DALL・Eの画像編集機能を試す
2024年4月3日より、ChatGPT内のDALL·Eで生成された画像に対して編集ツールが使えるようになったようです。
ということで、早速試していきましょう!
元画像を生成する
まずはDALL·Eでなんらかの画像を生成しないことには始まりません。
私はWebサイトのデザインなどを生業としているので、今回は制作物の素材として使えそうなシンプルなイラストをDALL·Eで生成してもらいます。そこから今回新たに追加された画像編集ツールで一部を変更してみる、という流れで進めていきます。
DALL·Eのお作法的なものを知らないので、ChatGPT同様、普通に文章でお願いしてみます。
このような画像が生成されました。
悪くはないのですが、ちょっとイメージが違うので、指示を変えて再度生成してもらいます。少女だとキャラクター感が強いので、もっとニュートラルに「成人男性」としてみます。
このようになりました。
これも悪くないですね。ただやはりキャラクターが前に出過ぎているので、さらにシンプルにするよう指示。
次のように無事(?)シンプルになりました。
というか急にシンプルになりすぎ…!「極限まで」と書いたのがよくなかったのか、ほぼ棒人間になってしまったので、泣きの一回で再度指示をしてみます。
さて結果は…。
う〜ん、なんか一つ前の結果に戻ってしまいました。ここらへんの制御は一筋縄ではいかなさそうなので、方針を変えます。
画像編集ツールからはスタイルを変えることも可能なので、先ほどの棒人間イラストを選択し、スタイルを「ミニマリスト」にしてみます。(スタイルの候補が用意されているだけっぽい)
結果、以下のようになりました。
最初に思い描いていたものとはちょっと違うんですが、なんとなく素材然とした雰囲気にはなったと思うので、これで進めます。
編集ツールで画像編集をしてみる
やっと今回の本題です。ここからDALL·Eの新たな機能である画像編集ツールを使っていきます。
画像編集と言ってもできることは限られていて、現時点では選択した範囲を再生成するのみとなっています。やり方は単純で、まず右上の選択アイコンをクリック。
再生成したい箇所を塗りつぶし、右下のテキストボックスにプロンプトを入力します。今回は男性の顔を女性に変えたいので「女性に変更」と入力しました。
さて、その結果は…
んーー、なんだか評価が難しいですが、ちょっとこれは微妙な気が…。もういちど顔を選択しなおし、再生成を試みてみます。
顔がのっぺりしてしまったので「横顔のシルエットがわかるようにしてください」と入力しました。また、元の画像には目がなかったので「目はいらないです」という一文も追加しました。
さて、結果はいかに。
んん〜〜?これはありかなぁ?
好意的に見れば前衛的と言えなくもないですが、少なくとも最初の男性のイメージとは変わっていまいました。
まとめ
ということで、今回はChatGPTに新たに追加になった画像編集ツールについて試してみました。
思い描いていたものとは違った結果になりましたが、これはどちらかというと生成結果に対してのもので、画像編集ツール自体の動作は確認することができました。ちょっとお題が悪かったかもしれませんね。
いずれにせよ、今回の機能追加でMidjourney、Adobe Firefly、DALL·E、主要な画像生成AIで選択範囲の再生成ができるようになりました。まだ難ありなところもありますが、大分コントロールしやすくなってきました。
私自身、ここ2、3ヶ月は生成AIを横目に見るくらいで、しっかりと向き合えてなかったのですが、日進月歩で確実に進化しています。気づいたら置いていかれていた…とならないように、今後も定期的に楽しみながらチェックしていきたいと思います。