正誤判別問題攻略法【Mission 13】
▼早速,今日の Mission に挑戦しましょう!
=Mission【13】=
▼次の英文の[ ]内から誤りのある箇所を1ヶ所指摘しなさい。
[001] It is [surprised] to discover [how little] we know about Japan, particularly when we meet a foreigner [who] knows more about Japan than [we do].(昭和女子大学)
[002] The spectators at the stadium were [tremendously] [exciting] about the [very] first victory the Japan National Soccer Team [won].(順天堂大学)
[003] If the writer has high credibility, and if the reader [finds] the message [convinced], agreement [can] be [reached] on the basis of the summary.(明治学院大学)
▼解答・解説は下にあります。
↓↓↓
↓↓↓
↓↓↓
↓↓↓
=Answer【13】=
▼今回の共通テーマは,「分詞形容詞(感情誘発動詞から派生した形容詞)の用法」です。
▼日本語では,「喜ぶ」「驚く」「興奮する」など,感情は「ひとりでに心に湧きあがってくるもの」として表現します。
▼しかし,よく考えると,街を歩いていていきなり興奮したり…
(;´Д`)ハァハァ
いきなり喜んだり…
アヒャヒャヒャ(゚∀゚≡゚∀゚)ヒャヒャヒャ
いきなり驚いたり…
ΣΣ(゚д゚lll)ガガーン !
…というのはおかしな話です。
▼感情には必ず,それを引き起こした「原因」が存在します。英語の場合,その「〈原因〉が〈人〉に〈感情を与える〉」とすることが多く,
◎ [S=原因] + [感情誘発V] + [O=人]
…となることがよくあるのです。
▼たとえば,"The game excited me."(その試合は私を興奮させた。)という英文で理解できるはずです。このばあい,「試合」が「私」に「興奮を与えた」ということですね。この英文を,以下のように変換してみましょう。
[1] The game was exciting me.(進行形)
[2] I was excited by the game.(受動態)
▼[1]の英文のように,「感情の原因」が主語の場合,exciting という-ing形になり,[2]のように「感情を与えられた人」が主語の場合,excited になっていることがわかります。
▼なお,[1]の英文では exciting me となっていますが,「その試合は私を興奮させつつあった」という意味になってしまうため,実際にはこの exciting は現在分詞ではなく形容詞となり,動詞としての性質を失ってしまうため,"The game was exciting to me." というように,目的語のmeの前に前置詞が入ります。
▼また,[2]の英文の excited も,このような使われ方が定着したことにより,excite の過去分詞ではなく,独立したひとつの形容詞として扱われるようになりました。
▼このように,もともと分詞だった exciting / excited が形容詞になったものを「分詞形容詞」と呼びます。ポイントは,「感情の原因(感情を与える側)」が主語の場合,〈-ing〉を,「感情を与えられた人」が主語の場合,〈-ed〉を使う,ということです。
========
[001] [surprised]→[surprising]
[002] [exciting]→[excited]
[003] [convinced]→[convincing]
[001] この文は,It が仮の主語で to discover が真の主語です。to discover(発見すること)は人を「驚かせる」側なので,surprised を surprising に直します。
訳:私たちが日本についていかに知らないかを発見するのは驚きである。特に,私たちが自分たち以上に日本についてよく知っている外国人に出会うときには。
[002] The spectators(観客)はサッカーの試合によって興奮「させれらた」側なので,exciting を excited に直します。
訳:そのスタジアムの観客は,日本代表のサッカーチームが勝った,まさにその最初の勝利に非常に興奮した。
[003] the reader が S,finds が V,the message が O で,その後に続く分詞が C なので,OとCの間の〈主語―述語〉の関係に注目します。SVOC文型では,OとCの間には〈主語―述語〉の関係があるので,[convinced]の意味上の主語は the message になります。しかし,the message は「人を納得させる」側なので,convinced(納得させられる)ではなく,convincing(納得させる) に直します。
訳:もし,その書き手が高い信頼性を持っていて,読み手がそのメッセージを納得のいくものだと思えば,その要旨に基づいて合意が形成できる。
=Lesson【13】=
▼「感情」は「与える側」と「与えられる側」で考えよう!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?