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「Taica αGEL Idea Creation 2019」に参加しました

「αGEL」という素材の活用を考えるハッカソン的なイベントに参加してきました。昨年も参加したのですが、今年もとても楽しいイベントでした。

αGELとは

αGELとはシリコンを主原料とした柔らかな素材です。
ペン軸に使われていたり、卵を高いところから落としても割れない実験映像などを見たことがある人もいるのでは。

触れる見本をICCで展示したり、新しい使い方の模索にも前向きなようです。

アイデア出し&チームビルド

昨年は一日だったのが、日程は二日間に拡大。
会場は同じDMM.make AKIBAでサポートの方、設備、周辺の買い出し環境は最高です。

ラヤマパックさんが小型の真空成型機を持ち込んでαGELの型を作るのに無料で活用することもできました。

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テーマは「ひみつの道具をつくる」。
グループでのアイデア出しから、個人ワークでプロダクトのイメージを紙に書いて壁に貼り、各人が参加したい作品に投票してチームビルドします。

私のアイデアは「GEL music」という楽器を作るというものでしたが、投票を集めきれず、癒し・ストレス解消系の2アイデアが合体して5人でチーム化。

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メイカソン開始

おおまかにチーム内の役割分担、タイムスケジュールを決めて作業開始。
αGELを形に加工するために、色々な物から型を取ったり、素材を混ぜたりして仕上がりを見るために実験を繰り返します。

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私は電子工作的なものを担当。固い素材を切るのに苦労してDMM.makeスタッフに相談すると、すぐに超音波カッターを貸してくれました。初めて使って面白かったです。

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審査

二日目の後半までひたすら作り続け、最後はプロトタイプを見せながら各チーム3分のプレゼン審査。

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審査員は以下の4名。わくわくさんはやはり大人気で、みんな記念写真を撮っていました笑。各審査員の興味のポイントが違っていて、他チームへのコメントも参考になる意見が多かったです。

・那須野 洋
 所属:株式会社タイカ 研究開発室
 普段の仕事内容:防振・緩衝材の研究開発,シミュレーション業務 ,社内オープンイノベーションの推進
・久保田 雅人
 1990年3月~2013年3月 NHKEテレ「つくってあそぼ」のわくわくさんで出演
 「工作の伝道師」として工作ショウ、工作教室、研修などを全国で展開中
・渡辺 佑介
 株式会社WD代表取締役 / デザイナー / 女子美術大学非常勤講師
・AKI INOMATA
 アーティスト / 多摩美術大学 非常勤講師 / 早稲田大学嘱託研究員
 2008年東京藝術大学大学院先端芸術表現専攻修了

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昨年に比べて、全体に使い方のアイデアが多様になり、プロダクトやプレゼンの完成度が高く、レベルアップを感じました。

結果発表、懇親会

私の参加したチーム「Curry」が作った「あまふく・からふく」は3位の優秀賞に選ばれ、賞金2万円とMaker Faire Tokyo 2019のTaicaブースに展示をする権利を得ました!

暗闇でほのかに光ったり、香りで癒しを得る「あまふく」と、投げたり、叩いたりすると光や音でストレス発散できる「からふく」というコンセプトで、全体に和菓子っぽい質感で統一していました。

他メンバーが優秀で、私はお手伝いしたレベルですが良かったです!

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優勝したチームは、サンプル展示の失敗で皴ができてしまったαGELに着想を得て、皴で見えない状態のαGELで情報を隠し、押したり引き延ばしたり能動的なアクションで透明になって情報を得ることができるという、活用方法を色々と考えたくなる新しくて面白いアイデアでした。

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最後に懇親会で各チームの作品をお試し、さらに二次会でTaicaやDMM.make AKIBAの方を交えて、今後のMFTに向けての話をしたり、TaicaがαGELで何をしたいのか野望を聞いたり、終電近くまで楽しく過ごしました。

参加してみて

・Taicaさんの力の入れっぷりがすごい。参加者30人に対して十数人の社員さんが二日間フルサポート、部材もふんだんに使えました。
・雰囲気が良い。二日目ともなると普通は緊張感が高まってきますが、和気あいあいとした感じが心地よいです。
・参加者の多様性が高い。ハッカソンは特定の属性が集まりがちですが、参加のハードルが低いためか初参加、女性、職種、年齢層(中学生から50代まで)なども多かったです。

Maker Faire展示に向けてチームでブラッシュアップをしたいと思います。
ぜひ見に来てください!

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松下祐介
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