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吉田寮生と介護ボランティア

当時の吉田寮では、Mさんを通じて吉田寮と繋いでくれた二人の寮生をはじめ、数人の寮生が介護のボランティアをしていた。寮生で引き継がれている活動や仕事は様々で、介護ボランティアもその一つ。

ある日の寮生。 車椅子を押しながら、利用者に「右に行きますか?左に行きますか?」と聞いている。
車椅子を押す彼が決めるのではなく乗っている人に聞いている姿が、私には不可思議に映った。

私は、障碍者を知らずに生きてきた。手一杯の息子には意見を聞けるはずもなかったし、息子はこちらを見ないで動いていた。

世間から「エリート」とされる彼ら。自身の社会的立場や自己改革を意識的に行動に移している姿に触れるにつけ、提供する側・受ける側の対応が新鮮に映った。

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