【SNS活用による海外販路開拓】その3
☆☆海外向けネットショップからの輸出販売(越境EC)☆☆
数ある日本の伝統文化の要素を持つ品々の中でも「仏像」は海外でも人気が高いもののひとつです。今回の写真で紹介しているのは、お守りとして使うことがでできる木彫りの小さな仏像です。これを目にしたとき、「上手に海外に紹介すれば、きっと売れる」と確信しました。そして友人が運営する海外向けネットショップ(越境ECのサイト)に出品したところ、予想通り売れてゆきました。試しに「木彫り」「仏像」という検索キーワードで検索しても、多くの商品がネット上で販売されていることがわかります。
ひと昔前なら、輸出に興味をお持ちの皆さまであれば、自分が店頭やネットで見つけた「これは海外で売れるかも!」という商品を、イーベイ(eBay)に出品して輸出するという手法は当たり前のように浮かんだことでしょう。確かにイーベイで売れれば、それはそれで立派な輸出販売になりますし、イーベイは露出力の高い海外向け販売サイトです。
でもしかし、今の時代に私が勧めるのは、ご自分で(自社で)海外向けのネットショップを立ち上げて、あなたの会社の素晴らしメイドインジャパンを、またはあなたがセレクトしたメイドインジャパンを、あなたの(会社の)ネットショップから海外に販売(輸出)してゆくのです。いわゆる「越境EC」です。
お金をかけて綺麗で魅力的で商品説明が行き届いたネットショップを立ち上げても、そのショップを訪問してくれるお客様がいないことには、売上も期待できません。SNSでショップへの誘導を図っても、SNSアカウント自体のフォロワーが少なくて露出力が限られていれば、誘導の成果は期待できません。お金をかけて立派なホームページを立ち上げたけれど、SEOが追い付かなくてアクスが伸びないのと同じことです。
では、どうすれば自社のネットショップに多くのお客様を誘導することができるのでしょうか? 既に書いたとおり、ネット上に単独で存在するショップを潜在顧客に見つけてもらえる可能性は低いので、そもそもたくさんのお客様が集まるネット上のショッピングモール(ECモール)にショップを出店するのが効果的です。これは現実の店舗と同じことで、モールへの集客自体が十分に行われているので、その中からあなたのショップを見つけてもらえる確率は、モール外で単独でショップを存在させている場合とは比較にならないくらい高いものになります。
加えて、モールで決められている手順どおりにショップを立ち上げればよいし、決済方法も確率されているので、出店することに必要以上の多大な労力を費やする必要はりません。ただし、自社単独の場合にはすべてを自由に構築できるので、やりたいことは何でもできますが、ECモール出店する場合は、そのモールの規定の範囲内での活動になります。でもしかし、有名どころのECモールの集客力と制約を天秤にかければ、特殊な場合を除いて、圧倒的にECモールへの出品に軍配が上がるでしょう。
わざわざ書くまでもありませんが、日本での有名どころのECモールと言えば、楽天、Amazon、Yahoo! になります。その他にも、特色を持ったモールが存在しますので、実際にECモールへの出品と、そこからの海外向け販売をしてゆく場合には、よく調べてみましょう。
このブログの根幹は「優れたメイドインジャパンを世界に」ということですが、木彫りの仏像のような比較的小さなものの輸出から、もっと大きな商品で、海上コンテナでないと動かせないものの輸出まで、幅広くネタを書いてゆこうと思いますので、気長にお付き合い頂ければありがたい次第です。
筆者はメーカーと商社で40年以上、輸出メイン(輸入も)で、実際に貿易の仕事に携わってきています。そして今も現役です。輸出のオーダーを取るための交渉~船積みの手配~通関用書類の作成まで、経験に基づいた丁寧な指導・アドバイスが可能です。
貿易アドバイザーとしても活動していますので、何かお聞きになりたい事があれば、お気軽に、ページ最下部にある「クリエイターへの問い合わせ」からご質問ください。1件でも多くの「優れたメイドインジャパンを世界に」を実現するために、丁寧に対応させていただきます。郵便局のEMSで発送するような小さな輸出に始まり、コンテナをまるまる貸し切りで使うような本格的な輸出まで、守備範囲の広さには自信があります。
あなたの会社の「優れたメイドインジャパンを世界に」。思い立ったが吉日、先ずは小さな第一歩を踏み出してみましょう! 相談とアドバイスは、常時スタート可能です。
今日はここまで。最後まで読んでくださり、ありがとうございました。 また書きますね!