2023年9月1日(金)、東京のライカギャラリーで落合陽一さんによる写真展がはじまりました。
このイベントに先立って、前日にはレセプションが行われ、ライカ側のご厚意で参加する機会をいただきました。本当にありがとうございました。
当日は17時30分からレセプションと最新作の書籍「晴れときどきライカ」のサイン会が開催されました。
この写真展は、ライカギャラリー京都でも「晴れときどきライカ ─ 質量への憧憬、ラーメンは風のように」が同時開催されています。「晴れときどきライカ」というタイトルで落合さんが描き出す情景や思想、哲学を表現しています。
今回は、落合さんが実施したギャラリーツアーの一部を抜粋し、写真展についてご紹介します。なお、ギャラリーツアーの動画は時間の制限で一部のみ公開してますが、フルバージョンの動画は落合陽一さんが主宰する「落合陽一塾」で公開しています。
本には本独自の魅力があり、写真展にも写真展ならではの魅力が存在します。写真展は10月29日(日)まで。この記事が実際に会場に足を運ぶきっかけとなれば幸いです。
ステートメント
この展覧会で注目しているのは「逆の逆たかり行動」、つまり、努力しなくても満足する生き物、例えば猫に焦点を当てています。一般に、食べ物を得るために何らかの活動を行うと嬉しいとされる「逆たかり行動」の対極にいるのが猫です。猫は努力せずとも満足し、その行動は私たちが日常で直面する二元性、すなわち努力と報酬の関係を再考させてくれます。
この構想は、物質と非物質、デジタルと物質の間を行き来する現代の多元的な世界観に合致しています。それは、ダダの精神や無秩序な表現を通じて新たな相互接続性を探求する落合さんの哲学にもリンクしています。
展示作品は1年を12ヶ月の特徴に基づいて配置されているだけでなく、十二支(子、丑、寅、卯、辰…)に沿った順番でも展示されています。
ギャラリーツアー
作品
立体透鏡
物理計算機言語 Ⅰ
逆たかり行動のトラ彦
計算器 Ⅰ
光を纏う枯木(龍)
民藝からミミンゲイへ
手長と銀口魚
オーケストラと質量 Ⅰ
質量への憧慣(酉)
毘盧遮那仏 Ⅱ
ブラ庵 Ⅱ
黒楽
連鎖する質量への憧憬
さいごに
各作品にはQRコードが添付されており、AI生成作品も鑑賞できます。
ライカギャラリー東京・京都共に月曜日は定休日です。
落合さん4年ぶりのライカでの展覧会、ぜひ会場でお楽しみください!
そして、今年も9月17日(日)から落合陽一さんの大規模展覧会が飛騨高山の重要文化財、日下部民藝館でスタートします。タイトルは「落合陽一:ヌル即是計算機自然:符号化された永遠、オブジェクト指向本願」。
昨年の特別展「 偏在する身体 交錯する時空間 」も圧巻でしたが、今年はそれを上回るレベルで進化しているとのことです。
落合陽一さんのアーティスト活動、新たな取り組みが見逃せません!