日記。5月8日金曜日。

今日は久々にバイトのない1日だった。

いつもどおり朝起きて8時からトラベッソ小僧たちとサッカーをした。

この時間は本当に貴重な時間だ。
普通なら絶対にあり得ないメンバーたちが集まって一緒にボールを蹴っている。

世間的には良くないことってわかってるし、たくさんの批判を浴びるかもしれない。

それでもこいつらと毎朝こうしてボールを追いかける日々は、おれにとってはそれとは比べ物にならない価値がある。

この中から何人プロが出るか楽しみだな。笑

まぁ現時点ではわからんけど最終的にはおれが1番上をいきますけども。

10時に終わってからおれのくそイカしたバイクで家に帰る。

さて何しようか。

今日は時間たっぷりあるから今読んでる本を読み切ることにした。

外は快晴でお日様がギラギラ。

そうだ。天サロしよう。

二階のベランダでとりあえずアウトドアベッド?キャンピングベッド?を開いた。

大して景色も良くないけどちょうど身体一つ分くらいは日に当たる場所があった。

ラッキー。

横にはおれの相棒1.5リットルのペットボトルに水を入れたゴッドアクアと、あとケータイ。

ギンギラギンの太陽をパンツ一丁で浴びながら「七つの習慣」を開く。

紙にひたすら並ぶ一文字一文字を目で追いながら、太陽の暖かさを全身で感じる。

時折り吹き通る風が心地よさを運んでくる。

山梨の美味しい空気を鼻からいっぱい吸って、いつもは気にも留めないような鳥が鳴く声や車が通る音、風に揺れる木の葉のささやきに耳を傾ける。

そして渇いた喉を潤すゴッドアクア。

五感をフル活用しながら時は流れる。

お腹が空いたなぁ。

気づいたら12時半。

一階に降りて大好きなお母さんが朝早く仕事に行く前に作ってくれたご飯をいただきますする。

朝ごはんと同じなのは秘密。笑

だっていつも7時半ごろに朝ごはん食べるけどその時には既に仕事に行ってる。
そんな朝早くからあんな美味い料理を作れる母さんはやっぱり神だ。
いや、神なんかじゃない。それ以上だ。母さんだ。

そして朝練習から帰ってすぐに回した洗濯物を干す。
いや遅いだろ。もっと早く干しとけよ。
まあいいや。

そしてもう一度まだ読み終わってない本を読む。

今度は背中を焼きながら。

集中力が続かない時はちょくちょくケータイをいじるけど大して面白くない。

やっと読み終わった。

途中で飽きてたなんて思ってても言わないよ。

でも普通に面白かった。

自己啓発は嫌いじゃない。

自分が成長できる。気がする。

実際に成長できるかどうかはその後の行動次第だ。

身体は想像以上にまっかっかだった。

ヒリヒリするぜ。

とりあえずシャワーを浴びて体を冷やして、ボディクリームを塗った。

本を読み終わってから、おしゃれにサンオイル塗って音楽流してサングラスかけてかっこつければ良かったとか思ったけど、サンオイルもなければサングラスも持ってない。
音楽も流してみたけど本に集中できなくなるからやめた。歌いたくなる。

おしゃれする物もなければセンスもない。
そもそも最初に思いつかなかったおれは思考までもおしゃれの「お」の字もない。

ずっと雲ひとつない快晴の空の下でのんびり本を読んでたから、運動したくなった。

家の前の公園でボールと対話する。

道具は何も使わない。

ボールとおれだけ。

想像力をフル活動させ、見えない敵を抜きまくる。かわしまくる。遊びまくる。

一見おかしなやつだけど、おれからしたら最高に楽しいぜ。

満足したら次は身体を追い込みたくなった。

筋トレするか。

ゆーてもそんなガチガチに筋トレするのは好きじゃないから、けつと背中とあとミセキンのための胸を少しいじめる。

まだ外は明るい。

昨日母さんに走ったほうがいんじゃね?的なこと言われたし、自分もそう思ったから走ることにした。

どこ走ろうかな。

あ、川沿いに走れば景色きれいだし最高じゃん。

とりあえずトラベッソの時走ったあの草ボーボーのとこまで走ることにした。

やっぱり景色が超最高。山梨っていいな。

中学までずっと山梨だった頃は、この景色が当たり前だったし何も感じなかった。

でも違う場所に行って違うモノを見てきて、ひさしぶりに帰ってくると全然違ってみえる。

これが失ってはじめて気づくってやつか。
いや、ちょっと違うか。

こんな綺麗で壮大な世界に生きているのに、人々は目の前のことに必死になって、苦しんで悩む。

ほんとに人間てちっぽけだな。

コロナがどうとか、国の対策がどうとか、世界がどうとかなんかどうでも良くなってくる。

こんなに素晴らしい世界に生きてることが幸せだな。

自分が生きていることただそれだけに感謝を感じる。

ありがとう。

綺麗で壮大な世界でちっぽけなおれが走りながら思いっきり歌いたくなる。

走りながら大声で歌うってまじキツいよ笑

超呼吸乱れるし、リズム取れないし、、

でも最高に気持ちいいんだなこれが。

気づけば涙がこぼれてた。泣いてなんかねーよ。

予定の折り返し地点はとうに過ぎている。

立ち入り禁止だ。

でもその先に何があるのかどんな美しい世界があるのか気になる。

いいや、行っちまえ。

工事中なのか。
何の工事してんだろ。
橋でも作るんかな。

実は走ってる途中から尿意がおれにダル絡みしてきたから、高いところから美しい景色の中で川に向かって立ちションした。

気持ちいいいい。

西遊記の孫悟空の気分だ。

立ちションなんて何年ぶりだろう。
20の大人になったやつが立ちションなんて馬鹿野郎だね。

でも今のおれは最強だぜ。

工事中で先に行けそうにもないから折り返して帰ることにした。

来た道と同じ道だけど、帰りの景色は全然違う。

別の場所のようだ。

そう思いながら自然を感じながら走りながら。

あれ、おかしいな。

あ、違う方きちゃった。笑

来た道と違う道を走っていた。

全然家に向かってない。笑

まあ、いっか。このまま行こう。

違う景色を見れる。

遠回りかもしれないけど、ゴールは明確だ。
かもしれないじゃない。圧倒的遠回りだ。

でもゴールが明確だから、どこへ行っても何が起きても目指すべき場所へ進める。

おれの人生のゴールはなんだろう。

なんて思いながら走ったり。

自分の帰るところがあるって幸せなことだな。

なんて思いながら走ったり。

ありがとう。

なんて思いながら走ったり。

気付いたら自分は笑っていた。

多分いままでで最高の顔してるな。

周りから見たら走りながら笑ってるやつはキモいだろうな。

足がもうだるいわ。動きたくねーよ。と駄々をこね始める。

足が重くて全然進まなくなってきた。

この感じは強歩大会以来だ。

なんとか言うことの聞かない二本の足を運んで、最後の曲がり角をまがる。

あ、車が増えてる。

母さん乗ってるし。

ちょうど帰ってきたんだな。お疲れ様。

って思う余裕がないほどしんどかった。

時計を見たら6時半。家出たのは5時だよな。

10キロ以上は走ったなぁ。

身体は火傷でヒリヒリするし、足は思うように動かないし、地獄のコンディション。

だけど気分は最高に落ち着いている。

悟りを開いた気分だ。

父さんに一歩近づいたかな。


ってな感じの一日でした。

あ、夜ご飯は焼肉でした。😁

もちろんおうちで。

















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