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台湾に3泊4日でプレミア12を観に行った記録 その②
2024年11月15日から18日の4日間、プレミア12オープニングラウンドを観戦するべく、台北へ行って来た。
その①(旅の準備、手配編)はこちら。
台北1日目 台北ドーム散策、試合前練習
忠孝新生駅から台北ドームのある國父紀念館駅まで、MRT板南線に乗車して3駅5分。地下鉄の車内には韓国のプロ野球チームのものらしいユニを着た乗客がパラパラといて、この旅で初めての野球要素を感じる。かくいう私も、普段の観戦だと球場の外にあってはユニやグッズをほとんど身につけないのだが、この日ばかりはリュックに髙橋投手のアクキー(侍ver.)をぶらさげた。これは私基準だと完全に舞い上がっている。
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この旅で一番ユニを目にした日本のチームは阪神でした
台北ドームはかなり変わった造りで、いわゆるドームっぽい、屋根まで含めた姿を見ようとウロウロするも、なかなか全体像が把握できない。いったん駅から地上に出てぐるっと半周くらい外周を歩いたのち、再び階段で地下に入っていくとようやくエントランスが出現した。
2023年12月に正式オープンしたばかりの新しいスタジアムは、コンコースからグラウンドに向かってメインスタンドはなだらかなすり鉢状になっている。色調・雰囲気ともに「よりマットで曲線的なエスコン」って感じだ。
この日はバックネット裏と、練習が見やすい三塁側内野の外野寄り(ちなみに台湾ラウンドは主隊=ホームチームが三塁側、客隊=ビジターチームが一塁側ベンチを使用)を両方取っていたのだけれど、どちらも前方ブロックはかなりグラウンドが近く、目線が低いので臨場感がすごい! 開場に遅れて15時半の到着になったものの、日本代表の試合前練習はしっかり見学できた。
練習を見ていて驚いたのが、台湾のNPBファンの多さ。それと彼らの楽しみ方がすごくおおらかなこと。みんな自分の席は関係なしに前方まで出てきて、選手たちの様子をニコニコ楽しそうに見ている。ネット張り付きは日本の野球観戦においては大罪とされますが、「そうか、ここではこういうカルチャーなんだな〜!」という感じで、とにかく球場のそこかしこでみんながそれぞれ好きに野球を楽しんでる。その雰囲気が、とにかくめっちゃいい。
先に練習を切り上げてベンチへ戻る髙橋投手に、「まじで今日ここで投げるんだな…」と早くも感無量になる。チームの練習も終わったところで、コンコースをぐるっと一周してみた。台北ドームはマツダスタジアムやエスコンと同様、グラウンドを臨みながら360°回遊できる。ただしコンコースの飲食店は数が少なく、メニューも簡単なスナックやおつまみに近いものがメインで、バリエーションは多くない印象。せっかくだし試合前に何か食べたかったけど、結局細長いボトルに入っためっちゃ甘い紅茶(老頼茶桟という有名チェーンのものらしい)だけ買って飲んだ。
台北1日目 韓国戦を観る
1回表から2本のレフトヒットを打たれて一、三塁のピンチを迎えるも、最後は三振を奪って無失点。2回表もバタバタで再び走者一、三塁のピンチから、2巡目にまわった1番打者のタイムリーで先制を許す。2回裏、日本は森下選手を起点に打線がつながり、紅林選手のタイムリーで一気に2点の援護。それに応えるかのように3回表は三者連続三振、髙橋投手の真骨頂のような内容。しかし4回表、ホームランを打たれ1失点、同点に追いつかれてしまう。髙橋投手は4回2失点、8奪三振で隅田投手と交代。7回裏、森下選手のツーランホームランで試合が決まる。6-3で日本の勝利。
台北開催ながらドームには多くの韓国ファンが詰めかけていて、日本にとってはかなりアウェイな雰囲気。私の周囲もほとんどが韓国ファンで、キャッチーな歌とかわいい手振りのダンスで熱心に応援していた。これは私が今まで日本国内で観てきた国際試合とはまったく景色が違って、開催国として普段のペナントレースとそう変わらない環境で野球をすること・観ることの意味の大きさを初めて考えた。
ご本人も様々なインタビューで「シーズン後半は状態が落ちてきた」と振り返っているけれど、8月後半以降の髙橋投手は早い回で失点することが増えた。11/9のチェコ戦もこの日もそんなシーズンの延長線上にあるような印象だったけど、ストライクが入らない姿が苦しかったチェコ戦とは違い、この日は髙橋投手らしい、気持ちのいい空振り三振が増えていた。降板後、戸郷投手の隣でじっとグラウンドを見つめる髙橋投手の憂いのある表情に、「次こそは、ご自身の納得がいく野球であれ…!」とはちゃめちゃに願う(だから11/21のアメリカ戦は見たい姿が見られてよかった!)。
代表戦初の先発マウンドに向かう髙橋投手がいつもと同じ、左足から白線を越えていく様子は、ぐっと来た。誰かが何かになっていく過程は、いつもの継続とひらめきやアイデアの掛け合わせだ。あとから見たら、成し遂げたことの大きさやそのとき在る姿のすばらしさに圧倒されて、目に入らないものがあるかもしれない。だからこそ、できるだけつぶさに見ていきたい、と改めて思う。
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試合が終わってドームを出たのは22時近く。いつも思うけど、国際試合は実際の試合時間よりだいぶ長尺に感じるのはなぜだろう。この時間でも台湾は夜市があるし一食も食事の機会をムダにしたくないけれど、朝4時起きでさすがに疲れ果て、コンビニでビールだけ買い、ホテルへ直帰。東京の台湾料理店にもだいたい置いてある「台湾啤酒」のビールで、生マークにつられて選んだら、なんと賞味期限18日間。ありがたみがある。ドームでは飲酒せずに過ごしたので、特別においしく感じた。
ONLY 18DAYS BEER
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その③に続きます。