ここで差がつく庭園ドラゴン
はじめまして、よしだめといいます。今回、Ratings for shadowverseにて高勝率を出した庭園ドラゴンの記事を執筆しました。
採用カードのみでなく、回し方の解説部分まで一部無料化しているので、気軽に読んでいただけたらと思います。
購入するか迷っている方は、自分が以前執筆した無料記事(https://note.com/ysdm__sv/n/n3a526e2563e3)を参考にしていただけると幸いです。
長文を読むのが苦手な人は庭園ドラゴンの基本以降から読み進めるのがおすすめです。
庭園ドラゴンとは
庭園ドラゴンは万華の鳳凰を軸とするランプデッキです。有利対面が少ない一方で不利対面も少ない相性の平たいデッキであること、初見殺し性能が高いこと(雑魚狩り性能が高い)の2つが大きな特徴で、RAGEやミリオンカップ等参加者の多い競技シーンに向いたデッキであると考えています。一方で、庭園ドラゴンは今環境のデッキ群中屈指のプレーの難解さを有しており、Ratingsで高い勝率を出すには深い理解が求められると思います。この記事を読んで庭園ドラゴンに対する理解度を高めていただけたら幸いです。
庭園ドラゴンの採用カード・不採用カード
【筆者使用リスト】
【今期の庭園ドラゴンの方向性】
庭園ドラゴンと言えば典型的なコントロールデッキという印象が強いでしょう。ですが、今期はルシフェルが環境的に強いため攻め札として機能しやすく、速攻が成立しやすい対面が多いです。一方で、堕落の決意等の庭園を破壊するカードを採用しているデッキも多く、万華の鳳凰をプレーしたターンにドローできる量が大事でもあります。
これらの前提をもとに、"速攻"と"万華ターンのドロー量"の2つを重視してデッキを組みたいと思っています。
【庭園ドラゴンの役割別採用候補カード】
打点札・ランプ札(および万華の鳳凰)はこのデッキの核なので全種3枚採用必須だと考えています。
【ゲオルギウスを2枚採用に減らすことは耐えているのか】
JCG等で庭園のリストを眺めているとゲオルギウスの採用枚数が減ったリストをよく見かけます。ですが、ゲオルギウスは優秀な受け札でありながら、ガンダゴウザを超える効率の打点札であり、さらにバハムートやガンダゴウザと異なり相手のボード形成に依存しない特徴があります。後攻時にはゲオルギウスをひけなかったことが敗因に直結することもありますし、このカードは必ず3枚採用するべきだと考えています。
万華の鳳凰をプレーした後はデッキ内の打点や受け札を探しに行くためにドローする必要があります。ドラゴンのカードプールにおけるドローソースは上に列挙したカードです。このうち、融合素材になりつつアクセラレートで精神統一になるパンプキンドラゴンと、強力な受け札でありつつ進化回復までできる未来への飛翔は、3枚確定で採用するべきだと考えています。
【ゼルガネイアはなぜ2枚採用なのか】
ゼルガネイアは庭園下では特に強力な受け札です。3コス5回復確定除去2ドローという破格の性能を考えると3枚採用したくなります。ですが、先攻時は特にゼルガネイアが効果を発動しづらい対面が多く、また庭園ドラゴンに対してある程度の理解のあるプレイヤーはゼルガネイアをケアしながら攻めてくることが多いです。そのため、このカードのドロソや受け札としての性能は信用しづらく、手札で被ることを許容できないので2枚採用にしています。
ビートダウンデッキが増えたり、先後問わず10ターン目にゼルガネイアが直接召喚されることが重要な対面が増えたりしたら、3枚採用を検討したいカードです。
【契りor助言or誕生問題】
このデッキは万華の鳳凰をプレーした後は、たくさんドローして高コストカードを早く引きに行きたいですし、そもそもデッキ内の高コストカードが多すぎるので安定性向上のためにもドローソースを手厚く採用したいです。ですが、枠の兼ね合いで契りor助言or誕生はどれか一種を採用するのが限界であると考えています。
①竜の誕生
竜の誕生はドローに3コスト払わされる上に、ドローに時差があるので庭園の恩恵を得られるのが遅い特徴があるため、庭園ドラゴンと相性が悪いので不採用になっています。
②蛇竜の契りor竜の助言
蛇竜の契りと竜の助言のどちらを採用するかは正直好みの範疇であると思っています。万華の鳳凰をプレイするターンに脇でプレーするドローソースは極力低コストである方が望ましい、非覚醒時にドローソースをプレーする頻度が少ないと考えている、捨てるカードを選びたいことが多い(万華の鳳凰→竜の助言とプレーした際、トークンの竜の助言が万華の鳳凰の恩恵を得たカードを捨ててしまうことが多々ある)等の理由で蛇竜の契りを採用しています。竜の助言は蛇竜の契りよりもドローソースとして安定している上、非覚醒時でもプレーしやすいので、蛇竜の契りが肌に合わない方は竜の助言を試してみるといいと思います。
【星明かりがなぜ弱いのか】
星明かりはコストの下がっていない打点札を引きすぎた試合におけるリカバリー能力が評価されており、採用している人を多く見ます。ですが、高コストカードの多くは禁忌の融合素材となるので打点札を左端に寄せたまま維持することが大変な上、このデッキにおいて手札を減らせるカードの多くは高コストなので星明かりで手札を二枚増やすだけのスペースを確保すること自体楽ではありません。そもそも、今環境における庭園ドラゴンが多くの対面に対して速攻が有効な立ち回りになっているため、星明かりは環境に適していないと考えています。そのため、今期の星明かりは弱いと判断し0枚採用としています。
