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「自分に勝つ」が本質だった。10/14 演奏発表会

どうも、Yoshiです。

去る10/14、僕が通っている音楽スクールの演奏発表会がありました。
昨年に引き続き2度目の参加です。

こちらは昨年の記事になります。

僕は2022年1月からスクールに通い出し現在で2年10ヶ月になります。1年目の2022年は社会情勢の影響もあり、発表会そのものがなかったので去年が初参加となりました。

その日を個人的に「それまでの集大成」と位置付けた去年。
師匠が観ている前での演奏、生徒としての立場で自分にスポットが当たるという発表会特有の雰囲気、緊張感。去年の発表会参加が現在の音楽活動に強い影響をもたらしたのは間違いありません。あの日がきっかけで僕は「刺激のある音楽活動をしたい」と思うようになりました。

今年も早い段階(5〜6月)から参加は決めており、曲が決まったのが8〜9月の間です。参加曲の譜面を師匠から頂き、サポート等のライブ活動もあるのでしばらくは余裕のある合間に曲を覚えたりしていましたが、9月半ば頃からはこの発表会をメインに見据えた練習内容で動いてました。

今回の参加曲リストです。


10/5には本番1週間前のリハーサルがあり、去年に引き続きここが緊張感MAXの場面だと想定して参加しました。去年に比べると顔見知りの生徒さんが多かったおかげで少し気持ちは楽になりましたが、1曲目を終えた段階で思った事はやっぱりこの雰囲気に「慣れる」事はないなと思いました。むしろ慣れが出ても良くないと思います。

自慢したいわけではありませんが「スタジオ代を計算したくない」くらいには練習を重ねて来た自負もありました。

ですが独特の雰囲気に負けてしまったのか…去年のように腕が張るとかはありませんでしたが、練習して来た事を反映出来たようには思えず、反省しか思い浮かばない内容になってしまいました。

特に今回僕の頭を悩ませた1曲が「A thousand miles」(Vanessa Carlton)で、それが師匠の無茶振りであり僕の希望曲でした。

元々自分の趣味で聴いていた曲であり、進行は把握しているものの楽曲の構成上カバーバンドで披露する事はなかなか難しく、またドラム難易度が相当な高さである事も聴いていてよく理解していました。
自分の希望曲で出して鬼のような難易度。過去にはもっと難しい曲を簡略化してカバーした事もありますが、師匠に譜面を起こして貰ってこの曲を簡略化せず、譜面通りに仕上げる事が最大目標でした。

けれどその道は熾烈を極めました。

何度叩いても納得のいく仕上がりにならない。序盤でのつまずき、細かいところが合わない、
何度通しても覚えられない…
他の2曲も決して簡単な曲ではありませんが、この曲に振った時間が1番多かったです。そこまでしても納得のいくテイクが一度も出ない。
ここ最近、特に9月、10月に関しては自身のサポート活動も一部制限し、可能な限りこの曲のために時間を取りました。リハーサル1日前には「この状態ではリハに行けない」と思って個人練習を延長したり、思いつく限りの全力を尽くしました。

それでもリハーサルが上手くいかず、帰り際に空いているスタジオを取り、すぐにでも練習したいと思うくらいには悔しさが勝ってました。


本番までの最終週。この期間には別バンドのリハーサルが2日入っていたため、個人練習に時間を取れるのは前日と前々日のみでした。内1日がレッスンで、リハーサルの振り返りを行いました。

録音を聴くまでもなくリハーサルがダメだったと思っている事、これだけ時間を使っても曲を通せなくて自信を無くしそうになっている事…そういう事を師匠に聞いて貰って、師匠から言われた一言が目覚めるきっかけになりました。

もっと色々な話をしましたが端的に言うと

「完璧を目指すのはいい事だけど拘り過ぎるな」
って事でした。

譜面を貰って、それを叩き込むまで練習した。今までも「アレンジしても良い」って言われながらも拒み続けました。それを折れた時に妥協した、諦めたって思いたくなくて、ずっと向き合い続けました。

だけど…それはただ「自分と戦っていただけ」だった。

発表会でこの曲を一緒に奏でるのは自分だけじゃない。僕は完璧に拘りすぎて、大切な事を見失っていたように思った。

そして、それはこの発表会に限らず、ここ最近の活動では「それが前面に出てた」ようにも思えた。
サポートという立場が多くて、普段よりも意識を強く持って演奏していた自負はある。自分で壊す事だけはしてはいけない…そんな気持ちが本当にここ最近は振り返れば強かったように思う。
僕は我流上がりである事もあり、譜面とも無縁のドラムを叩き続けて来た。そんな自分を変えたいって気持ちがあったから、特にこんな機会は「譜面にこだわる」「耳コピもなるべく忠実にやる」事を意識してきました。

それは本当に大切な事。だけど…僕はそこに拘りすぎて大切な事を見失っていた。

もう、後はマインドの問題。考え方一つだった。
そしてここまで苦労して積み上げてきた事を信じる事が、最後にやるべき事だった。

本質を知った今、やるべき事はただ一つ。

-あとは、自分に勝つだけ-

そう切り替えた事で、ラストスパートは驚くほど上手く進んだ。

そして、本番。

曲の出来には、確かに思う事もありました。

だけど、沢山の嬉しい言葉を頂けました。
演奏が終わったあとの拍手は、本当に気持ち良かった。

違う一曲でボーカルを務められた講師さんから「歌いやすかった」って言われた事は本当に嬉しかったし、他の生徒さんからも「やりやすかったです」って言ってもらえて、生徒さんが呼ばれたお客様からの「あのドラムの子良かった」って声も沢山頂けて、「あの曲の出来ヤバいって言ってたのは何だったんですか!」って言ってもらえたり…


本当に考え方一つだったと、本番が終わった今凄く思えました。

俺は自分に勝った。

そして、考え方を変えてもう一つの目標が出来ました。

現時点で出せるベストを全て出して来たという事実を残す。


それが今回、発表会を通して自分が向き合うべき事だった…今は本当にそう思います。

参加曲は最大3曲。
ライブであればこれ以上の曲数は当然のようにやりますし、そんなに違うの?って声も何度か聞きます。

全くの別物です。と僕は思っています。

そして、全てを賭ける価値がある舞台。

個人事ですが、9/29から10/14の約2週間、ドラムとは関係ありませんが断酒してました。
主たる理由はコンディション管理でしたが、この発表会の後には打ち上げもありまして。

制約をつけて臨んで、全力でステージをこなしてからの打ち上げでの一口目に【最高】を味わえるだろ?

それが楽しみだったから、ここまで頑張れた。

本当の意味で「勝利の美酒」でした。

最後まで読んで頂きありがとうございました!

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