自分語りな自己紹介~青年期2~
”至福の時”は一瞬で終わりです。「さてと、飯まで残りやるか!」
地獄タイム”再開です。
「マメ潰して”タコ”にしねーとな笑!」マメだの、タコだのお腹が空きます
「慣れてきた所でもうひと踏ん張り!」 「いきますよー!」
”コーン!コーン!コーン!”中々板についてきました。
「はぁはぁ・・・」腕も足もプルプルと震えてきます。
「あと少しだ!気合い入れろ!」「ヨーシ!おりゃ!」”コーン!コーン!
「はぁはぁはぁはぁ・・・」何とか全部打ち込み終わりました。
「ハハハハッ!どうだ?楽しいか!」楽しい訳がありません。
「そ、そうっすね!」大人の対応です。本当は逃げたいです。
「ガハハハッ!それは良かった!ヨシ!次は”レベル”見るからな!」
レベルとは”高さ”を見る事です。
「この”スタッフ”持って杭に充ててくれ!俺が”上げ下げ”言うからストップ言ったら鉛筆で印付けてくれ!」 「は、はい!やってみます!」
この”やってみます”はいい言葉ですよ笑 出来ない前提も含まれていますから。
「ヨーシ!一番手前からだ。」 「こんな感じでいいですか?」
「オウ!ちゃんと後ろ杭にくっつけろよ!それで真っ直ぐ!」
いい感じみたいです。
「もっと真っ直ぐ!」同じ態勢でじっとしているのも中々大変です。
「あーっ!ダメだ!ちょっとこの”水平器”横に充てろ!」
腕がプルプルして上手く持てません。”水平器”とは気泡が入った器具で、
物体の角度や傾斜を確認できる便利な器具なのです。
”気泡を真ん中に合わせて・・・”「ヨシ!ちょい上げ・・もうちょい・・そこだ!鉛筆で印してくれ!」
「はい!」印をする時も大変です。ずれたら測り直しです。多少は大丈夫ですけど笑。
「ヨシ。それじゃあ一番奥に行ってくれ。」 「はい!」
「二センチ上げー!・・・あと一センチ・・・はい!そこー」決まりです笑。
「じゃー今墨出した所に釘打ってくれ。”四五”なー!」 ”四五の釘”とは四センチ五ミリの釘の事です。他に”六五”等もあります。
M君のお下がりの”腰道具”から四五の釘を取出し”ハンマー”で打ち込みます。
”トントントン”杭に比べたら簡単なものです。
「釘打ったら朝yskが間違えた”ヌキ”を隣りの杭に水平出して、釘の”上”で打ち込んでくれ!」何だか職人になった気分になります。
「はい!」このヌキを・・・水平器を上に充てて・・・”トントントン”っと!ヨシ!!見事なものです笑。
「できました!」 「オウ!」本日二度目の意思疎通です。
「そしたらよ、反対側も同じ様にヌキ打ってくれ。出来たら”水糸”張るからな!」・・・”水の糸”?そうめんか?謎です。
「出来ました!」 「オウ!こっち来い!次は”芯”出すから。」
やる事、覚える事が沢山あり過ぎます。
「六五の釘を立てて、ヌキの上を左右に動かしてくれ。微調整するからゆっくり動かせよ!ヨシって言ったらそこで釘こすって印付けてくれ!」
”トランシット”を使ってセンターを出します。
何だかドキドキします。まずは六五出して・・・あった!これだな。
「ヨーシいいか!六五ゆっくり動かしてくれ。」
「はーい。」ゆっくり・・・ゆっくり。 「お!そこだ!印付けてくれ!」
”ギー”「印しました!」 「反対側も見るからなー。」 「はーい!」
両サイドに印を付け終わるといよいよ”水糸”です。
「今印出した所に四五の釘打ってくれ。ヌキが動かない様に下に太もも入れてな。打ち込まなくて良いから”頭”出しといてくれ。」 「はい。」
”トントントン” 「これくらいでいいですか?」 「いいな!」
段々と職人ぽくなってきました。単なる自惚れですが笑。
「そうしたらこの水糸の先端を輪っかにしてと・・・こんな感じで。」
「すいません、早すぎて分かりませんでした!もう一度お願いします!」
「アホ笑。よく見とけ!ここをこうして、こう!」 「はい!」
何回か教えてもらい何とか輪っかに出来ました。
「この輪っかをここに引っ掛けて、反対側まで引っ張って釘でクルっと巻く!来てみな!」 「はい。」”クルクルクルクル”
「糸をしっかり張って、釘で巻いて糸は切らずにこんな感じで。」
「なるほど。糸は切らずによく引っ張ってですね!分かりました!」
ここまで全てが人力です笑 情報量が多すぎてクタクタです笑。
これをこの先1人でこなして行くのですから職人さんはやっぱり凄いです。
「おーい!そろそろ飯にするかーっ!!」天の声が聞こえました笑
午前中の仕事は終わりです。