2024年総括1

2024年を総括するに、まず、このイベント企画・運営が外せない。

と言うよりも、「地域創生活動」としてガッツリ企画を書き、演出したのはこれがデビューである。

2023年に脚本・演出としてデビューを果たして、次は春にねぇと言葉を交わしてから、少しとは言えない程に時間が経った頃。このイベントの話が出た。

その頃は社会実証実験のサポートが終わり、あ。これも実に初めてで慣れない事の連続に鳴いていた。泣いていた訳ではない。鳴いていた。

今となっては、良い経験だったし、それを受ける事で、次に繋がると信じてはいたので、良き先行投資ではあったと今では言える。今では。

そんな状態でもあって「きたー」とは思ったし、有言実行でありたい私にとっては、準備も勿論していた。

ただ、その話を頂いた時には、開催日の1ヶ月を切るか切らないか程度。

街を一日動かすには、心許ない日数。とは言えども、こいこいと思ってた訳なので、まぁまぁ。くらいの気持ちの余裕・・・では無かった。

今企画は一般から出場者を募る「ランウェイ型ステージ」である。

正直、不安はあった。本当に集まる?の不安は勿論、企画・運営も初めてである。感覚も感触も分からない。

とは言え、やらせて貰えるのだ。不安や緊張などのネガティブがあってたまるものか!と常に前向きに時間を費やした。提案企画も悪いものではない。自信はあったし、何より、自分が下を向いていては、関わる人全てに申し訳ない。

それに、今回、子どもを対象にしたのは「自己肯定感を持って欲しい」が根底にあって、それまでがどんな日々でも、どんな思いがあったとしても、なんでも良いから存在を全肯定したいとの想いが強かったからである。

大人になると、素直に出せなくなる感情や思考。それを根本から否定したくはないが、肯定もしたくない。何故なら、やっぱり前を向いて、肯定しながら日々を過ごせたら、そっちの方が良い気がしているし、そっちの方が良いと言い切りたい。

となると、まずは「自己否定」の回数が少ないカテゴリーから固めていきたいと、子どもにフォーカスしたものにしたかったのだ。それが遠回しにでも、大人たちへ届けと願いも込めて。

と決めてからは、沢山の人に知って貰いたい、沢山の人の明日を彩りたい一心で、動きに動いたし、動いて貰った。

出来るだけ、出場者本人が「出たい」と思えるものにしたかったのもあって、小学校や中学校にアポイントして、ポスターを貼って貰った。目に映る人々がとても前向きに行動してくれたのも嬉しかったし、自分の想いを丁寧に受け取ってくれていたと今でも思う。

その結果、思っていた以上の出場者を募ることができた。

イベントとしては、ランウェイだけではなく、前後にストリートミュージシャンや、ダンスステージ、ご当地アイドルにもスペシャルステージを頼むと云った、初めてにしてはとても豪華な内容。

当日まで、時間は無かったが、それでも関係者各位、早急に対応してくれたり、そういった人や環境にも恵まれたのもあって、出来るだけ細部にも拘れた。

例えば、音楽。私は音楽を重視する傾向にある。

出場者・出演者の情報を基に、全ステージ、開始から終わりまで、BGMを選びに選んで、それこそランウェイ出場者一人一人にもプレゼントの気持ちで選んだ。

それに飽き足らず、当日に見た印象や話した印象、出て来た言葉を受け取って、「やっぱり」と言いながら、セットリストチェンジに関しては、始まる10分前まで悩ませて貰った。

個人的にも狂っていると思うが、この歌詞は似合うなぁとか、このBPMで歩き切って欲しいなんて願いも込めている。それに、もし、遠方の祖父母にも見せたくなるかも知れないと考えたら、そこまでの道のりを確り寄り添いたい。そんな気持ち。

色んなことが相まって、「突貫」と言われる部類で作ったイベントだが、確りと提示できた自負がある。

当日、「ランウェイで歩く」と決めた子たちを前にして、「手を抜いてはならない!」と、リハーサルから自分も9cmのハイヒールを履いてデモンストレーションも行った。その姿を見せることで、本人の心に何かしら影響したら良いなと。

それが影響したかは分からないが、最終的には9人、10パターンの応募者が、最後まで胸を張って歩き切ってくれた。

最後に、みんなにありがとうと言って、一人ずつお話させて貰った時に、少し目頭が熱くなったのは、私や本人だけじゃなくて、「こういう日が、この子の人生に多く存在して欲しいなぁ」と改めて思ったイベントになったかなぁと。

結局、なんやかんや言うても、「やりたい」に勝る理由なんて無い。

それを手を引っ張って遠ざけるのは、今の世の中にもあって、それが色濃くなっている気もする現状。

そこにとっても疑念があって、どうにか覆せないかと考えたら、民主主義を謳っているのだから、じゃぁ、その子のやりたいに1票入れることで、現代の規律を守りながらも叶えられるのでは?と。

だから、当日参加についてもギリギリまで粘った。

実際はそんなに思考感が強いイベントにはしてないけれど、全然根底にはそれがある。年間走った今でも言い切れる。

なんか、いつか誰かに怒られそうな気もするけど、間違ってことは言ってないと顔を背けて、これからもやっていけたら良いなぁ。

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