Shadowverseを閉じてみる
シャドウバースの上達法を考えることが趣味のよしだめです。(-3点)
最近友人と飲んだ際にシャドウバースの上達法の話になり、面白かったので記録に残したく思い記事にしてみました。マナリア記事より短いので、気軽に読んでいただけると幸いです。
・シャドウバースにおけるインプットとアウトプット
シャドウバースにおけるインプットは様々な方法があります。配信を見る、記事を購入する、JCGの強豪プレイヤーの使用リストをチェックする・・・等。
ではレートで一戦するのはどうでしょうか。配信で蓄えた知識や記事で蓄えた知識をアウトプットしているのでアウトプットと言える気もするのですが、練度が足りていないデッキを回している際の一戦において、要素を吟味しきることは難しいです。
突然ですが、別択のそのターンの強さに惑わされて後攻4ターン目に恩寵をプレーせずに、マーズ対面や狂乱対面で一生恩寵を腐らせて後悔したことはありませんか?僕は当然ありますし、多くの人は一度はやらかしたことがあるのではないでしょうか。実際にミスしてみて恩寵を保留する危険性を学んだと思います。
また、今期頻出マッチのディスカードドラゴン対面の葬送ネクロマンサー。
序盤に相手のライフをちまちま詰めている際に、相手の処理ラインに大きく影響するわけではないがこちらが押している展開なので調子に乗って盤面に残っていたフォロワーを顔進化してしまい、その後のミロエル進化後に進化権が残っておらず相手のドラズエルやノールブランを処理できずに負けてしまったこと、ありませんか?回し始めのころにみな経験するミスだと思います。
みんな調子に乗った顔進化をしてドラズエルに屈し、進化権をがめることを覚え、また上手い人はラストワードギミックを入れてデッキ内に突進フォロワーを確保し安定してドラズエルやノールブランを超えられるように工夫したと思います。(僕は当然できずにネクロ引退)
このように、人は実際にミスをして学び、思考中に扱う要素を増やしたり定型化したりしていきます。これがターン中に扱う情報量であり、またの名を練度と呼ぶと考えています。ですので、レートで強い対面と戦い、知らない盤面に遭遇し、様々なミスをしながら少しずつ練度をあげている時間は、アウトプットよりもインプットの意味合いのほうが大きいのではないか、という気がしています。
これは恐ろしいことで、我々のシャドウバースライフは、配信を見るという名のインプット・レートをするという名のインプット・他人の画面共有を見るという名のインプット等、実はインプットだらけの時間を送っていたことになってしまいます。アウトプットの重要性は周知されており、皆さん納得されていると思うのですが、我々はアウトプットをするつもりでRatings for Shadowverseを開き、アウトプットをおざなりにしていたのです。
ではシャドウバースにおける明確なアウトプットとは何でしょうか。
RAGEでの戦いは明確にアウトプットと言えるでしょう。もちろんミスもしますし知らない盤面にも遭遇しますが、レートと違って取り返しがつかないですし次に生かす前にスイスドローからドロップアウトしてしまいます。
しかし、他にはあまりぱっと思いつかないのではないでしょうか。そこで僕は、シャドウバースを閉じることを提案します。
・シャドウバースを閉じるとは
シャドウバースを閉じると言われても、一日中シャドウバースなんてやってないから言われなくても閉じているよと思われるかもしれません。しかし、そういうことではないのです。
各々、一日のうちシャドウバースに割ける時間というのは決まっていると思います。その時間の内の5~10分間、あえてシャドウバースを閉じてみてください。
シャドウバースを閉じる時間はインプットは厳禁です。当然他人の画面共有を見てはいけないですし、配信を見てもいけません。その時間、シャドウバースに関するあらゆるインプットから離れます。そして、その日の自分のシャドウバースを脳内で振り返ってみたり、なんで負けたか考えたりしてみてください。
ウヌエルビショップを組んで回してみたけど、リーサルターンの盤面数が意外と足りなくて、手元に点数はあるのにリーサルを取れないことがあったなー。ネクロマンサーを使ってて、マナリア対面で1ケリドウェンから攻めて途中マナリアのライフをかなりつめたのにクレイグでライフ20に戻されたせいでリーサルを取れなかったのびっくりしたなー。
こんな内容で構いません。大事なのはこういったインプットで得られた情報を次に活かすことです。
上の例で言うと、ウヌエルビショップの盤面が意外と狭い→反転する翼や信仰の一撃といった盤面をあけるカードが強いのでは!!マナリア対面でライフ20に戻されたらリーサルをとれなかった→ケリドウェンが割れるターンをうまく調節したらOTKを狙えるのでは!!と言ったように、自分の中で推論を立てるのです。そして、レートをトライアンドエラーの場にしてみましょう。するとそこはインプットとアウトプットを両立できる最高の環境になります。こういったトライアンドエラーは
・大局観
・デッキリスト
の二つをブラッシュアップすることができるので、各々の学習効率を大幅に上げてくれると思います。シャドウバースを閉じる10分間でランクマッチを一戦している人より、はるかに学習効率が良くなるはずだと思っています。
・シャドウバースを上手に閉じるワンポイントテクニック
シャドウバースを上手に閉じるために、おすすめの癖のつけ方があります。負けた試合は必ず
・試合中の分岐
・試合中の勝ち分岐
を自分の中で大雑把に整理するのです。別に書き出す必要もないですしリプレイを見返す必要もありません。なんなら分岐なし運負け!という振り返りでも構いません。この癖をつけておくだけで、シャドウバースを閉じた際の振り返りの密度が一気に増すと思います。
ちなみに、僕はシャドウバースを閉じるために、レートを終えた後は必ずお風呂に入るようにしています。お風呂で体を洗いながら、今日のマナリア対ネクロの後攻4tは始祖進化じゃなくて反転反転でロックだったかもなぁとか考えています。(-10点)
実際はここまで具体的な局面については考えていませんが、お風呂でシャドウバースを閉じることでデッキのインスピレーションを得られています。また、今日自分が試したデッキは立ち位置が悪いんじゃないかといった、メタゲーム認識の更新もシャドウバースを閉じた際に考えるようにしています。おすすめです。
そして、激強社会人プレイヤーの方々は仕事中をシャドウバースを閉じる時間にあてているウルトラストイックプレイヤーの方が多い気がします。学生に比べて時間が少ない中で学生より強いのは、シャドウバースを閉じるのが上手で練習効率が桁違いだからなのではないかと思います。
・シャドウバースの閉じ方は十人十色
シャドウバースで強くなりたくてたくさん練習してるけど結果が出なくて悩んでいる方はたくさんいると思います。そういった方にはぜひ焦らずシャドウバースを閉じてみてほしいなと思います。シャドウバースのセンスがある人は往々にして飲み込みが早く、一緒に練習していて辛い気持ちになりますが、こういった取り組み方の工夫で我々凡人もシャドバ星人においつけるのがこのゲームの醍醐味だと僕は思っています。
人の数だけシャドウバースの閉じ方はあると思うので、みなさんいろんな方法でシャドウバースを閉じてみてください。感想お待ちしてます!