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【レポート】Help me, ERINNNNNN!!が完成したって話【ビートまりおとえーりんと! in アニメイト池袋本店】

 どうも霜月です。

 先日アニメイト池袋にて行われたビートまりお氏のイベントに行ってきたので振り返り兼レポート兼感想、そのイベント内で行われたミニライブで感じたことの感情書き散らしです。前者の他所に書いちゃ駄目!とされていたことは伏せますが……。

 最初は一部と二部どっちかのみ!と公式サイトに書いてあったので、どっちかだけに行くつもりでした。でもまりお氏が配信で「来れるなら両方来ていいよw」とおっしゃっていたので両方行きました。本当にだめだったらごめんなさい。お許しを。

両方の話

 最初6人しか来ないと言われていたのが嘘のような盛況っぷり。席を埋め尽くしているじゃないか。

 春例大祭の大行列に並んだのでクークリの人気っぷりは分かっていた。分かっていたのに、改めてその人数に驚愕した。春例大祭は「えーりんと最終鬼畜リメイクされるのかー、買ってみよー」という人が少なからずいたはずだ。

 今回はそれとは違い、全員が全員COOL&CREATE、もしくはビートまりおのファン。まりお氏のYouTube配信の同時視聴者数やチャンネル登録者などの数字では分かっていたのに。自分と同じタイプの人がこんなにいたのか。

 思えばCOOL&CREATE・ビートまりおのみかつライブありのリアルイベントはかなり久しぶり。あまねさんが産休に入っていて単独ライブができなかったり、そもそも流行病があったりとなかなか機会に恵まれなかった。その単独イベントが無かった期間の鬱憤、熱量が集まっているのかもしれない。

 開始前は『Help me, ERINNNNNN!!(Off Vocal)』(CDに入っていた『Inst Ver』とは別で、コールやハモリ入り)が流れていた。いざ始まると『後語り(竹取飛翔)』が流れ、ビートまりおとまろんが登場。いつものライブのように「こんにちわ!」や「元気ですか!」などトップギア全開の挨拶を投げかけた。

イベントの話

 『Help me, ERINNNNNN!!』1000万再生と「Help me, ERINNNNNN!! たすけてえーりん!!の本」の頒布を記念してこのイベントが開かれたと説明し、改めて1000万再生への感謝を二人は述べた。

 また、このイベントの前日にマクドナルドが『魔理沙は大変なものを盗んでいきました』パロディCMを公開したことにも言及し、

まりお:大変なものも20周年くらいじゃん? それにあれもある意味リメイク、リバイバルみたいなものでしょ。えーりんも20年越しにリブートしたし、そういうリバイバルブームが来ているのかもね。

 と語った。

じゃんけん大会の話

 倉庫から引っ張り出してきた秘蔵品グッズのじゃんけんが行われた(全員起立の上でビートまりおとじゃんけんをし、あいこと負けは着席。最後の2~3人になったらビートまりおの掛け声で勝者どうしでじゃんけんをし、最後の一人を決めるという形)。

 景品は、「あまね東方ボーカルあつめました”Thank you BEST” サンキューセット」に含まれていた「あまね写真集 Thank you History(あまね氏のサイン付き)」「スーパーあまねりお」「ぎりぎり☆あまねりお」「からふるすまいる」「ハローハイパースター」のあまねりおセット(第一部 第二部とも同一)。

(ジャケットサイズバラバラなのは許して)

 もう一つはこの「ビートまりおとえーりんと! in アニメイト池袋本店」イベントポスター(第一部 第二部とも同一)と、過去の即売会で使用したポスター(第一部はコミックマーケット102の「ビートまりお東方音ゲーBEST!!」、第二部は第二十回博麗神社例大祭の「カラフルバレット88」)のセット。これらが配られた。

校歌の話

 「Help me, ERINNNNNN!! たすけてえーりん!!の本」冒頭に書いてあった歌詞の初披露、および収録が行われた。練習が一度挟まれたが、非常にメロディが分かりやすいからか3番を歌う頃にはほぼみんなが歌っていた。

 3番の歌詞

原作やれやれ やりまくれ
やらないやーつは ンフフフフ

 の「ンフフフフ」は博麗神主ZUN氏の笑い方をパロディしたものだが、みんなそれが分かっているのか本番を歌っているときには「ンッフフフフwww」という笑い声があちこちから聞こえてきた。それに釣られたのか、まりお氏まろん氏ともにゲラゲラ笑っていた。

サイン・写真撮影会の話

 普段の即売会は人が多すぎるためサインを書いたりゆっくりお話をしたりができないからと、まりお氏、まろん氏とのサイン・写真撮影会が最後に行われた。席順で並び、壇上の二人に会いに行くという形がとられた。

