当時の日本とアメリカの関係か…
▼先日,Netflix で『GATE 自衛隊,彼の地にて,斯く戦えり』というアニメを観ました。
https://www.netflix.com/title/80182163
▼ある日突然,銀座のど真ん中に謎の門が出現し,そこから異世界の人間や怪物が攻めてきてパニックになります。その謎を探るべく自衛隊の精鋭たちが門をくぐって異世界に向かい,そこで「帝国」と呼ばれる国と戦うことになる物語です。
▼その中で,印象に残った台詞があります。それは,シーズン1-8「門の向こうのニッポン」での帝国の皇女・ピニャのセリフです。彼女は講和交渉の前段階として門をくぐり,日本を訪れます。これはその時,日本を見て発したセリフです。
「いずれにせよ,これだけの建造物を作り上げる国家を相手に,帝国は戦争を始めてしまったのだ」
▼このセリフを聞いて私はふと,アメリカに戦争を仕掛けた日本のようだな,と思ってしまいました。
▼マンハッタンのエンパイア・ステート・ビルディングが完成したのは1931年(昭和6年)のことです。地上102階建て,全高443.2mの摩天楼は,着工からわずか2年で完成しました。それにひきかえ,その当時の日本の代表的な「高層建築物」といえば,8階建ての丸ノ内ビルヂング(1923年竣工)でしたから,残念ながらその技術力の差たるや推して知るべし,と言うべきでしょう。
▼もしかしたら,日米開戦後にマンハッタンを訪れた日本人が「いずれにせよ,これだけの建造物を作り上げる国家を相手に,帝国は戦争を始めてしまったのだ」と嘆いていたかもしれませんね。