正誤判別問題攻略法【Mission 15】
▼早速,今日の Mission に挑戦しましょう!
=Mission【15】=
▼次の英文の[ ]内から誤りのある箇所を1ヶ所指摘しなさい。
[001] He solved [in] ten minutes a problem [what] I [had struggled] with [for] two hours. (愛知学院大学)
[002] 次の英文の[ ]内から誤りのある箇所を1ヶ所指摘しなさい。
He doesn't care [what] she goes [to] the place [by] herself or [not].(亜細亜大学)
[003] [Whatever] you have questions, please [feel] free to [go] and [talk to] your professor.(南山大学)
▼解答・解説は下にあります。
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=Answer【15】=
▼今回の共通テーマは,〈whatの用法〉です。what には大きく分けて以下の3通りの品詞があります。
[1] 疑問詞
(a) 疑問代名詞:「何」
ex) "What do you know about this person?" he asked.
(「この人物について何を知っていますか」と彼は尋ねた。)
(b) 疑問形容詞:「どんな/何の」
ex) She did not know what action she should take.
(彼女はどんな行動をとるべきかわからなかった。)
[2] 関係詞
(a) 関係代名詞:「こと/もの」
ex) I still regret what I have done to her.
(私は彼女にしてしまったことをいまだに後悔している。)
(b) 関係形容詞:「すべての」
ex) He gave me what little money he had.
(彼は私に,彼が持っていた少ないながらもすべての金をくれた。)
[3] 感嘆詞:「何と~なことか」
What a pretty girl Jane is!
(ジェーンは何とかわいい女の子なのか!)
▼whatの用法を理解する上で大切なことは,次の通りです。
[1] [what S + V]が従属節を作る時は,原則として「名詞節」を作る
→例外:〈what is + 比較級=さらに~なことに〉〈no matter what~〉は副詞節。
[2] what 及び〈what + 名詞〉の後は名詞が1つ欠けた文(「不完全な文」と呼ぶことがあります)が来る。
▼なお,whatever は副詞節と名詞節の両方を作ることができますが,その後が名詞の1つ欠けた文であることは what と同じです。
[001] [what]→[that]又は[which]
[002] [what]→[whether]
[003] [Whatever]→[Whenever]
[001] この文の主節は,He が S,solved が V,a problem が O で,これ以上名詞は必要ありません。ところが,what は名詞節を作るため,このままでは [what~hours] が名詞のかたまりになってしまいます。よって,what を関係代名詞の that 又は which に直します。
訳:彼は私が2時間取り組んでいた問題を10分で解いた。
[002] what の後は,名詞(S・O・C)が1つ欠けた文が来ます。ところがこの文では,後にはこれ以上名詞を入れる余地がない文が続いています。よって,what が誤りです。文末に or not があるので,それと呼応する whether に直します。
訳:彼は彼女が自分でその場所に行こうが行くまいが気にしていない。
[003] whatever の後は名詞が1つ欠けた文が続かねばなりません。ところが,you が S,have が V,questions が O で,これ以上名詞を入れる余地のない文になっているので,whatever は使えません。ここでは「質問がある時はいつでも」と訳すのが妥当でしょうから,whatever を whenever に直します。
訳:質問がある時はいつでも,自分の教授のところに行って話してください。
=Lesson【15】=
▼whatを見たら「名詞節を作る」ということと,「後は名詞が1つ欠けた文が来る」ことを思い出そう!