草凪優介 2016年9月20日 16:20 美術部の部室には、いつも通り甘い香りが漂っていた。部屋に差すオレンジが白いキャンバスを彩る。「もう描けない」と、言い終わらないうちに、頬に鋭い痛みが走った。悲しみか、怒りか、不思議な表情で走り去った彼女が開けた扉から冷気が入る。凍えた体と、ひっぱたかれた頬に、ココアが良く染みた。 いいなと思ったら応援しよう! チップで応援する #診断メーカー #モノカキ空想のおと #恋愛お題ったー #rendai 2