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正誤判別問題攻略法【Mission 23】

▼早速,今日の Mission に挑戦しましょう!

=Mission【23】=

▼次の英文の[ ]内から誤りのある箇所を1ヶ所指摘しなさい。
[001] [Despite] the cost, all iPads in the store were sold [out], and this is the first time I've [never] seen my grandfather [disappointed] to leave an electronics store.(立教大学)

[002] George was [such] tired [that] he fell [asleep] [in] the bus.(東洋大学)

[003] Leo, I want you to [have] the report [ready] [until] the end [of] this week.(明海大学)

[004] I [knew] the doctor well, [for] I had [seen] him [ago].(和光大学)

▼解答・解説は下にあります。
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=Answer【23】=

▼今回の共通テーマは「セットで覚える紛らわしい表現」です。

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[1] everとnever

□ever:用法の原則は以下の通り。
(1) 否定文で:「一度も」
(2) 疑問文で:「これまでに」
(3) 肯定文で:「絶えず/とにかく」
(4) 疑問詞の強調:「一体全体」
→完了形と一緒に用いる場合,原則として(1)と(2)の用法のみ(つまり,「否定文」か「疑問文」でしか使わない)。
【例外】the + 最上級/序数詞 + 名詞 + that S ever + V~
=SがこれまでV~した中で…

□never(=not + ever)
=決して~ない/一度も~ない

ex) こんなに美しい絵を見たことがない。
[a] This is the most beautiful picture I've ever seen.
[b] I've never seen such a beautiful picture [as this].
→[a]では「今まで見た中で一番美しい絵」となるので,neverではなくeverを使っていることに注意。

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[2] suchとso:品詞と語順に注意!

□such=代名詞/形容詞
〈such a + 形容詞 + 名詞〉の語順に注意。
※同じ語順を取るものとして,what / many / quiteも合わせて覚えよう。
・such a + 形容詞 + 名詞
・what a + 形容詞 + 名詞
・many a + 形容詞 + 名詞
・quite a + 形容詞 + 名詞

□so=副詞/等位接続詞
〈so + 形容詞 + a + 名詞〉の語順に注意。
※同じ語順を取るものとして,as / how / tooも合わせて覚えよう。
・so + 形容詞 + a + 名詞
・as + 形容詞 + a + 名詞
・how + 形容詞 + a + 名詞
・too + 形容詞 + a + 名詞

※なお,複数形の名詞を伴う時はsoが使えず,suchを用いる。
ex) such beautiful flowers…〇
     so beautiful flowers…×

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[3] until/tillとby

□ until/till~=~までずっと(継続)
→「瞬間」を示す動詞と一緒に使うことができない。
(※否定文の場合は「瞬間」を示す動詞も使える。)

□ by~=~までに(期限)
→「継続」を示す動詞と一緒に使うことができない。

ex) Is it possible for you to postpone today's meeting until next Wednesday?
(今日の会議を次の水曜日に延期することは可能ですか?)
→「延期する」という動作を水曜日まで続けることになります。もしこの文のuntil next Wednesdayをby next Wednesdayにしてしまうと,「今日の会議を延期する」という動作を「水曜日までに行う」というおかしな意味になります。

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[4] agoとbefore

□ ago=(現在を基準として)~前
→agoは常に「現在」を基準とします。そのため,過去時制完了相(過去完了形)と一緒に使うことはできません(過去完了形は「過去の一点」を基準としてそれよりも昔のことを述べるため)。

□ before=(beforeの後にある時を基準点として,それよりも)~前
→beforeは漠然と「昔・以前」を表すこともありますが,〈A before B〉というかたちで「Bを基準としてそれよりもA前」となります。基準となる"B"が前後関係から明白な場合,"B"は省略されます。

ex) I saw her two days ago.  She had called me three days before.
(私は彼女に会ったのは2日前だ。彼女はその3日前に僕に電話をしてきたのだ。)
→今日が8月2日だとすると,彼女に会ったのは7月31日で,彼女が電話をしてきたのはその3日前,つまり7月28日のことになります。beforeの後には基準となる「2日前」が省略されています。

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[001] [never]→[ever]
[002] [such]→[so]
[003] [until]→[by]
[004] [ago]→[before]

[001] 〈the first time [that] S + V~〉は「SがV~した中で最初の時」という意味なので,that以下は肯定文にしなければなりません。よって,neverをeverに直します。
訳:その値段にも関わらず,その店のすべてのiPadは品切れだった。そして,これは私の祖父ががっかりして電器店を出ていくのを私がこれまでに見た初めての時だった。

[002] suchは形容詞/代名詞なので,tiredという形容詞を修飾することはできません。よって,suchを副詞のsoに直します。
訳:ジョージはとても疲れていたので,バスの中で寝てしまった。

[003] 「そのレポートの準備をする」というのは「瞬間」を表す表現ですが,untilは「~までずっと」という継続を表す前置詞/接続詞なので,ここでは「期限」を表すby(~までに)に直します。もし,untilのままだと,「そのレポートの準備をする」という動作を今週末まで繰り返すことになってしまいます。レポートの準備は一度すれば終わりですから,意味が通じなくなります。
訳:レオ,今週末までにそのレポートの準備をしてほしいんだ。

[004] agoは「現在を基準として~前に」という意味で,過去時制完了相(過去完了形)と一緒に使うことはできません。よって,agoをbeforeに直します。
訳:私はその医者のことをよく知っている。というのは,以前,彼に会ったことがあるからだ。

=Lesson【23】=

意味や用法が紛らわしい表現は,必ずワンセットで覚えておこう!

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