Tableauで「統計データから見る特別区」に最新データを追加してみた
はじめに
DATA Saber挑戦中のApprenticeです。
公益財団法人特別区協議会が作成されている、「統計データから見る特別区」という資料があります。
とっても面白い資料なのですが、2018年の発行から更新されていないようで、Tableauを使って最新のデータを追加したものを作成してみました。
データの準備
使用したデータ
「統計データから見る特別区」の資料は更新されていないのですが、「23区の人口と世帯」に関するデータは、2019年~2023年分が公開されているようなので、そちらを使用しました。
データの前処理
2019年から2022年までのデータはpdfで公開されており(泣)、まずはcsvへの変更を試みます。
最近Excelアプリが賢くなり、pdf上のテーブルも取り込んでくれるようになったと思いますが、今回はその機能ではうまく取り込みが行えませんでした。
そこで、力業ソリューションとして、Wordアプリでpdfを開き、表をそのままExcelにコピペすることで、概ね形式を保ったままpdf→csv化することができました。
Viz
統計データから見る特別区_2023 | Tableau Public
色や表現は「統計データから見る特別区」に近しい形で表現しました。
世帯当たり人数だけは「統計データから見る特別区」にはないのですが、人口世帯数のグラフを見て気になったので作成してみました。
Vizをまとめてみて気づいたこと
日本全体では人口減少に傾向変化し久しいが、23区は増加
2015年→2020年では人口増加の傾きより、世帯数増加の傾きが大きく、1世帯当たりの人数は継続して減少傾向
2023年の区別高齢化率は、2018年※比で、品川区が一つ高齢化率が高い区分に変化、逆に江戸川区は1つ高齢化率が低い区分に変化
※「統計データから見る特別区」に掲載2018年→2023年でコロナを挟んでいるが、それでも外国人の総数は増加
2023年の各区外国人比率は、2018年※比で、より平均化が進んでいる
※「統計データから見る特別区」に掲載リモートワーク増加の影響なのか、2018年→2023年で、千代田・中央・港の3区は、昼夜間人口比率が下がっている
おわりに
今回更新されていない資料の最新化を行ってみて、データソースさえ準備できれば、割と簡単に最新化を行うことができた。
色は元々の「統計データから見る特別区」を参考にさせていただいたのだが、アグレッシブな配色にななるものが多かった。
次回は、よりシンプルで見やすく統一感のある表現を実現するには?という観点で、デザイン的な面も意識してみたいと思った。