ゲゼルシャフト中心の社会との付き合い方
この記事では、ゲゼルシャフト(人間がある特定の目的や利害を達成するため作為的に形成した集団。 都市や国家、会社や組合など。 利益社会。)との付き合い方について記載します。現時点の自分の考え方の備忘録として記載するため、短文です。
ゲゼルシャフト中心に進行する社会
クリプトやWeb3と呼ばれる世界、そして東京は、ゲゼルシャフトを中心とする社会です。ゲゼルシャフトが過度にインストール社会においてはほぼすべてのことが金で解決すると考えられています。
あらゆる欲求が金によって解決されうるという前提の社会が、東京をはじめとした資本主義が進んだ都市部において当たり前になりつつあります。
信用と金銭を扱う者としての付き合い方
前提として、社会との向き合い方はいくつかあるため、あらゆる生き方を肯定しています。その上で、信用と金銭を扱う、商いを営む者として、このゲゼルシャフトを中心とする社会との付き合い方は、下記の向き合い方がよいと考えています。
商売人として生きるということは、なんらかの商品・サービスを提供する対価として金銭をいただくことを繰り返すということです。1度売れたものをより多くの人に対して販売し、1つあたりの商品・サービスを提供する際の利益率を向上させることを志向するということになります。
商売人にとって仕事(商品やサービスを提供すること)は、自身のクリエイティビティや効率性を表現する手段だと言えます。
ゲゼルシャフト中心の社会において、商売人はなんらかの商品・サービスを通してお客さんとのコミュニケーションを図ります。そして、商売人のクリエイティビティや効率性は、商品やサービスを通して他者に伝達します。商品等が受け入れられれば社会に浸透し、わかりやすく社会の一部になります。例えば、東急グループは電鉄を作り、線沿いの土地と家を工夫して販売して街を作ることにより、社会に「渋谷」という概念を作り出しました。
上記を抽象化すると、商品やサービスを販売することそのものが、商売人にとっての社会とのコミュニケーション方法であると言えます。
結論として、商売人は業務上必要でない限りは自身の思想を強くだれかに薦めることはせず、商品やサービスを通してのみ社会とのコミュニケーションを図ることが、適切な距離感ではないかと考えています。
過度に思想を広めようとすると、相容れない思想を持つ人との討論になったり、納得してもらう必要がない人にまで納得する時間を取らなければならなくなります。また、自身の意見に賛同してくれる人に対しても、文字だけでは完全には伝わりきらず、昇華させるには情報の粒度が粗すぎてしまい、多すぎる情報はノイズにすらなってしまいます。
まとめ
自身のやることに全力で集中し、マインドフルな状態を維持し、現在・近い未来の株主、そして現在・近い未来の顧客と向き合うことに集中し続け、それ以外の時間は自身の感性や知見を深めることに集中することが良いと考えています。