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日誌「これから新宿の朝はどうすれば良いのか」 #881

現在は午前8時前。新宿で仕事をする場合、必ずモーニングを食べに来ている“珈琲西武”の本店に来ている。というか、すでにモーニングセット「B」を食べ終えている。今日も7時30分の開店を待っていたのだが、衝撃的な文字が目に入って来た。それは《8月31日で閉店》という文字。歌舞伎町のビルへ移転するということらしいが、現在地での営業が終わってしまう。別に毎日来ているわけでもないし、回数的にも5回ほどだと思うが何だか寂しさがある。

それを知っているのか、今日は次々とお客様が入ってくる。いつも働いているナイスミドルのウェイターさんも忙しそう。昔からの喫茶店というのか、謂わゆる純喫茶は少なくなる傾向だと思う。個人経営のお店は継ぐ人がいないとか、埋めようがない問題もあるらしい。珈琲西武は移転ということなのだが、この59年間の雰囲気は新しい店舗で体験できないだろう。同じステンドグラスや椅子、食器を使ってもやはり“新しいお店”になってしまうものだ。

現在のビルの建替えが移転理由だそう。昨日も記したように、こうして景色は変わる。新しい場所で、また新たな歴史が始まるのだ。1つ懸念していることは、平日の営業時間が11時からと書いてあった気がすること。つまり、朝7時30分開店からのモーニングは食べられなくなるのだろう。これから新宿の朝はどうすれば良いのか。これが最後になるだろうと噛み締め、ウェイターさんに移転するんですねと聞く。清々しい「はい!」だけが返って来た。

「モーニングセットB」