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2019/7/2 G20サミット、米朝首脳会談

毎週開催している「国際情勢を語り合う会」の内容を備忘録もかねて記しておきます。実際に話していた内容にその後発生したことやちょっと調べたことなども入ってます。

①G20大阪サミット
2008年から始まったG20首脳会議ですが、第14回目は初めて日本で行われました。2016年の伊勢志摩サミットなどG7のサミットは過去6回日本で行われていますが、G20は初めてです。G20そのものは各国の最大公約数的なものしか共同声明にうたわれないのでほとんど真新しいことはありませんが、各国の首脳が集まるので首脳同士のトップ会談では事態が進展したりします。

一番注目されていたのは米中首脳会談でしょう。アメリカトランプ大統領側が米朝首脳会談を要望し、中国の習近平国家主席は即答しませんでしたが、おそらく中国に有利な事項を入れることを条件に会談に応じました。
結果としては、追加関税の延期と、取引停止としていた中国の通信会社ファーウェイとの取引を再開できることになりました。アメリカ国内からもファーウェイとの取引を要望されており、いい方向でとりあえずすすんでのではないでしょうか。

このサミットで日本政府は484億円、大阪府と大阪市は51億円使ったようです。日本政府はちょっと高い気もしますが持ち回りなので仕方ないですが、大阪は50億円以上も支出する価値はあったのでしょうか?当日は厳重警備のため観光客の足も遠のき、景気高揚効果はなさそうですし、もう万博もきまっているので海外に向けて知名度上げる必要性もなく、あまりメリットなかったんじゃないかな、と感じます。

このサミットで私が一番興味を持ったのは安倍昭恵夫人がおもてなす「配偶者プログラム」でした。
これは昭恵夫人が各国首脳の配偶者を京都でおもてなしをするというものですが、このサミットでひとりだけ男性配偶者が参加しています。
ドイツメルケル首相の夫は首相の夫として表舞台にでるのを嫌がっているようなので参加せず、その結果イギリスメイ首相の夫だけが男性で参加することになりました。リンク先の写真の右上に楽し気に?ほほえみを浮かべた表情で写っています。


②まさかの米朝首脳会議
G20が終わった後トランプ大統領は韓国で文在寅大統領と会うことは予定されてましたが、北朝鮮の金正恩委員長に会おうとTwitterで呼びかけたところ金委員長が応じて急遽米朝首脳会談が実現しました。今年(2019年)2月にベトナムのハノイで会談をしたときは物別れに終わり、それ以来米朝間の交渉は止まっていましたが、お互い交渉を再開するいいタイミングと思ったのでしょう。

トランプ側は来年の大統領選挙を控え、ちょうどアメリカではライバル民主党の候補者選びの討論会で盛り上がっているところなので、北朝鮮の領土に初めて入った現職のアメリカ大統領との実績を作ることで有権者にアピールできました。

一方の金正恩委員長の方ですがアメリカ相手に単独で今後どう交渉するか難しい状況でした。
4月25日に露朝首脳会議
6月5日に中露首脳会議
6月20日に中朝首脳会議
と立て続けに首脳会議が行われています。
この一連の会談の中で北朝鮮は核兵器を放棄した後でも中国、ロシアのある程度の後ろ盾を得たのではないでしょうか。

過去のアメリカは核を持っていない国には何度も攻め込んでいるので一度持った核を北朝鮮は放棄するはずないと思ってましたが、中国、ロシアの後ろ盾により核を放棄しても攻め込まれないとの確証がもてれば核を放棄する可能性もなくはない気がしてきています。


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