわかったのですが、動物愛護思考の強い方です。
そういう人は必要ですし、共感する部分もあります。
部分もありますというか、理想は確かにそうだよねと思うことがほとんどです。なので、私も真っ向から反対はしません。
しかし、著名人という立場で、弁護士会等と連携して動物愛護を語るのであれば、もう少し熟考してもいいのではないかと思う主張が多かったというのが私の印象です。
私のnoteに共通して言えることですが、浅田氏に突っ込みを入れたくて記事にしているわけではありません。
とある人の発言(SNS含む)をもとに、その件について熟考してみて欲しいという気持ちで記事にしております。
読者が多角的な視点を持つことで、より一層深い理解と考察そして議論になることを期待しています。
それでは、本題に入りましょう。
浅田氏の発言を各見出しにしております。
繁殖業者は潰れるべき
浅田氏はブリーダーについて、管理不足のブリーダーを「繁殖業者」、優良なブリーダーを「ブリーダー」と、呼称を意図的に区別しているようです。
とにかく繁殖業者は規制して欲しいというのが彼女の主張です。完全に業界をつぶしにいく発言ですが、法の下では簡単なことではないと思います(とは言え浅田氏のような意見が強く、環境省が弱いため、業界潰しに傾いているのは事実)。
ブリーダーはお金持ちしかできないという発言もありましたけど、それは職業選択の自由に反します。
隅をつつくような指摘になりますが、お金持ちではなく、ちゃんと事業計画やキャッシュフローが安定した業者だけができるようになるべきだということだと思います。
これには私も賛成です。
では何が問題なのか。
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