非打点融合札は禁忌・ガンダゴウザ・バハムート・パンプキンだけでは融合素材が足りないので採用したい枠です。他カードとの枠の兼ね合いで2~3枚が限界だと考えています。
イランツァ・ディザレスタン:ドラゴニックコールから禁忌やガンダゴウザをサーチできなくなるので採用するべきではないと考えています。
フォルテ:庭園下での弱さが目立つ・面が狭い・ガンダゴウザとコストが被りコールのサーチの純度が下がる等の理由で採用するべきではないと考えています。
イスラフィール・蒼炎のドラゴニュート・ピアッシグングエンジェル:処理札はデッキ内に十分に確保されている上速攻がテーマな環境なのでデッキにあっていないと思います。
ガルグイユ:打点札としてよく採用がみられますが、ルシフェルに比べて攻める能力が低いため、ルシフェルを差し置いて採用するほどのカードではないと思います。
ルシフェル:環境に刺さっている攻め札。ルシフェルを起点に攻めることも多く枠があれば3枚採用したいカードだと思います。特に、セッカやAFが環境に増えた場合は検討したいところです。
ゲオルギウス・飛翔・ゼルガネイアに関しては先述の通りです。ティアマトマグナはかなり強力なカードで自分は3枚採用していますが、他カードを採用したくてどうしても枠がない場合、こっそり減らすとしたらこのカードになると思っています。
庭園ドラゴンの基本
1.禁忌の混ぜ方注意
禁忌は1ターン目から無理に混ぜる必要がありません。3ターン目のppが3から4に増えることによる得が少ないこと、3ドローが進化ターンで間に合うことが多いことの2つが理由で、1tに混ぜなくていいことのほうが多いです。
また、混ぜるカードにも気をつけましょう。特にありがちなのが下のような状況です。
庭園ドラゴンは序盤の動きがとても少なく、また先攻は特にリソースが不安定です。そのため、パンプキンドラゴンのアクセラレート効果は貴重な序盤のカードなのもあり、このターンの融合はかなり悪手になります。
このような手札の場合、次のターンに融合素材もランプカードもひかなかった際にパンプキンドラゴンを混ぜるのか難しいですが、今回はリソースがある程度担保されていることと、1ランプによる先4飛翔の権利が魅力的なので、2tになったら融合する可能性が高いです。(清浄対面のような先4に飛翔を打つ必要がない、パンプキンから引いたランプ札が間に合っている対面なら混ぜなくてもいいでしょう。)
【禁忌の3融合のタイミングについて】
禁忌の3融合のタイミングについてですが、基本的には万華の鳳凰に進化を切るタイミングを心がけましょう。万華の鳳凰が手札にいないとき、万華の鳳凰を引きに行くための3融合をするかどうかはとても難しいですが基本的には以下の要素を基準に判断しています。
・自分がドローをしないでとる行動にどの程度満足か
・契りのような低コストのドローカードがハンドにあるか
・相手が庭園を割ってくるか
庭園を割ってくる対面に対しては万華の鳳凰をプレーしたターンにドローできる量や押し付けるボードの強さが大事なので、万華の鳳凰を貼るターンまで気合を入れて3融合を保留したいです。一方で、AFネメシスのような庭園を割ってこない対面に対しては、2ドローをしてできる動きが満足でないとき(主にppブーストが多くないとき)等、気軽に3融合していいと考えています。
【禁忌の2枚目、3枚目の3融合は現実的か】
デッキ内の融合素材の枚数的に禁忌の1枚目に3融合した後2枚目に3融合するのは可能ですが3枚目は困難だと思っています。2枚目の禁忌の融合効果を使うかは、ppブーストの量や手札の融合素材やドローカードを指針にして決めるといいでしょう。また、デッキ内の融合素材の枚数的に、基本的には禁忌1枚目の3融合に全力投球する必要があるので、早いターンから禁忌2枚目を3融合するために禁忌1枚目に混ぜない、ようなパターンはレアケースだと思います。序盤に引いた2枚目の禁忌は、基本的に1枚目の禁忌に積極的に融合しましょう。
禁忌の2枚目は3融合するかどうかは別として、試合中にランプしたり手札を整理したりするのに有用なので、禁忌1枚目に残り2枚の禁忌を両方混ぜることには慎重になりましょう。
【禁忌融合優先度早見表】
対面ごとに価値の上がるカードがあるので、詳細は対面ごとの立ち回りを見てください。
10禁忌>10ルシフェル=10バハムート>9ガンダゴウザ>5禁忌>8パンプキン>5ルシフェル=5ガンダゴウザ>5バハムート>4パンプキン
打点カードに関しては山に何枚残っているかによって優先度が変わるので気をつけてください。また、基本的な考え方として、サーチカードのあるガンダゴウザとサーチカードのないバハムートだと、ガンダゴウザのほうが手札に来やすいので、コストの下がったガンダゴウザとバハムートのどちらかを捨てざるを得ない局面ではガンダゴウザを捨てるようにしましょう。コストの下がっていないバハムートは盤面処理→バハムートの動きができないので最序盤以外はかなり価値が低いことが多いです。
同じ理屈で、庭園と対面していてガンダゴウザとバハムートのどちらかしかケアできない際は基本的にはガンダゴウザをケアしたほうがいいことが多いのは覚えておくといいでしょう。
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