整体教室での学び(3) お互いに成長しようとする姿勢を大切に
noteでの初めての記事でも書きましたが、整体教室には習い事として毎週通う人、月1回程度通う人、プロを目指して週3回通う人など、色んな人が自分の時間、お金を使って集まっています。好きで集まっている場で互いに傷つけ合いたい人はいませんし、気持ちの良い時間を過ごしたいと思っています。
ただ、人間は傷つきやすいものです。そのつもりがなくても、ちょっとした物の言い方や態度で相手を傷つけることがあり、整体の技術練習というのはそういうことが起こりやすい場だったりします。
例えば、相手の指力が強くて痛かった時に、即座に「痛いです」と伝える。押す場所が違った時に即座に「場所が違います」と伝える。
どちらも伝えている内容に間違いはないのですが、即座に言われると「不快な思いをさせてしまった」「間違ったことをしてしまった」と相手にプレッシャーを与える場合があります。褒められることもなく、出来ないことだけを指摘されると「不快な思いをさせないように」「失敗しないように」が優先され、のびのびと練習できなくなります。
アドバイスが正しくても、その言い方に少しでも上から目線な態度があれば言われた人は不快になりますし、月1で来ている人や単発で初めて来た人にその場で改善できないようなレベルの高過ぎるアドバイス、要求をしても混乱させるだけです。「私もまだまだ出来ないのですが、こうすると良いかもしれません」と共に試行錯誤する姿勢であったり、「全然出来なかった頃の私」は何年経っても忘れないでおきたいものです。
野口先生が講習会をされていた頃にこんなエピソードがあります。
当時の講習会には小さな子どもを連れたお母さんが多く、練習中も近くを子どもがうろうろしている。練習中、ちょっかいを出してきた子どもを全く無視して練習する人と、子どもの相手をしながら練習する人がいる。上達するのは子どもの相手をしながら練習する人だった。
自身の成長だけに執着して、かまってほしい子どもの要求を無視するようでは練習しても意味がないということです。
自分は成長するが組んだ相手の人が不快な思いをする、成長がないようでは、やはりこれも練習しても意味がありません。
今週の整体教室のテーマは「アサーティブな稽古を目指して」。
芳田整体に集まる人は奇跡的に良い人ばかりが集まっているので、ここまで書いたことも今週の教室で話すことも釈迦に説法なのですが、改めて気持ちの良い言葉の選び方、言葉の置き換え方、言葉をかけるタイミングを考えてみる週にしてみましょう。
具体的にどんなことに注意すれば良いか、冒頭例に出した痛い、場所が違うの言い換え方も含めて、今週の教室が終わったらnoteでもまとめたいと思います。