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用賀サマーフェスティバル2024代表 だいまるインタビュー② 〜祭りっていいな〜 #YSF017

用賀サマーフェスティバルの本番からはや2ヶ月。街は秋めいてきましたが、私たちはまだまだ夏の中にいるのかもしれません。

今回は、祭りをやり遂げた代表だいまるのインタビューを改めてお届けします。

最初のインタビューとのコントラストをぜひお楽しみください。

どんな当日だった?

あっという間で最高でした!楽しい時間は一瞬ってよく言うけど、本当にそうでした。あんなに準備してきたのに本番は1日5時間半しかなくて、2日間でたった11時間。最後の挨拶の時は、もう終わってしまうのか〜と思いました。

初日の円陣の景色は、うれしさとも感動とも違う言葉にならない光景でしたね。みんなの顔を見ながら話し始めたら、自然と涙が溢れてきました。「泣く」ではなくて「涙が出る」。ひとりひとりと過ごした日々が思い出されて、頭が真っ白になって、気づいたら心をさらけ出していました。

その時は周りを見る余裕がなかったけど、後日動画を見返したら、僕の他にも涙を流してくれてる人がいて。たすくさんもサングラスの奥で目頭が熱くなっていたそうです。最初の代表インタビューでも話したように、キックオフの時、「最後みんなで泣こうぜ!」と言ってもらっていたので…本当にこの日が来たんだなあ、と。

学生も大人も一緒になってその瞬間を共有できた、本当に素敵な当日でした。

感極まったオープニング!

代表経験を振り返って

YSF2024のキックオフから当日まで、日を追うごとに自分がダサくてポンコツで何もできないことを痛感させられっぱなしでした。組織のトップって、なんでもできて背中でみんなを引っ張っていくようなカリスマ的な感じ!?と、器用に多くのことをやろうとしてみたけど、僕には全然できず...。要領が悪すぎて、みんなに、特に副代表のわかなには助けてもらいまくりの毎日でした。できない自分を認められず1人で苦しんでいましたが、途中からはそんなこと言ってられない!とありのままの自分を受け入れ、素の自分を他者に晒すことにしました。

今までの自分なら変なプライドが邪魔したり、1人の時間を優先したりと、他者と関わることを遮断していたと思うけど、今回はやり切ると決めて逃げませんでした。投げ出さずやり切ったのは、我ながら偉いと思います。

その甲斐あってか、実行委員のメンバーとはとても仲良くなれました!取り繕った自分ではなく、素直な自分と仲良くしてくれて本当に感謝です。中には、僕のためにYSFを頑張ろうと言ってくれる仲間もいて。クリエイティブセクションのリーダーで大学同期のあるてぃには「だいまるの素朴な振る舞いが、逆にみんなのリーダーシップを掻き立ててるかもね」と言ってもらえました。思い描いていた代表にはなれなかったけど、仲間に恵まれたからこそ、結果的に「YSFはみんなでつくる」を実現できました。こんな代表でもよかったのかもな、と前向きに振り返れています。

そして、実行委員だけでなくまちの方々とも仲良くなれました。顔見知りにバッタリ会って立ち話する機会も日ごとに増え、「俺も用賀の人になれたかな」と毎日ウキウキしていました。色々な人に顔と名前を覚えてもらって、とても幸せです。

自分との約束

今年の代表は立候補者が複数人いて、僕は選挙で当選させてもらったんです。選んでもらった立場なこともあって、はじめに自分との約束事をひとつ決めたんですよ。それは「絶対に仲間のことを悪く言わない」ということ。小さなことだけど、これは最後までやり遂げられました。大人数で長期間1つのプロジェクトをやると、いやがおうにもお互いに色々な面が見えてきて、揉めて軋轢が生まれたり、かと思えば仲直りして恋してたり(YSFきっかけで何組か結婚してるらしい!?)と色々なことが起きます。

YSF当日を楽しい場にしたいのはもちろんだけど、そのプロセスこそ仲間たちで楽しみたい。そのために良い関係性を築き上げられたら最高だな、そんな雰囲気をつくりたいな、と顔合わせの時からずっと思っていて。だからこそ誰のことも悪く言わなかったし、みんなのことを信じ続けました。

当日、最高潮に仲が良かった仲間たちの雰囲気は、最初のぎこちなさからしたら奇跡的です。少しは貢献できたかな。最後に胴上げまでしてもらって、一緒に走り切ってくれたみんなに、本当に感謝です。

