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Tableauでふるさと納税の収支をまとめてみた

はじめに

DATA Saber挑戦中のApprenticeです。
技術力に関する問いをOrd10まで完了したあと、中だるみになってしまったいました。
Tableauの操作を思い出すために、年末に取り組んだふるさと納税をテーマにして、各自治体の収支はどうなっている?というところをまとめてみました。


データの準備

使用したデータ

総務省が公開しているふるさと納税ポータルサイトでは、ふるさと納税に関する各種実績データが公開されています。
今回は、以下2つのデータを使用しました。

データの前処理

今回は、都道府県市区町村別の寄付金額の収支を見たいため、以下として取り扱っています。

  • 寄付支出金額=住民税控除額

  • 寄付金額収支=寄付受入金額ー寄付支出金額

  • 返礼品や運営にかかる費用は考慮しない

「都道府県名+市区町村名」で2つのデータを結合し、Tableauに取り込むデータとしました。

Viz

作成したViz

ふるさと納税収支(令和4年) | Tableau Public
左半分に、日本地図で各都道府県別の収支を色で表示しています。
右半分には、棒&折れ線グラフと明細で、市区町村別の収支を表示しています。
日本地図の各都道府県をクリックすることで、市区町村の表示がフィルターされます。

Viz作成の際に意図して変えたこと

収支を表す色

  • 収支を表したかったので、黒字=青、赤字=赤として設定しました。

  • 日本地図上で離れた都道府県もある程度の大小比較を行いたかったので、グラデーションではなく、ステップドカラーとし、中央を0円で設定しました。

  • 都道府県別の集計で、北海道が黒字1位、東京都が赤字1位でそれぞれ金額が突出しており、数値を自動にしていると、他の府県が同じ色となってしまいました。
    ステップ数をこれ以上増やしても色の差がわかりにくくなってしまうため、それぞれ黒字2位、赤字2位の収支金額を確認し、その金額をステップ度の上限に設定しました。

色の設定

軸の表示/非表示について

  • 右上のグラフは、2重軸を使用して、寄付金額収支、寄付受入金額、寄付支出金額の3つの値を表しています。

  • より直感的に理解できるよう、軸の値を同期しました。

  • 表示しているのはすべて”金額”であり、軸の数字も同じなので、副軸のサブメニューから「ヘッダーの表示」のチェックを外し、主軸のタイトルを””金額”としました。
    3つの値の縦軸を1つで表すことができ、すっきりとしました。

Vizをまとめてみて気づいたこと

  • 寄付支出の多い大都市は概ね赤字で、地方は黒字傾向
    →「地域力の創造・地方の再生」に寄与してそう

  • 都道府県で見ると、富山・山口は、地方だが赤字
    →地方の都道府県は、県庁所在地+2市区町村くらいが赤字というパターンがおおいが、この2件は半数以上の市区町村が赤字のため、都道府県全体でも赤字になっている

  • 京都市は、寄付支出も多いが寄付受入も多く例外
    →京阪神で京都府のみの黒字化につながっている

  • 北海道最強、東京最弱
    →2位の宮崎県、ワースト2位の神奈川県にほぼトリプルスコア

異例の京都市

おわりに

ふるさと納税収支の情報はニュースでも取り上げられることがあるが、たいていが1つの固定されたグラフで報道される。
今回自分でVizを作ってみて、気になるところは少し深ぼるということが簡単にできたので、理解を深めることができた&より興味を持てた。
今後は、地図表現の高度化(市区町村別/抽象度をあげたビジュアルマップなど)にも取り組んでみたいなと思った。


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