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【サヨナラ、大切な家】


「保護します、最低限の荷物をまとめて30分後に家を出て下さい」

警察から電話があった。

DVから逃げるための指示だった。

元夫は営業職だったから
不意に帰宅する事がある。

荷物をまとめている所を見られたら
大変な事になる

「お願いだから、帰ってこないで」


少し手が震えながらも
急いでに荷物をまとめた。

この30分間は生きた心地がしなかった。


4人の子供たちには
大切なおもちゃをひとつだけ持たせて

急いでマンションを出た。

これが子供達と暮らした想い出の詰まった
マンションとの別れだった。


マンションの入り口には
警察の車が止まっていて

急いで子供達とその車に乗り込んだ。


身の安全は確保された
そしてそのまま警察署へ行き

保護先のシェルターに入るのかを決めなければならなかった。


シェルターに入ると
自由がなくなってしまう。

子供達にとってもストレスを感じるような環境だったので、

友人の家に数週間お世話になった。


そこから
私と4人の子供達との新しい生活がスタート。


そこで1番困ったのは
やはりお金だった。


持っていた車や
ありとあらゆる物を売ったお金で生活をして
昼も夜も働いて働いて
働き続けて生活を立て直していった。


お金の稼ぎ方は色々あるけれど
身を切り売りして働いても

残るお金は何もなくて。



そんな経験から私があなたに伝えたいこと


それは


労働でしかお金の稼ぎ方を知らない人は
一生、生活の為だけに働き続けるしかない。

自分の身体を酷使して働くのではなく
お金に働いてもらう知識をつけることが

今のあなたの現状を変える一歩だと思う。


これ以上、
ママ達の笑顔が減り
子供達がママの顔色をきにする

そんな生活は無くなって欲しい。


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