 前述の通り長かった単独イベントの無い期間の鬱憤、熱量をそのまま二人にぶつける人や、古来からのクークリファン、毎回イベントの度にまりお氏と仲良く会っていてもサインを求める人、今まで画面上で見ていた相手と初めて会えたことの感動から大粒の涙を流す人まで。沢山のファンがステージ上で様々な反応を見せていた。

第一部の話

 学生とか、若い人が多かった印象。社会人は勤務中か。

 ここだけの裏話や質問コーナーも開かれたが、書いちゃ駄目と言われていたので書きません。

 学園えーりんの将来について、本のインタビューでも答えたようにビートまりおは「公式でも色々やっていきたいけど、みんながどんどん広げていってほしい」と語った。その一つのアイデアとしてギャルゲーの話題を出し、例によってアレっぽい話になったところ、まろん氏に「まだ明るいんだけどなあ?」と突っ込まれていた。実際15年前COOL&CREATEはギャルゲーを作ろうとしていたのでできない話ではない……はず。

じゃんけん大会の話

 このイベントには、父親と7歳の娘の親娘が参加していた。父親はどうやらFloweringNight2009の頃からCOOL&CREATEを追っている古参勢。数年前「東方ダンマクカグラ」を父がプレイしていると、当時幼稚園の娘が「これなぁに?」と興味を持ち、それ以降娘も東方の沼にハマっていった。そういうわけで親子で参戦したらしい。

 じゃんけん大会にも参加したこの親娘はまりお氏の繰り出す手にどんどん勝っていき、見事あまねりおセットを勝ち取ってしまった。おめでとう。

 優勝記念の壇上インタビューにて娘さんは、まりお氏の「ZUNさん知ってる?」という質問に対し「知らない」と首を振って答えた。それをいいことにまりお氏は「お酒ばっか飲んでるおじさんだよ」「ZUNさんに『お酒飲み過ぎちゃダメだよ』って伝えておくね」と吹き込んでいた。あながち間違いではない。

第二部の話

 会社帰りの社会人や、古参クークリ勢の世代が多かった印象。15年来のクークリファンも参加していた。世代が上がったことと、時間がやや夜になったからか、下ネタ発言が第一部に比べると多かった。ナニとは言わないが、昨今ではコンプライアンスの関係ではできなくなっていた、ナニとは言わないが、女性だけでやるライブ恒例のアレをやってしまっていた。ナニとは言わないが。

 第一部同様ここだけの裏話や質問コーナーもあった。質問コーナーでの質問内容が変わるのは当然として、裏話も言及したエピソードが第一部より少し増えていた。

隠れMinoshima

 質問コーナーにて。挙手した人の中に、Alstroemeria Records主催のMasayoshi Minoshima氏にそっくりな人がいた。

 そっくりさんかと思った。思ってたのに。一般参加じゃん。本人様じゃん。ステージに上がったじゃん。質問するじゃん。質問されるじゃん。サイン列できるじゃん。先生何やってんですか。

 というわけで第二部にこっそりMasayoshi Minoshima氏と、奥さんのayame氏が一般参加していた。まりお氏は二人がステージに上がってくるまで本物だとは気が付いていなかった。実際オーラは完全に消えていたし、この質問コーナーで手を挙げなかったら最後のサイン・写真撮影会まで気づかれていなかったはずだ。恐ろしや。

Help me, ERINNNNNN!!が完成したって話

 タイトルの話。

 1000万再生を達成したリブート版『Help me, ERINNNNNN!!』。この曲の感想は前に書いたので今回は置いておく。

 これからライブでどんどん流れるであろう『Help me, ERINNNNNN!!』の処女演奏が今回行われた(旧『Help me, ERINNNNNN!!』の恐らくラスト演奏はニコニコ超会議2024内で行われた「東方ステーション超会議2024ステージ」。私はそれも参加していたのでなんと最後と最初に立ち会っている)。

 旧『Help me, ERINNNNNN!!』と比べてコール&レスポンスの箇所が増えているし、そもそもCOOL&CREATE・ビートまりお単独のイベントでのえーりんは久しぶりだし、ライブではどんな風になるのだろうかと非常に楽しみにしていた。

 大きなスピーカーからクールな音が流れ、ビートまりおがいつも通り歌詞を間違え、まろんが踊り、みんなで下ネタを叫び、喉を潰し、翌日筋肉痛になることを承知で右腕を振りまくった。

 これが新時代のえーりんかと。そう思った。だけど、一番衝撃というか、感動を受けたのは想定していたこれらの点ではなかった。

背景映像の話

ビ:……あ、このシーン観て。ここ、わかる?

