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インフルエンザを味方にする

倉庫勤務の方が来られて、「最近また勤務中のマスクが強制になりました」と言うので久々に天を見上げました。インフルエンザで欠勤する人が多発しているからとのことですが、欠勤した人は全員以前からマスクをしていたそうなのでその時点で何か疑問はないのかと思ってはいけないのが日本です。

私も倉庫でバイトしたことがありますが、倉庫は飲み物持ち込み禁止であることが多くその代わりにウォーターサーバーが置いてあるのですが、流れ作業の途中で頻繁に飲みに行くことは難しく、朝から昼休憩まで一度も飲みに行かない人も多くいました。

冬場の倉庫は寒く、ダンボールを扱うのもあってかなり乾燥しています。身体が乾燥することによってより冷えやすく、乾燥することで身体の弾力が失われ、風邪や胃の不調、咳や喘息といった異常も引き起こすことがあります。本当に従業員の体調管理を考えるのであれば、マスクの強制ではなく定期的な水分補給を促す方が重要です。



インフルエンザに罹るのは身体の要求

いきなり話が脱線しましたが、巷ではインフルエンザが流行っているといいます。風邪よりもつらいのがインフルエンザ、というイメージがありますが、「インフルもコロナも陰性なのに死ぬほどつらい風邪 」なんていくらでもあります。どんな症状が出るかはどのウイルスに罹ったかで決まるのではなく、「身体のどこを調整する必要があるのか」によって変わってきます。

頭が疲れている人は頭痛がするし、腎臓が疲れている人は喉が痛む。食べ過ぎによって背中が張っている人は悪寒で身体を振動させてその張りを取るといったように、出ている症状のすべてに原因と意味があります。
休んでも取れなくなった疲れを取る、崩れたバランスを修復する働きが風邪であって、風邪は病気ではなく身体に備わっている働きです。

ウイルス別で症状が区別できると思っている典型的な表

冬場の風邪というのは、厚着のし過ぎで冬の身体になっていない状態を変えるための風邪もありますし、頭の使い過ぎをゆるめる風邪、食べ過ぎ解消としての風邪などがあります。

暖房に頼り厚着して身体を動かさず、スマホばかり見てより頭や胸、肩甲骨を緊張させ、過剰に食べてさらに身体を強張らせる。その結果インフルエンザに罹るというのは、鳥インフルエンザに罹る養鶏場の鶏と似ています。

方向転換もできないほど狭いケージに入れられ羽ばたくこともできず(肩甲骨を動かせない)、消毒液が撒かれ、ワクチンを打ち、抗生物質を大量に与えられる。鳥インフルエンザに罹りやすくなる条件を人間側が作っているのと同様、人間もまたウイルスに罹る条件、高熱が必要になるほど強張った身体を自身で作っているということです。

同じようなタイミングで多くの人が罹るというのは、同じような疲れを同じだけ溜め込み、また同じように限界に達し解消したいという各々の要求が大きな流れになっているのであって、「電車の中で咳をしていた人に移された」とか、「マスクせずに話しかけてきた人のせいだ」なんてスケールの小さい話ではありません。


インフルエンザを味方にする

では実際にインフルエンザに罹ったらどうすれば良いかというと、罹るような生活をしたことを悔やむ必要はなく、「罹ったら罹ったで身体を変えるチャンスだと思って、ウイルスの好きなようにやらせる」だけです。

好きなようにやらせるというのは発熱したいのであれば解熱剤で下げることなく上げ切る。氷枕や脇の下を冷やすということもしません。咳止めも使わず、下痢止めも使わず、とにかく出るものを出し切れば、身体の弾力は取り戻され、脱皮したようにリフレッシュするのですが、解熱剤を使うなど風邪の経過を妨げることをすれば、硬直したままの身体になってしまいます。

医師が「解熱剤は積極的に使ってください」と発信しているのを見ると、この人は熱を出し切った人と途中で止めた人の身体を触って確かめたことがないんだなと思います。蓄積した硬直があらゆる病気を生み出すことも知らないのだと思います。


異端者として生きる

「チ。ー地球の運動についてー」というアニメが話題です。
天動説が主流の時代。地動説の研究は異端とされ、研究していることが見つかると拷問され、処刑されてしまう。それでも地動説に魅了された者たちが研究を継いでいくというストーリーなのですが、「世間の大多数の人とは違うものを美しいと感じ、研究する」という点に親近感があって観ています。

風邪は病気ではないという考え方をする人はごく少数です。地動説の研究者とは違い風邪は良いものだと思っていても逮捕されることはありませんが、コロナ騒動の時期はほとんど異端扱いでした。感染対策に対する疑問をYouTubeに投稿すれば検閲され削除、Googleの検索しても検索上位に出てこない。国が強制していないワクチン、マスクを国民同士が実質強制にする。

今のインフルエンザに対するメディアの騒き方や世間の人の意識の仕方などを見ていると、この先ますます肩身の狭い異端者になるのではないか、もしかしたら「風邪は良いものだと思うこと自体」が異端思想として禁止されるのではないかという気もしますが、地動説のようにひっくり返る気もします。

ウイルスをどう捉えるかというのは、「どんな生き方が美しいと思うか」を考えるのと同じかもしれません。最低というには魅力的すぎるこの世の中を、あなたはどう生きたいでしょうか。

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