アルバムをめくるように土地を探す(番外編②)
※前回の続きです
かくして初めて千葉の海に繰り出した新社会人(22歳)の5月。
「サーフィン」という響きから一般的にイメージされるであろう、THE波を楽しむ姿からは程遠く。ダサさを煮詰めたような波乗りを披露しまくりましたが、ボードと身一つで自然と戯れる初めての体験は、心身ともに格別の気持ち良さでした。
そんなこんなで、海を上がるころには、「デカい先輩との繋がりだ!大船だ!」なんて新社会人的下心は消え去り、「海っていいじゃん」という今更すぎる発見感が胸の中で小躍りしていました。
そしてこの日を境に。海の魅力に憑りつかれた僕は、来る日も来る日も波に向かっていく日々を・・・。
なんてことは全くなく。2、3か月一度、思い出したように先輩方と海に繰り出す。年に一度は遠方にトリップに行く。そんなゆるふわ海ライフが幕を開けたのでした。
何を言いたいか
親分との偶然の出会いは、海の近くに家を建てるという僕らの決断に、少なからず影響を与えたと思っています。
僕は学生時代、今ほど自然に近い生き方をしていませんでした。でも、
サーフィンに行くようになり、
海が好きになり、
なんだか自然を楽しむ自分に肯定感が湧いてきて、
そんな肯定感を大きくするようにキャンプにも行きだし、
海にも緑にも触れられる土地で過ごしたいな。と。
思い返すと、親分との出会いを出発点に、趣向が巡って、大きくなって、きっと今回の土地選びも繋がった。
懐かしいな、親分と出会えて良かったな、そんな思いに耽っていると、ふと、土地を選ぶことは、アルバムをめくるようなことだなと思いました。
どんな土地にピンとくるのか、なぜなのか。その裏には、どんな経験があったっけなあ。
こんなことを考えながらアットホームを眺める時間は、意外と楽しいものです。
さらに、生涯を過ごす土地を選ぶことは、きっと多くの人にとって、失敗したくない、緊張感ある選択だと思います。だからこそ、良いなと感じる土地を見つけても一歩が踏み出せず、機会を逃してしまう(土地が売れてしまう)ことも多いようです。
でも、昔を思い返し、今ある価値観の理由を言葉にして携えておく。そうすると、いざピンときた土地が現われたときに、勇気を持ちやすいかもなとも思うのでした。
次回
少し寄り道をしてしまいましたが、再び家づくりのはなしに戻します。
これから、僕らが「ここだ!」と信じられる土地を手に入れるまでの日々を書いていきたいなと思います。
次回「そうだ、とりあえず見に行ってみよう(仮)」
ここまで読んでくださりありがとうございます。
西村
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