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pmconf2022に登壇するまでの流れ、あるいはPdM組織の半年

はじめに

”運用”するプロダクトロードマップのはじめ方」というテーマで登壇の機会をいただいたpmconf2022で発表させてもらいました。
本文はpmconf2022に出るまでの振り返りと10XのPdM組織の変遷ブログです。
来年のpmconfへの登壇を考えている人の参考になると嬉しいです。

この記事は10Xアドベントカレンダー2022の記事です。
昨日は 村中さんの「10Xのデータアナリストになって5ヶ月が経過した。その中で色々悩んだこと」でした。最近は一緒にプロジェクト進行がんばってて、ある案件がもうすぐリリースされるのでお楽しみに。
好きなスーパーはライフで、好きな商品は「贅沢なごまぽん酢」です。贅沢な時間をみなさんもお過ごしください。

登壇までの流れとPdM組織の変遷

登壇資料

2022/7/20 登壇を諦める
2021年にも登壇機会をもらい、自社の採用の面で得られたリターンが大きかったのもあり次も応募するぞって思っていました。
でも、応募すると大変だしみんな本当に聞いてくれるかわからないし、そもそも通過するかわからないしと不安な気持ちになります。公募受付の案内自体は、6/25にされていたので1ヶ月もだらだらしてたわけです。
ちょうどこの時期にロードマップをどう作って運用していくかという話を社内でしていたのでそのテーマが良いかなと思っていましたが、この時点ではまだ運用してないので話すことがないなと思って諦めました。
この当時、PdM組織としては、5月に1名、6月に1名入社、7月に1名の兼務が開始、ちょうどこの週から1名育休という形で、4.5名体制となりました(育休の方をあわせて5.5名)。また、7月からPdM組織の管掌が代表の矢本さんに変わりました。組織的な変化がたくさんあった時期でした。

2022/7/21 前日の発言を見事にくつがえし応募
※この2日後にプライベートで結婚式でした。よく応募した。


応募したときに提出したものは下のキャプチャみたいな内容。
ちなみに2022/7/21時点でロードマップの運用はされていません。これからやるぞって感じでした。
運用してないのによく運用したことを発表しようと思ったなと不安になりますね。
振り返ると詳細に記載してる内容や構成は、実際の発表で使ったスライドに大いに活用されている気がします。解像度高く想像できていたことが伺えます。

(CCOがめっちゃ褒めてくれた)


2022/8/18 採択メールが来る
やったー!がんばるぞ!って気持ちになりました。本番の11月までは結構時間がある。
この当時、社内では、組織や人事制度の変更に向けた対応を進めていた記憶があります。グレード制度が等級制度に変わる、アサイン管理をどうしようかなどに着手していました。マトリクス組織なので、1人に対し、複数の所属を担ってもらう必要があり、アサインに関して悩んでました。これは今も悩んでいます。
また、ちょうどロードマップの初版ができたのもあり、実現に向けた加速度的に動き始めました。もうすぐリリースされるとあるプロジェクトもこの頃から動き始めました。

2022/10/2 情報提供が遅れてリマインドメールをいただく
登壇することすら忘れている。運営のみなさん本当に申し訳ないです。このあたりからスライドどうしようとかかなり焦り始めます。このあたりでようやく発表まで1ヶ月しかないことを思い出します。一方でまだ1ヶ月もあるということで作業は着手しません。
10月に1名入社1名の兼務の方が正式異動となり、6名体制となりました(育休の方をあわせて7名)。
また、9月末に新しく1パートナーのリリースを迎えました。新規のパートナーのリリープロセスは継続的に重大なテーマとなっている中で、これ以前は私が頑張っていた(人がいなかったので)のを別のメンバーが担当し、より洗練されたプロセスを経てリリースされた1社となります。1社リリースできるというのは、エンドユーザーへネットスーパーへのアクセスを広げる機会として重要なのもありますが、それだけでなく、ドキュメント、プロセスなど数多くの武器が作成・洗練されていきました。

2022/10/24 kyenoteを立ち上げるも筆が進まないまま5日が過ぎる
あと1週間ある・・・。応募時のメールを掘り起こし、何を発表するつもりだったのかを思い出しながら、タイトルと各スライドの見出しなどを少しずつ書き始めます。


2022/11/02 登壇当日
前日くらいに
なんとかスライドが完成し当日を迎えました。前日と当日に2回くらい発表練習をして臨みました。アーカイブ動画がありますのでどうぞ。
11月に1名入社し、7名体制の(育休の方をあわせて8名)組織となりました。PdMが7名(8名)ってのはそれは贅沢な人数かなと思います。

登壇後の反応や効果

  • 発表後にask the speakerという時間があり、Discordで一息つく暇もないくらい質問をたくさんもらう。

    • 「更新があるのは良いと思うが、差分をどのように周知するのか?」という質問をもらい、運用に組み込もうと気付かせてもらいました。

  • 翌日、オフライン懇親会の後で色んな人と話し感想をもらえたり質問を受ける。楽しかった。

  • オフライン懇親会の後に知り合いのPdMと飲みに行きハンターハンターの話だけをする。PdMとかプロダクトの話はしてない。

  • 会社の選考への応募に悩んでる方から発表を聞いて良いなと思ったとコメントもらう、など様々な場面で登壇の感想をもらう。

今後の組織やロードマップ運用

Stailerというプロダクトの特性(パートナー、ドメインの複雑多さ)から、うまく役割分担をしていく必要性を日々日々感じています。全員が全領域をキャッチアップをしながら推進するというのは深さの面で難しさを感じています。さらにフィーチャーはユーザーストーリーにはならない、結局ドメインも横断するみたいなことが容易に起こるので悩んでいます。
また、ロードマップに関しては、複数のアイテムが実現されていたり、権限移譲がさらに進み、PdM Mgr陣で優先度と対応チームを決める流れとなり、確定までのプロセスが簡易化するなどアイテムの追加プロセスは洗練されてきてます。
一方で、ロードマップには載らない対応をどのように適切に管理するのか、ロードマップの実現を加速させるにはどうしたら良いのか、などの新たな課題が見え始めています。

さいごに

ロードマップとは別の話で、Stailerはドメインの分割など深いレイヤーの整理が急速に進んでいます。(その昔ホワイトボードにER図やオブジェクトを書きながら設計する場に同席してた頃を思い出しました。DDDとか勉強したなぁ。)
BtoBtoCでかつエンタープライズに提供しているサービスだからこそ、アプリケーションの自由度と制約が必要で、それらを適切にコントロールしながらプロダクトマネジメントができる環境が整いつつあります。

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Stailerは商品マスターがかなり肝でユーザー体験にも大きく影響します。深く掘る・より広げていくの両面でさらに重要度が高まってきているので、データプロダクトマネージャー、データプロダクトエンジニアも大募集中です。


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