今何ができるか

一昨日noteを書いて決意表明したけど、現実的にはドイツは11月からロックダウンになってしまっている。
山さんが命をかけて俺に使命を与えてくれて、これからやってやろうと今までとは全く違った覚悟を決めたものの、その時から既にコロナでサッカーができていない状況だった。
日本にいるライバル達は、今サッカーができないおれには関係なく普通にサッカーをしていて、これから追い抜いていかなければやつらに差をつけられてしまう一方ではないかとどうしようも無い気持ちに駆られている。
ドイツでも4部以上のプロチームは公式戦を行っていて、自分がそこにいないのが現状で、これが現実。
めちゃくちゃ悔しいしめちゃくちゃ焦ってる。

でもそんなのは言い訳にならない。
やるしかない。

そうとは言っても、何をやれば普通にサッカーしているやつらに負けずに食らいついていけるか、差を縮められるか、追い越せるかは正直わからない。
というか、そもそもサッカーで勝負するのにサッカーができないのだったらサッカーしてるヤツらより上達できるわけがない。
よくできないからこそできることがあるとかっていうけど、だとて何。って話だと思う。
サッカーやらなきゃサッカーは上手くならないし、いくら工夫して頑張っても、サッカーしながら工夫して頑張ってるやつには勝てない。

だからめちゃくちゃサッカーをしたい。
サッカーをしたい。サッカーをしたい。
でも今はしょうがない。
今できることを必死でやって普通にサッカーしてるヤツらに食らいつくしかない。
ただこのサッカーをしたいという気持ちを、情熱を冷ますことなく、燻らせて、燻らせて燻らせて、グツグツグツグツ燃え滾らせて、いざおれがサッカーできるようになった時に爆発させてやる。
そこで一気に成長して進化して化けてこの期間につけられた差をみるみるうちに追い抜いてやる。
今普通になんとなくサッカーできてるやつらをぶち抜く。
大事なのはサッカーに対する情熱。
今は我慢の時。準備の時。いや、燃えたぎらせる時。
蓋を開いたら飛び出るびっくり箱のように。
いや、ちょっとダサいな。笑
導火線が燃えて火薬を爆発させ、天まで打ち上がり巨大な花を開かす花火のように。
今はその尺玉を作り上げる時。
今までに見た事のないでかくて美しい花火を打ち上げるために。
その花火で世界中の人々を感動させたい。
そのための今。

サッカーは芸術だ。
芸術は爆発だ。
今までの自分をぶち壊し、新たな自分を作り出す。
もう一度、原点に戻ろう。
サッカーは楽しいぞ。山さんの声が聞こえてくる。
この期間に毎日山さんと練習しよう。
山さんはいつでも俺がやりたい時に見守ってくれている。

山さんは自分の死と共に俺に生きる意味を与えてくれた気がする。

あなたの生きる意味はなんですか?

今までの俺には答えられなかった。
でも今の俺には答えられる。

山さんを証明するため。

今のおれが山さんについて何を語ったって誰にも届かない。
おれが日本代表になって、世界で活躍して、実力を認められて、子供たちに夢を与えて、人々を感動させられるようにならなきゃ誰も耳は貸してくれない。
言葉は何を言うかじゃなくて誰が言うか。

そのために今何ができるか。
サッカーをしたいという気持ちを、サッカーに対する情熱を燃えたぎらせる。
ただそれだけ。







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