もう一つの自治寮「熊野寮」

吉田寮の入寮手続きが進まない。
それならばと、もう一つの自治寮「熊野寮」をあたってみることにした。

熊野寮は、京都大学構内からいくつかの通りを隔てて離れた場所にある。
昔から、私たちのような行き場のない人や、社会から阻害されている人々を受け入れる方針を取っている自治寮だ 。
https://kumano-ryo.jimdo.com/ (熊野寮自治会)
http://www.kyoto-u.ac.jp/kurenai/201809/essay/index.html

熊野寮に出向くと、事情を説明した直後に入寮OKの返事。
早速、寮内を案内され「入るんだったらこの部屋になります」と、4人分の据え置きベッドの付いた10畳部屋を見せてくれた。
明日にでも入寮していいと言う。

私たちは、対応の早さに驚くと同時に戸惑った。
熊野寮は築40年程の鉄筋コンクリート造りで、典型的な学校校舎の建物。住まうというよりは学校にいる違和感があったのと、息子が通う予定の小学校に通うには大きな通りを渡らなければいけなかったからだった。

それにしても吉田寮とはあまりに違う「即OK」の返事。とても安堵したけれど、私たちはあの牧歌的な環境が捨てがたくなっていた。
入寮が保留されたままなのに、吉田寮への希望が膨らむ。

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