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用賀サマーフェスティバル2024代表 だいまるインタビュー 〜表現するよろこびをみんなで〜 #YSF017

今回は、用賀サマーフェスティバル2024の代表となっただいまるに意気込みを語ってもらいました!バーミヤン用賀駅前店を舞台に行われた熱きインタビューをまとめていきます。

そもそも用賀サマーフェスティバル(=YSF)って何ぞや?という方は、こちらの記事からどうぞ!

どうしてYSFに参加したの?

小学生の時、用賀駅前の塾に通ってたんですよね。その時から、夏にお祭りやってるなぁって思ってた。けど、お金がある企業や自治体がなんかやってるんだろって、主催者と自分は無縁な気持ちでいたんです。

そしたら、時を経て大学で出会ったたすくさんが発起人であることを知って。あのお祭り(=YSF)が、まさか20代の若者がサマソニをやりてぇ!って立ち上げた熱いものだったの!?東京で地域と密着する活動ってできるんだ!!と、心を動かされ参加を決意しました。

10年以上前、ふたりの人生は
すでに交差していた。
そして出会った。

地域活動をする原点

ずっと東京で育ってきて、こうすれば高学歴になれる!こうすればお金持ちになれる!みたいな「こうすればレール」に縛られて生きてきたんです。途中まではレールに沿うのが順調だったので、まぁいいかなと思ってました。でも、だんだんとおかしくね?って自分なりに気付いたんですよね。気付きを得た体験のひとつが大学受験です。

長年“普通の勉強”をしてたけど、若いフレッシュな時期にみんなで同じ勉強をして、どれだけ点数がとれるかっていうゲームに時間を費やすのはもったいないな、と。そこで一念発起して、美大に進学しました。

美大は同じ課題が与えられても全員が違うアウトプットを出してくる。それが入学当初は新鮮で、みんな自己を持っていて素敵だなって思った。今は4年生になるけど、体を使うこと、物作りをすることが本当に楽しいんですよね。身体性を持って正解のない表現の世界に挑む日々は、自分にとってとても大きな体験です。

そんな美大生活で、3年生の時に出会ったのが若杉浩一教授。若杉教授は、自分の表現を止めないこと、殻に籠らず世界に越境していくこと、自己と他者を理解するために対話することを重んじています。

YSF武蔵美チームが
こぞってお世話になっている若杉教授


そして昨年、若杉教授のプロジェクトに参加し、熊本県天草市に長期滞在しました。

東京で生まれ育った僕は、天草で生活するまで「生きる」ということを知らなかったんです。地域の方に野菜を分けてもらったり、魚釣りに連れて行ってもらったり、おすすめの焼酎を一緒に飲みながら語り合ったり。そんな、自然の中で人間同士が身体的にも精神的にもあたたかく関わり合う愛のある暮らしは、地元の方にとっては当たり前かもしれないけど、僕にはとても新鮮でまさに生きてることを実感する日々でした。そして、そういう生活に惚れてしまったんですよね。

東京では、みんなが誰かの作ったルールに合わせすぎていると思う。天草で経験した、自然と共に集団で生きる生活頭だけでなく身体を使う営み主体的に表現するよろこびを通して、人間という生き物の根源的な欲求に関心を持つようになりました。そこから地域活動に参加しています。

自然と触れ合う
人と触れ合う

代表に立候補した理由は?

YSFに参加しよう!と決め、そこからさらに代表になろうと思ったのは、雰囲気を作る存在になりたかったから。

最初にメンバーと顔合わせをした時、去年も参加していた学生たちが「サポートするよ!」と言ってくれて。それはうれしくもあったけど、他者の要望を気にしたり、それに応えようとしているのが減点方式のテストを解く感じがして少し疑問を持ってしまった。そういった雰囲気を打破したくて、立候補しました。

代表は外への顔でもある。けど、自分の代表観としては、1番は内にいるメンバーの思いや表現への欲求を開花させる存在でありたいんですよね。みんなには、他者ありきの相対的なものではなくて自分が心からやりたい!と思う活動をしてほしいんです。

こんな当日にしたい!

来場者数とか売り上げとかってもちろん大事だし、数字でわかる結果が実績になるのも確か。けど、自分としては、数字で測れない、そして目には見えないような、表現することのよろこびや達成感を仲間で味わえる当日にしたいなって思う!

ミーティングや飲み会の中で、たすくさんは「最後みんなで泣こうぜ!」とよく言ってくれる。的を射た表現だなと思います。人間は言葉にできない、数字でも測れない感動的なものに巡り会った時に思わず泣いてしまう。そんな感覚をYSFで味わいたいですね。

接写に動揺@バーミヤン

編集後記

インタビューを編集したわたしも、だいまると同じ東京育ちのひとりっ子です。東京は手っ取り早く楽しいものがいっぱいあるし便利だけど、どこか孤独を感じる場所ですよね。わたしも大学生になってから様々な地域に出向き、いかに自分が現代社会の価値観に囚われてきたかを実感するようになりました。

YSFに参加し、用賀に通うようになって驚いたのは、大都会なのにめちゃくちゃあたたかい!ということ。チーム用賀の皆さんは実家から送られてきた食材をお裾分けしあったり、日々集まってお酒を酌み交わしたり、みんなで畑を運営したり、支え合いながら楽しく生きてるんです。コンクリート・ジャングルの内側に、こんなにあたたかなつながりがあったなんて!と胸が熱くなります。

だいまるが話してくれたように、主体性、身体性、そして表現することや集団で何かを成し遂げることって、大切だけど現代社会では忘れられがちです。YSFを通して、メンバーとお客さんがそれを存分に味わえたらいいなって思います。

芯を持った頼もしいリーダーに乞うご期待✨

おまけ
小学生にTikTok指導を受けるだいまる

編集 : なつみこ

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