脳梗塞とリハビリ
貴重な経験をしたので書いておきます。
29で脳梗塞になりました。小脳の半分と橋が死にました。
ミスチルの桜井さんと同じですが、死んでしまっては意味がありません。
ネットではなったことない脳科学者が教科書的なことを書いてるのをよく目にします。
今はひたすらニュースでコロナショックと騒がれてますが入院してるので関係ありません。
自分の場合は脳幹梗塞に分類され、急性期は死にかけました。
脳幹なので当たり前です。
脳幹の梗塞は年齢問わずなるときはなるようです。
余裕がないので急性期のことは基本覚えてないけど、他人から聞いたことを書いておきます。
・自分は記憶をもとに判断するが記憶していない(深酒のときと同じです
・act-fastを知っていようが何の意味もなかった
・自分の葬式が開かれるとこだった
・ここを乗り越えられるかが年齢
乗り越えられなかったら死ぬだけです。
自分は基礎疾患なしの血栓だったのですが、夜突然発症したのを覚えています。(今思えば座りすぎが引き金になったかも)
こういった記事が少ないのは謎ですが…発症者が少ないのか調べ方が悪いのか。
ニコニコで各国の要人を見ながら
発泡酒と佐藤水産をちびちびやってたら突然です。
最初は迷走神経反射かと思いましたが、
電子ピアノで顔面をうちひどい斜視になったのを覚えています。
最終的には仰向けで吐いて救急車を呼びました。
救急隊がはいれないと思い、ふらふらと鍵をあけにいって朝7時を過ぎてから
電話したのを覚えています。
110したのは生まれて初めてでしたが
救急隊員に必死でその時飲んでたクスリをこたえてました。
実際には聞き取れないで処理されたみたいです。
原因は何故かパンパンにはれた口でした。顔を打ったせいだと思っていました。
その後は治療の邪魔にならないように大人しくしてたら
京都から札幌に両親を呼ぶ話になったり、職場の同僚が手を合わせにきたり。
その時の感想は「え、死ぬの?」です。
その後は生命保険が下りるだの死んだふりをするだの大学の先輩後輩や高校の同級生がきたと聞かされるだのいろいろです。
夢?で三途の川を見たのを覚えています。
これわたったらホンマに死ぬなと。
小脳が死んでるので見てもおかしくはないです。
三ヶ月くらいたったらいよいよ回復期です。
呼吸器が外れるかは本人次第です。あとクスリはないので、リハビリになります。
ちなみに5kgのダンベルを重いと思うか軽いと思うかは体幹を含めてその重さに耐えうる筋肉を持っているかどうかです。
リハビリがきついと言われる由縁です。0.1の筋肉で1のことをしようとするんですから。
ここでは色々な人を見ます。
一生運動障害と向き合う両足がない人や死にかけの老人とかです。
死にかけの原因は大体アルツハイマーでしょうが関係ありません。自分が楽になりさえすればいいのです。
筆者がなったのは寝たきりによる症候群です。全身の筋肉量がゼロになるのですが、体重はそんなに変わらない。
なお、スマホを持ちあげることさえできない状態から始まりま
す。理由は↑のとおりです。
廃用症候群とか言われる。ちなみに、気づいたのは以下のとおりである。
・歩行障害と嚥下困難は結局筋肉。
・神経と筋肉さえあれば組織は動く
・急性期に幻覚を見てたことに気づく。
・斜視じゃなくて複視であり、脳梗塞の症状のひとつと気づく。
・普通の人は複視といってもわからない。
・fpsや連打はできない。(ターン制度のRPG最強
・筋肉は一朝一夕にはつかない。
・リハビリの人が躍起になっているのは、シナプスをつくること
・感覚がわかるのは本人だけ
これを見ても、「リハビリでムキムキになった」自慢はアホ丸出しであるのがわかるだろう。
神経は時間をおかないと自然治癒しないので治るのに何年もかかる。
ちなみに、医療従事者にやたら感謝するのは、普段違う仕事をしてる人のやり方である。筆者は医療従事者の端くれという立場で構わない。
医療従事者の本音は「このわからずや!」である。
ちなみに筋トレをちゃんとして神経が再生する自信があるならリハビリは必要ない。
何より痛感したのは、「我慢してしまうと伝わらない」である。
我慢することは多々あると思う我慢すると、いやできてしまうと他人に伝わらないのである。
それは看護師などの医療従事者にも伝わらない。
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