日本株を買うならJPXプライム150指数連動ETFや投資信託がいいのではという話。

積立NISAやiDecoなど投資への関心が高まっている昨今。やはり、値上がりを期待するならばオールカントリーやS&P500の指数連動型の投資信託などがメジャーである。しかしながら、日本人である以上、日本の資金が海外へと流れ海外のイノベーションを促進しているだけでは面白くない。さらには、上下する為替リスクを考えれば、日本株は必ず持っているべきであろうし、私自身は日本株に大いに期待している節がある。だから、私のような日本株へ投資したい方へおすすめの指数を紹介する。

それが。JPXプライム指数というものだ。よく日本版S&P500と言われるが東証プライムの大型グロースを集めたものである。

東証プライムというのは昔の東証一部のようなもので日本の企業の中で株式の流通量が多く、資本金が大きいなどいくつかの基準に適合したいわば一流企業である。

そして、グロース株というのは業績や利益の成長率が高く今後も高い成長が見込まれる銘柄を指す。

そして、このJPXプライム150指数の狙いとして「価値創造が推定される我が国を代表する企業を見える化し、本指標やその構成銘柄が国内外の機関投資家や個人投資家の中長期的投資の対象となることを通じて、価値創造経営の浸透、日本株市場の魅力向上に寄与することを目指す」とある。

かなりロマンチックであろう。日本人であってもアメリカ市場ばかり見ているが、日本市場にも魅力あるんだぞとしているのが非常に共感し応援したくなる。学生だから、大した資本力もないんだけれども。

これらの価値創造を評価する基準としてエクイティ・スプレッドとPBRに注目している。まず、プライム市場の時価総額が大きい上位500銘柄を対象に、エクイティ・スプレッドが高い75銘柄とPBRの高い75銘柄を選んだといったところである。正確には、少々違うので気になる方は調べてほしい。

エクイティ・スプレッドというのはROEから投資家の期待リターンを差し引いた値であり、ROE(Return on Equity)というのは日本語では自己資本利益率といい、当期純利益を自己資本(株主資本)で割った値に100をかけたものである。業種にもよるが10%を超えると投資価値の高い優良企業と言われる。そして、投資家の期待リターンというのは株主資本コストとも言われ、企業にとっては株式での資金調達に必要なコストと言われる。投資家が投資する場合、ハイリスクな企業にはハイリターンを期待することをリスクプレミアムというがそれが投資家の期待リターンとなる。実際には、市場自体へのリスクなどを含めて定められるため、投資家の期待リターン(投資資本コスト)が大きいということはよりリスクが大きいということになる。つまり、エクイティ・スプレッドとというのは成績からリスクを引いた正味の成績という感じである。

また、PBRというのは株価を一株あたりの純資産で割ったものであり、一般にこの数値が高いほど割高、数値が安いほど割安となる。これの1を下回る場合は理論上は今後事業継続して得られる価値よりも、会社が解散した場合に株主に分配される金額が高いということになる。逆に考えると、PBRが高い企業というのは企業自体に価値が生み出せている。価値創造をうまくしている企業ということになる。

このJPXプライム150指数連動型のETFというのは一つだけこの前できたばかりである。


信託報酬も、0.2%と比較的高く今のところものすごく魅力的なETFという訳では無いが、私も応援の気持ちで月1000円程度入れていくつもりだ。
学生の1000円なのだから大金である。

これからこれに付随して様々な企業からこのような投資信託やETFが出たら信託報酬も下がっていくだろう。そうしたときは皆さんにも買ってほしいと思っている。

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