――……あ、ここって参加者の視点になってるんですね! 言われるまで気づきませんでした。

ひ:これは絶対入れようと思ってました。それこそ「Help me, ERINNNNNN!!」を聴いてきたひとたちは、みんなまりおさんのライブに行きたくて、みんなこの場所で腕振りたかったよね、だから絶対入れなきゃって。一人称視点をどうしても入れたくて、ここは。

ビ:俺は一生、この視点は体験できないのよ。だからこのMVで見れて、すごくうれしかった。

ま:ぼくはもともと参加者側だったこともあって「ああ、ぼくはもうこの視点では体験できない場所にいるんだ」っていう寂しい感情もあります。それは光栄なことなんですけど、青春を捧げた懐かしいあの場所に戻りたい気持ちもあるし。だから、いまこの画面上で楽しめるのがうれしくて。

「Help me, ERINNNNNN!! たすけてえーりん!!の本」インタビューより

 『Help me, ERINNNNNN!!』MVのこのシーンは、「ライブにて『Help me, ERINNNNNN!!』をやっている様子」を映像化したもの。上のインタビューの通り、それぞれが観客に移入できるように作られている。

 ここをライブ本番の背景で流すとどうなるか。うどんげにはビートまりおが、輝夜かてゐにはまろんが重なる。じゃあ観客は? そう、私達。

 過去のライブでは、FloweringNight2009で『Help me, ERINNNNNN!!』を演奏していたときの映像が背景映像として流されていたが、BPMなどの関係で実際の演奏とはズレが生じていた。

FloweringNight2020より

 背景のMVは当然今流れている『Help me, ERINNNNNN!!』のMVなので、曲のタイミングと映像が合致する。ビートまりおが叫べばうどんげが叫ぶし、自分たちが腕を振れば観客も腕を振っている。この光景に、今やっているライブを後方からカメラで撮影し、背景映像で流しているのではないか? 自分たちが腕を振る様子が流れているのでは? と錯覚してしまった。

 そのくらいの一体感を、この曲はこのライブのために作られたのでは、このイベントはこのライブのために作られたのではと感じた。リアルの自分たちがMVの観客に移入し、自分たちも『Help me, ERINNNNNN!!』という曲に参加できたのだと、そう思えた。

 このイベントの数日後に行われた「あつまれ!東方ステーション2024 in ところざわサクラタウン」で演奏された『Help me, ERINNNNNN!!』を見てもらえれば少しその感覚を分かってもらえるのではないだろうか。

 まりお氏曰く、「『ラクト・ガール』や『人間が大好きなこわれた妖怪の唄』は映像がついて完成した」らしい。

 自分勝手な考えかもしれないが、それと同じようにこの『Help me, ERINNNNNN!!』は、映像がつき、ライブで映像に合わせてコール&レスポンスを行うことで完成した。そんな気がする。

 そもそも『レザマリでもつらくないっ!』『drizzly rain』とともにFloweringNight2006で演奏するために、当時インスト版だった『Help me, ERINNNNNN!!』に歌詞がついた。

今と違い、東方ライブがまだ全然なかった2005年頃。
「東方のライブイベントやろうよ。生バンドの演奏でさ」と誘われました。

そんなこと言われても、当時COOL&CREATEでは東方ボーカル曲が2曲しかなく、どうしたもんか~、っていうかどうしようもねぇなぁ~、そもそも俺バンドとかやったことないし、無理では???

てな状態だったのですが
「えーりん歌にしようよ。バンドの知り合いいるしさ」
の一言で、あれよあれよで決定。

そのときに、アレンジで演奏してくれたのは、石鹸屋。
それが、どぶウサギさん主催の、FloweringNight2006。

「Help me, ERINNNNNN!! LOVE( ゚∀゚)o彡゜」ブックレットより

 ライブきっかけで生まれた(旧)『Help me, ERINNNNNN!!』が、十数年の時を超え(リブート版が)ライブで完成したと考えると、なかなかのエモさを覚える。

最後に

 私は2020年頃からCOOL&CREATEのファンをやっているが、25年の歴史から見れば新参も良いところだ。ファンになった時期のせいか、あまね氏には未だお会いしたことがないし、COOL&CREATEの単独ライブにも行ったことがない(合同ライブでも、フルバンドライブにも予定と予算が合わずに行ったことがない)。あらゆるものが未経験。こういう単独イベントを開催してくださったアニメイトとビートまりお氏とまろん氏にはとても頭が下がります。改めて、開いてくださってありがとうございました!!!!! これからも応援し続けます!!!!!!

 しかしこう改めて言葉にすると、自分が思っていたよりもだいぶ『Help me, ERINNNNNN!!』にクソデカ感情を抱えていたことに気がついた。そりゃクークリにハマった原因のような曲だけども。初見時には「東方!プロジェクト!セカイのみんな!」で心の息子が総立ちし、「もう一回!」以降のラスサビに涙を流し、神曲だ!!最高傑作だ!!!まろん天才!!!!ビートまりお天才!!!!!と思った曲だけども。

 肝心のレポートがレポートの役割を果たせていたのかはつくづく疑問だが、当時の雰囲気をなんとなく感じていただければと。

 以上。

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