正誤判別問題攻略法【Mission 19】
▼早速,今日の Mission に挑戦しましょう!
=Mission【19】=
▼各問いに答えなさい。
[001] [ ]内から誤りのある箇所を1か所指摘しなさい。
She let [it] [to] [be] known that she was thinking [of] launching a new product. (明海大学)
[002] [ ]内から誤りのある箇所を1か所指摘しなさい。
In a harsh economic environment, [where] there are endless [numbers] of unemployed workers, [taking] advantage of social media tools can help you [standing] out.(立教大学)
[003] [ ]内から誤りのある箇所を1か所指摘しなさい。ただし,誤りがない場合,「なし」としなさい。
It is essential that [we all] [will listen to] [what our coach] [has to say about] the big game.(早稲田大学)
▼解答・解説は下にあります。
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=Answer【19】=
▼今回の共通テーマは「原形不定詞の用法」です。「原形不定詞」とは,「動詞の原形」と呼ばれるもので,その前に to をつけたものが to不定詞と呼ばれます。原形不定詞の使い道は限られているので,きちんと覚えておきましょう。特に,SVOC文型でCの位置に原形不定詞を使うことができるものは下の[4][5][6]の3通りだけなので,SVOC文型を勉強する際には真っ先に覚えてください。
▼原形不定詞の用法の原則
[1] toの後(to不定詞)
[2] 助動詞の後(〈助動詞+原形〉で1つの述語動詞として扱う)
[3] 命令法(命令文)
[4] 知覚動詞 + O + 原形~
[5] make / have / let + O + 原形~
※出題されることはまずめったに無いと思われるが,〈leave + O + [+ to} + 原形~(=let + O + 原形~)〉というかたちもある。
[6] help [to] + 原形~/help + O [+ to] + 原形~
[7] S + 関係代名詞節 + be動詞 [+ to] + 原形~
ex) All (that) you have to do is [to] study English harder.
[8] 仮定法現在
⇒提案/命令/要求/願望/勧告/推薦V + that S [should] + 原形~
ex) He proposed that she [should] be invited to the party.
※「必要・要求」を表す形容詞も同様の使い方をする。
ex) It is essential that every child [should] be taken good care of.
[9] 譲歩構文中での慣用表現
ex) Be it ever so humble, there’s no place like home.
ex) Come what may, I’ll carry out the task.
ex) Try as you may, you can’t do it.
ex) Be they rich or poor, they have to work.
[10] go + 原形~:~しに行く
⇒〈go and + 原形~〉の and や〈go to + 原形~〉の to が脱落したもの。
ex) Go shut the door.(= Go and shut the door.)
[11] その他熟語
(a) make do with~ =~で間に合わせる(=make ~ do)
(b) make believe~ =~のふりをする(=pretend~)
(c) can't [help] but + 原形~ =~せざるを得ない
(d) do nothing but + 原形~ =~してばかりいる
(e) let go of~ =~から手を離す,~を手放す
[001] [to]→削除
[002] [standing]→[stand]又は[to stand]
[003] [will listen to]→[(should) listen to]
[001] SVOC文型の let は〈let + O + 原形~〉のかたちで「Oが~することを許す/Oに~させてあげる」という意味になるため,let it to be known ではなく let it be known とします。なお,この it は仮の目的語で,真の目的語は that~product までです。
訳:彼女は新製品の売り出しを考えているということを知らしめた。
[002] SVOC文型の help は〈help + O + 原形~〉又は〈help + O + to + 原形~〉で「Oが~する手助けをする」となるため,standing を stand 又は to stand に直します。なお,social media とは,ブログやSNS,twitterなど,インターネット上で他者との相互的な情報のやりとりをするメディアのことです。
訳:無数の失業者がいる厳しい経済状況の中では,ソーシャルメディアのツールを使えることで自分が目立つ助けになる。
[003] essential は「必要な」という意味の形容詞で,that以下は〈S (+ should) + 原形~〉となります。よって,will listen to を (should) listen to に直します。
訳:私たちは皆,その大試合についてコーチが言おうとしていることに耳を傾ける必要がある。
=Lesson【19】=
原形不定詞の用法は限られているので,どんな時に原形を用いるのかを正確にマスターしよう!