3DプリンタでApex Legendsのウィングマンを作ってみたよ
thingiverseで色々とモデルを眺めていると、FPSゲーム「Apex Legends」に登場するハンドガン、ウィングマンを見つけました。
一応下手くそながらプレイはしてるんですが、ウィングマンは積極的に持たない武器なので思い入れは特にありません。
ただ、作例がカッコよすぎて(作りてぇ!!!)ってなったのとフレンドに自慢したかったのでチャレンジしました。
あ、ちなみに33歳児です。
とりあえずパーツをプリントだ
パーツを出力していくんですが、なんだか調子が悪いのか
PLAでやってもめちゃくちゃ反るわモジャるわで、ひどい有様です。
先人たちの知恵に従い、3Dプリンタ専用(?)ケープも使いましたがやはりダメ。
Ender-3 V2付属の純正ガラスベッドを使い続けて来ましたが、表面がもうダメになってきてるんでしょうか?
もうやってらんねぇと有識者にアドバイスを求めたところ、ばね鋼PEIシートが良いと。
早速Aliexpressで購入。
EASY PRINTING, EASY LIFE!って印刷が若干ダサいんだよなぁ…。
インストールは磁石のシートをベッドに貼るだけだったので、割と簡単でした。
PEIシートは神
これがまぁ効果絶大でして。
今までブリムを付けて無理やり定着させてたのが、ブリム無しでも反らずにプリント出来ちゃいます。これは画期的。
積層0.1mmピッチでやってるので結構時間がかかります。
出社前や寝る前に仕込む毎日が続きました。
3Dプリント部品の表面処理問題
多少紆余曲折ありましたが、部品は揃いました。
次は塗装前の表面処理をどうするかです。
熱溶解積層方式の3Dプリンタではどうしても積層痕と呼ばれる縞々が出来てしまいます。
見た目が汚いわけではないですが「あ、3Dプリント部品だな」と分かる特徴です。
出来ればこれを消してから塗装したい。
ABSだとアセトン蒸気で溶かすなんて事も出来ますが、PLA樹脂なので出来ません。
やれるのはパテで埋めてヤスリで削る!これしかない。
削って埋めての繰り返し
とりあえずサーフェイサーを厚めに吹いて消えないか試してみました。
吹いただけでは積層痕が残ってますが…
ヤスリがけしてみると…オッ!?
サーフェイサーを吹く→ヤスリがけ→サーフェイサー吹く→…
の繰り返しで、結構積層痕が消えて来ました。
サーフェイサーを選ぶときに「大きなキズ用」と書いてある物を選んだので、それが良かったのかも?
ただ、大きな段差や凸凹はいつまで経っても埋まらないので、溶きパテも試してみました。
こっちも効果ありますが、やはりバッと広い面積を塗れるスプレーの方が便利で綺麗ですね。
段が大きいところは先に溶きパテを塗っておいて、その上からサーフェイサーを吹くのが良いかな?
完全に積層痕を消すのはかなり骨が折れるので、ある程度のところで見切りをつけ、塗装に移ります。
エアブラシデビュー
同じ色を沢山塗る時はスプレーで良いですが、今回は細かく塗り分ける事になりそうなので、エアブラシを導入しました。
選んだのはRAYWOODのRW-084。
中国製のOEMっぽいですけど、RAYWOOD自体は日本の会社で評判も良いようです。
実際使用感もなかなか良かったです。
昔はエアブラシって言うとコンプレッサー繋いだりしてハードル高かったですけど、今はこんないい製品があるんですね~~~。
気の向いた時に少しずつ塗り進めていきました。
スプレー缶でマスキング塗装しても上手くいかない事が多くて苦手意識があったんですが、エアブラシだと綺麗に仕上がりますね!
マスキングテープでは難しい刻印部分はマスキングゾルを使いました。
これは水溶性なので、刻印の上にバッと塗りたくった後、水で濡らした綿棒で拭き取ってやると刻印部分だけマスキング出来ます。
塗装後はつまようじでちまちまと剥がすか、水に漬けてあげると多少取れます。
マスキングゾルを剥がした後。
とおーーくから見るとワンチャンありかな。
完成
完成までなかなか時間がかかりましたが、なんとか完成しました。
これ実際手に取ってみると、めちゃくちゃデカいんです。
こんなん片手でクルクル出来るか!?ってデカさ。
台座は良いと評判のPolyTerra PLAを使ってみました。めっちゃ綺麗。
マットな質感が良い感じだったので無塗装で済ませてます。
表面処理から塗装まで、初めての事ばかりで勉強になりました。
そしてウィングマンが良い感じに出来たのをいいことに、次のチャレンジが進行中です。
上手くいくかなぁ。