胴上げで最高の大団円!だいまるはみんなの誇りです。

祭りの魅力

祭りっていいな、と当日を迎えてから今もずっと思っています。その時の雰囲気、そこにいた人たちの表情、僕が抱いた感情から、今年のYSFは大成功だったと振り返っています。主観的で絶対評価的な感想ですが、そうやってはかるしかないですね。祭りをつくる側を体験して初めて気づいたけど、どの祭りも直接比較できるものなんて無いように思います。祭りには明確なゴールが無くて、その場をみんなで楽しんでたらOK。だからそこには誰がいてもいいし、何をやっていてもいい。なんでもありで、定義が無いのが定義みたいな。お祭りはアートだと思います。完成はない。だから無限の可能性を秘めながらも、現状にはしゃいでいられる。祭りという形式の奥深さに感動しています。

実行委員もカオスでしたね。年齢や専門、背景が全然違う人たちが集まったのですが、全員がフラットに同じ立場でものづくりをしていました。いろんな人がいるのに居心地の良いコミュニティが出来上がったのは、祭りというハレの日に向かって動いていたからこそだと思います。

仲間のことを語れば冬が来てしまうのですが、僕が印象的だったのが、高校二年生で最年少メンバーのこゆきの『青春バンド』プロジェクト。彼女が「YSFがテーマの映画をつくりたい!」と言ってから、撮影や編集ができる仲間が手伝ったり、地域の皆さんが出演してくださったり。誰かの「やりたい」をみんなで実現させていく過程が素敵すぎました。

こゆきはもちろん、たくさんの仲間の思いがつまった『青春バンド』。映画はもちろん、ステージでの演奏は圧巻でした。

そして、僕は最後に撮った集合写真が大好きなんです。実行委員だけなく当日スタッフや来てくれた人がみんな同じ高さにいるのが、「みんなでつくったんだ」っていう象徴になっていると思いますね。

お客さんもスタッフも関係ない!みんなでハイタッチ!

用賀とのご縁は続きます

「YSFは数々の屍の上に成り立っている」

これは今年17回目のYSFを経験したたすくさんの言葉です。今年は人や天気など全てに恵まれ大成功でしたが、それはこれまでの数多の苦労や失敗があってこそだと思います。

もっと言えば、長い時間をかけて用賀というまちをつくってきた方々のお陰です。YSFをきっかけに用賀に入り込み、人と関わり、繋がっていく中で、地元の方々のたくましさや誇りを感じ、そんな人たちの気概やおもいやり、あたたかさにとろかされてました。

当日はたくさんお世話になった商店街の理事長も来てくださったんですよ!盛り上がっている用賀のハレの日を楽しんでくださって、とても嬉しかったです。

小林理事長、これからもお世話になります!

幼少期に何度か引っ越しをし、地域の学校に通ったことが無かった僕にとって、初めて自分に「地元」と呼べる場所ができました。

用賀が大好きです。ありがとうございます。
今年の冬に新たな企画も構想しています!お楽しみに!

編集後記

最初の代表インタビューとはまったく違う雰囲気になりましたね。3ヶ月間のお祭り作りを通して、だいまるが仲間にかけてくれる言葉がどんどんあたたかく、優しく、そして力強くなっていくのを実感する日々でした。

実は、最初のインタビューの編集では、だいまるをどれだけ「カリスマ」に見せられるか、というところにひとりで力を注いだんです。そして、出来上がった記事にやってやったぜ!という気持ちでいました。今思えばなんてバカだったんだろうと思います。

真剣にお祭りを作って行く中で、たくさんコミュニケーションをとり、実は大喧嘩もしたりして、だいまるの本質的な魅力や仲間への思いに気付かされました。自分ことをポンコツやダサいと言ってたけど、そうやって弱い部分を見せてくれること、素直な気持ちで仲間と向き合ってくれることこそが本当のカリスマ性なんだと思います。

今回はありのままのだいまるが伝わるよう、本人に編集に加わってもらってより丁寧に記事を作りました。この記事は最初のものとは比べられないほど大切です。

だいまるが代表で本当によかった!今年のYSFに参加したすべての人もそう思っているはず。みんなを愛してくれてありがとう。これからも用賀を盛り上げていこうね!

おまけ : ポンコツボクサーだいまる

編集 : だいまる&なつみこ

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