だらしないおじさん

新年早々、やらかした。

大晦日のオールナイトセッション。
飲み過ぎ、遊び過ぎの乱れすぎ。

それゆえ、元旦の朝に実家に帰れず。

やむなく、二日酔いのまま夕方に実家入り。

それの何がダメなのか。
別にいいじゃないか。年末年始だもの。

それに、独身の40歳の息子一人が帰ってこなかったからと言って、お袋も親父も何も言いやしない。
せいぜいお袋が、「あんたが来ないから雑煮のモチが余っちゃって、わたしが食っちゃったわいよ。ただでさえ正月太るのにどうしてくれんのけ。」と、俺に不当な責任を擦り付けてくるくらいだ。

何も問題ないはずだ。
精神年齢は中2程度でも、姿形は立派な中年のおっさん。
身長は当時より4ミリほど低くなったが。

ふと、カースト上位にいたサッカー部の内田君に誘われ深夜にこっそり家を抜け出して路上でコーラとポテチをやりながらダベり朝方恐る恐る帰るも余裕でお袋に見つかって怒られる、という中2の夏休みを思い出した。

ちなみに、俺がカーストの上位にいたわけではない。熊本からの転校生というモノ珍しさ、そして、家が近かった、というただそれだけの理由で誘われたに過ぎない。
しばらくは仲良くしていたが俺の「スペック」に気づいたのか自然と疎遠になった。どうしているかな、ウッチー。

つまり今も、やっていることは中2の時とほぼ変わらないということだ。
ただ同じことをやっても、お袋も親父も叱ってくれなくなっただけである。
朝方ちゃんと帰るだけ中2の時の方がまだマシかもしれない。

カーストでの位階も「ワンチャン、真ん中か、せいぜいそのちょい下くらい」と、中2の時とほぼ変わらない。
ただ、今は逆転の夢や希望が既に失われているだけである。
諦めていなかった中2の時の方がまだマシかもしれない。

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あ、ところで、忘れていた。
読者諸君、あけよろ。

新年早々、何を言いたいのかというと、親父とお袋の話でもなければ、俺の中2の夏の淡くも苦い青春の思い出でもない。
そんなことはどうでもいい。

元旦の午前に帰省が間に合わなかったことによって、ある「大問題」が生じたのだ。

妹夫婦の娘と息子、つまり姪っ子と甥っ子。
この姪っ子と甥っ子に、「お年玉」を渡しそびれたのだ。

姪っ子と甥っ子に、「お年玉」を渡しそびれたのだ。

同じことを二回言った気もするが、そのくらいに大きな大問題だ。
「大きな大問題」というトートロジカルな語法が、また、問題の大きさを物語っている。

これは、伯父さんが引きずりこじらせた中2のだらしなさゆえの「罪深い不祥事」と言い換えてもいい。

妹夫婦は昼過ぎには住まいの筑波まで帰ってしまったとのこと。

さらに妹夫婦から俺へのお年賀(お菓子)を実家が預かっていたらしく、それをもらい受ける。
こっちも、アマゾンギフトカードを年賀として用意はしてたものの、後から実家入りしたので当然渡せずじまい。

後から妹に「謝罪」のメールを入れるも、こちらへの若干の気遣いを感じるくらいの塩対応。
「兄ちゃん、元気そうでよかったね」。
一番、心痛いやつ。

新年早々、この体たらくである。

人として、ダメだろう。

自分が遊び惚けていてかわいい姪甥にお年玉すらあげられないダメ伯父。
妹からの年賀を一方的に取り立てに来ただけのダメ兄。

そして、ノコノコと豪華なメシを食いに来ただけのダメ息子。

元旦の夜は実家ですき焼き。
クソほど旨いはずの国産和牛の味が、どこかボヤけていた。

んま、今年も、大体こんな感じなんだろう。
だらしないおじさんで生きていくしかない。

とに、2025も、よしなに。

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